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白鷺頭巾。

岡山で生業を済ませ、今宵は姫路に酔う。

相変わらず姫路城は「平成の大修理」で無粋な覆いを被っている。

それにしてもこの街は飲み屋街が多い。神戸に次いでの人口となれば当然か。

夕闇の中、いつもの居酒屋「慶」へ向かうべく商店街の路地を入ると、気に成る店があった。

店名は「プロ」?。Dcim1248看板に「湯豆腐」と書かれた看板が目をひいた。「焼き鳥」や「串揚げ」などを掲げている店は多いが、湯豆腐とは珍しい。

早速暖簾を潜り店内に入ると、結構な賑わいである。カウンターに案内されて腰掛ける。

先ずは酎ハイから。Dcim1249店のお姐さんが「おかずは何にしますか?」と聞かれた。「おかず」の言葉に少々違和感を覚えたが、何気無くおでんを頼んだ。Dcim1251運ばれてきて驚いた。生姜の香りが鼻先を掠める。汁はまるで醤油そのもの色。後で気づいたが、「しょうが醤油の姫路おでん」の幟をあちこちの酒場で見かけた。

普段、地方ではあまり「おでん」を頼まない。「しぞーかおでん」など例外もあるが、基本的に「おでん」はお江戸に限ると思っている。

この度は、ここのところ歯痛に悩まされていて固いものが噛めないので必然的に柔らかいものを求め結果的に「おでん」になった。

あまり期待をしていなかったが、一口食べたらこれが旨い。「厚揚げ」「大根」「玉子」それぞれの味が上手に引き立っている。

この日は珍しく途中で麦焼酎の水割りにした。Dcim1253

ここで満を持して「湯豆腐」を頼んだ。Dcim1252見た目で合格。出汁の中で豆腐が泳ぐ。極めつけは出汁の香り。それだけで焼酎グラスの尻が上がる。食べて更に納得。お客さんの殆ど頼んでいる。正しく看板に偽り無し。

具材の豆腐で1杯、出汁だけでもう1杯。

この店は他にも焼き物や揚げ物・刺身など肉や魚の「おかず」も多い。

その中に「新子」とあった。随分と早い出物だなとは思いながらも頭の中では既に小鰭の稚魚「シンコ」をイメージしていた。そこへ届いたのがこれ。Dcim1255店のお姐さんに聞けば「いかなご」だそうだ。今が初物でこの辺りの酒場では大概置いてあるそうだ。いずれにしても葉の具合がよろしくないこちらにはもってこいの一品。ちょっと甘めの酢醤油が鮮度の良いあげ立ての新子と良く合う。

満足して店を出る。

以前この街で食べた地蛸刺しを求め、怪しい記憶を辿りながら探した「一番」。Dcim1258店内に入ると、この店も賑わっている。

先ずはカウンターの前に鎮座する櫻正宗の樽から頂く。Dcim1261Dcim1260粗塩を左手の甲にのせてそれを舐めながら升の酒を口に含み流し込む。

早速品書きにある「地タコ刺し」を頼んだら、「売り切れた」とのつれない返事。そりや~ないぜセニョール。

無いものは仕方がない。気を取り直し「鳥刺し」を頼んだ。Dcim1264これはこれで旨かったのでよしとする。

そう言えばこの近くに刺身の旨い店があったのを思い出した。早々にお勘定を済ませ店を出る。

「一成 だるまや」Dcim1270_2カウンターに腰掛けるや否や、「タコ刺し」ありますか?と聞くと、今日は無いんですわ。

失意の中、気を落ち着かせ日本酒を頼んだ。Dcim1265お通しには紛れもなく漬物。失礼ながら箸で端っこへ追いやる。

タコ刺しは無かったが、「手長タコの煮つけ」があったので頼んでみる。Dcim1266これも見た目で合格、味も良く何しろ柔らかい。これでようやく溜飲が下りた。

「きずし」も頼む。Dcim1268これもよし。

店の方と暫し談笑。前回訪れた時に頂いた「シラサ海老」が美味しかったと伝えると、時期的に今は倍の値段がするとのこと。

隣の常連さんから「姫路でしたら新子を食べて」と言われたが、「既に食べた事を伝える」。やはりこの時期は新子なのだろう。

常連さんも交えて姫路談義をしていたところに女性が一人で店内に入ってきた。店員さんがさり気なく聞くと、仕事を一週間休暇をとり今日東京から来てこれから関西方面を独りで旅行されているとの事。その後その女性も話の輪に入った。

いよいよ話も盛り上がってきたが、こちらにはこれから行かなければならないところがある。「いい旅を」と手を上げ店を出た。

「新生軒」。Dcim1271_3姫路では必ず立ち寄る。

逸る気持ちを抑え早速「わんたんめん」を頼んだ。Dcim1273この澄んだスープが堪らない。見た目以上に味がしっかりとついている。

この年になると「夜のラーメンが命取り」とのご意見もあるが、「♪わかっちゃいるけどやめられない」とくらぁ。

本日はこれにて終了。

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コメント

夜のラーメンが命取り、わかっちゃいるけど…。
私も先週金曜の晩、柏で昔の仲間と飲る機会がありまして、
「穴子のしゃぶしゃぶ」なるものを食べました。この歳にして
お初でした。旨いのにまだまだ食していない物がこの世には。
で、帰りがけ、この覚書にもよく登場する『日高屋』で「野菜たっぷりタンメン」を食しました。生ビールに餃子も。
久しぶりの夜のラーメン、昔はこれが当たり前だったような…。

鉄仮面様

仰る通り、まだまだ未知の旨いものは世の中まだまだ沢山ありますね。

こちらも因果な股旅稼業ゆえ、行く先々の知らない土地で旨い酒や肴に巡り合えた時の喜びは一入です。

ところで、日高屋の「野菜たっぷりタンメン」は中々良い味してますよね。

相変わらずの精力的な巡礼には頭が下がるばかりです。
こちらも今週は台湾からの客人が続けて来日している関係で毎日が歓迎会となっております。昨日は浅草「並木」にお連れして日本のそば屋の正しい使い方を教えて差し上げたところ、かなり喜んでいただけました。今週体がボロボロですが日曜日は楽しみにしております。

M酔軍様

台湾のお客人もさぞやお喜びのことだったでしょうね。

並木と言えば同じ藪蕎麦御三家の一つ「かんだ」の先日の火災は驚きましたが、並木の見事な改修の例もあるので大丈夫でしょう。

日曜日はよろしくお願い致します。

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