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浅草一丁目一番一号。

時節通りの寒さはあるものの、見事なまでの紺碧の空。

この清々しい天気の下、「円空さん」のお仕事ぶりを拝見するため上野は東博へと向かった。Dcim11121Dcim1113「円空仏」と言われる豪快な一刀彫。実は多数の彫刻刀を駆使して丹念に彫られているんだそうだ。

同じ遊行僧ながら隣に並んでいた「木喰仏」は、正に荒々しい円空のそれより温和な表情をみせている。伝統的な仏像彫刻とは異なる様式も持つこのお二方。木喰は円空の進化系なのだろうか。

面白かったのは本館二階に「高松宮コレクション」と題して展示されている数々の「根付」。これがまた洒脱で粋で風流で、とても見応えがあった。「寒雀」などの正統派は勿論、冬眠や妖怪二本足などが目をひいた。

さて、上野のお山を下りそろそろ俗世界へと思いを馳せなながら歩いていると、どこからかフォルクローレのメロディーが流れてきた。

前方を見ると一人の南米系の方がケーナとサンポーニャで「El Cóndor Pasa」などを奏でている。いわゆる東京都公認の「ヘブン・アーティスト」。周りには若い人もいたが高齢者の方が多い。独特の哀愁を帯びた旋律が日本人の琴線に触れるのだろう。

「花祭り」を背中で聞きながら向かったのは「たきおか」。Dcim1114
カウンターに案内されて。とりあえず酎ハイと煮込み、そして赤ウインナー。

Dcim1115Dcim1116そう言えばここのところ何かと地方遠征が多く、この「たきおか」も久々の訪問となる。昨年あたりからこの通りにも新しい店や人気店の支店などが乱立しているが、どうしてもこの店が落ち着く。

酎ハイを二度お代わりして店を出た。

浅草通りを稲荷町方面へ歩く。途中の下谷神社へお参りをして更に田原町の交差点を左に折れて暫くして雷門通りに出る。

雷門の前はいつもの混雑でこれもいつもの風景。最近頓に邪魔な人力を無視して仲見世の側道を進み観音様へ向かう。Dcim1121いつもの手前勝手なお参りを済ませ、ホッピー通りへ。

いつもの浩司や鈴芳は外のテーブル席まで満席。この天気では仕方ない。取りあえず行き当たりばったりで酒場へ入った。Dcim1129このホッピー通りでは珍しくオープンエアーな席が無い。気ままな独り酒ならそれも良い。Dcim1124「♪夢を語った酎ハイの~」からはじめる。

ここ最近何故だかビートたけしが歌う「浅草キッド」が頭から離れない。気が付けば「♪おまえと会った仲見世の煮込みしかない鯨屋で」とか「♪夢は捨てたと言わないで」なんてフレーズが頭の中で流れている。そんな思いもあり本日浅草を訪れた。

店内に流れている競馬のTV放送を所在無く眺めながら熱燗と「河豚皮ポン酢」・「ゲソ焼き」を注文した。Dcim1128Dcim1125Dcim1127_2オープン席がないからなのかどうか、ホッピー通りの中では酒も肴も安い。リピータも多そうだ。店内はけして広くはないので人間観察にも限界がある。暫くして店を出た。

もう少し浅草の匂いに浸りたくて、どこへ流れようかと思案する。並木藪にしようか、いっそ橋を渡って吾妻橋の藪にしようか、などと考えながら歩いていると「神谷バー」の前に差し掛かった。Dcim1134期待をせずに外から眺める。続いて扉を開けてちょいと覗いてみると、一人ぐらいの席は幾らか空いている。思わず駆け込み席をキープ。相席の方にご挨拶を済ませ早速「デンキブラン」と「串揚げ」。Dcim1132Dcim1133_2琥珀色の円やかな香りが鼻腔を擽る。揚げ立てのうえ、中味の嵩もある串カツもよろしい。飲みながらスマホで画像を撮っていると、先ほど快く相席に応じてくれたご高齢の紳士が話しかけてきた。

「大変失礼ですが…、」と。聞けば、コチラが飲み物や食べ物の写真を撮ってる姿を見て何処かの地方から出てきたのかと思い話しかけてきたそうだ。これがきっかけになりその後に発展した。

ご苗字はY口さん。御年75歳、お近くにお住まいとの事。そこかしこに見受けられる紳士然たる所作が示すとおり某大手商社から最後はN銀で現役を退かれたそうだ。

日本酒の話から始まりシェリー酒やワインなどの話。虎の門にあるホテルOのチーフソムリエと何度かヨーロッパのワイナリーを訪ね歩いたこともあるそうだ。

都内の酒場にも含蓄があり高級店はもとより、コチラが好んで出向くような酒場まで幅広くご存じだ。銀座の「ピルゼン」にもよく通ったとの事に更に話が盛り上がり、お互いおごりおごられ「デンキブランが行き来する。

このY口さんの行きつけのお店もお聞きし、再会を約束して店を出た。いや酔った。既に足下が怪しいが更にこれから徐々に効いてくるはず。

酔眼でふと大川方面の空を見上げると傾きかけた夕日にスカイツリーが映えていた。Dcim1137迷子になる前に早々に家路についた。

家に着くと、ご近所のI井夫妻とかっちゃんを誘って一献。酔っぱらってコチラからお誘いしたらしい。急な誘いにもかかわらず酔っぱらいの戯言に付き合ってくれる。申し訳なくもあり、ありがたくもある。

この日かつちゃんが釣ってきた平目のお持たせ。20130128081915
YOUTUBEを見ながらI井さんが一生懸命に捌いてくれた。Dcim1139肝醤油で食す。旨い旨い何とも堪らん。

当然ながらの大破・轟沈。

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