最近のトラックバック

« 津軽じょんがら。 | トップページ | 天の美禄。 »

駿府の灯り。

今宵は静岡。かの家康さんが現役引退したのち、大御所となり隠居された土地。

静岡と言えば、「しぞーかおでん」。まづは静岡おでん街。Dcim1068Dcim1069両脇に20数店舗のおでんを中心とした酒場が、文字通り軒を並べる。

これだけ同じような店が集合していると、どこに入って良いのか分からなくなりそうだが、先ほどタクシーの運転手さんから勧められた店を探す。

通りの半ばほどにある「藤の家」。屋号が「流れ板竜二」の「桐の家」みたいで良い。Dcim1081藤色に染め抜かれた渋い暖簾をはらい店内に入るとカウンターだけの小体なつくり。

高齢の先客さんが一人で飲っていらっしゃった。

カウンターに腰掛け、さて何から飲ろうかと辺りを見回すも品書きが無い。あるのは目の前のおでんと串揚げ。喉が渇いていたが、取り合えず熱燗を頼む。Dcim1071Dcim1072ついでに、ウインナー・すじ・黒はんぺんを。おでんはすべて自分んで取る。

先客の常連さんは何と82歳とのこと。元気に焼酎のお湯割りを何度もお代わりしていた。話もしっかりしていらっしゃる。

こちらの女将さんは72歳でこの商売を始められて50有余年とのこと。当初はもちろん屋台を引いていたそうだ。時おり織り込まれる艶話がまた良い。

酒とおでんを追加した。Dcim1076おでんは糸こん・玉子・昆布。どれも程よく煮詰まっていて、これぞしぞーかおでん。

常連さんがまた一人来店した。コチラの隣に腰掛けられたのだが、少々強面。見かけで人を判断してはいけないが、これで殴られたら痛いだろうな~と思われる大きくて太い指輪をしていた。

座るや否や「、ビールのチビ」と言った。その流れを見ていると女将さんが小さな缶ビールを差し出した。これならコチラも大丈夫。早速真似る。Dcim1074これぐらいが丁度良い。缶を見ると135mlと書いてある。

その様子を見ていた先の強面の先輩が「お客さんもビール苦手なの?」と笑いながら話しかけてきた。この方は今年65歳になり、「49歳の時にくも膜下出血で大手術をした」とにこにこしながら傷跡を見せてくれたが、焼酎もグイグイ煙草もスパスパやっていた。

ほど良いところでお勘定を済ませ、皆さんに挨拶を済まして店を出た。

この青葉おでん街の目と鼻の先、大通りを越えたところにある「青葉横丁」Dcim1079以前に訪れた事のある店を思い出した。

「たこ八」。Dcim1082店内に入ると、見覚えのあるご高齢のおかあさん。

この店もカウンターだけ。目の前のおでん鍋は最早世界遺産。Dcim1083

前回同様「芋ケン」のお湯割り。お湯だけ入ったグラスを渡され、紙容器から芋焼酎を自分で注ぐ。Dcim1084おでんは藤の家で済ましてきたので、ここでは前回食べて旨かった串揚げを揚げて貰う。Dcim1087Dcim1088何と言っても鰯の串揚げ、これまた相変わらずの旨さ。

芋から今度は黄色の「むぎこーん」Dcim1089

こんな風に積んである。Dcim1086

またもや常連さんを真似て「ネギマ」と「レバ」焼き。Dcim1090レバーは生でもいけそうな鮮度。

この店は食べ物や酒はもちろん、角ハイのポスターにもなったこのおかあさんを目当てにこられる方が多い。常連さんは皆おかあさんとの会話を楽しんでいる。

一介の余所者にも温もりを感じさせる良い店だ。

店を出て振り返ると街の灯りがコチラの体に合わせて揺れている。


なんだか最近身体が怠く、酒もあまり進まなくなった。そろそろ「あがり?」などと言う言葉が頭を過る。な~んてな。

« 津軽じょんがら。 | トップページ | 天の美禄。 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/524426/56565348

この記事へのトラックバック一覧です: 駿府の灯り。:

« 津軽じょんがら。 | トップページ | 天の美禄。 »

2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ