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故きを温ねて。

昨日から生業で山形へ来ている。

山形新幹線「つばさ」で福島を過ぎ栗子峠に差し掛かった途端、車窓の外は吹雪いていたが、山形市内に近づくにつれ雪は無く晴れている。Dcim0879Dcim0886

遠くには蔵王連峰の中腹までが望めた。

晴れているとは言え、駅のホームに降りると頬を刺す様な厳しい寒さに襲われる。

心身ともに温まろうと、早速ホテルのある駅前から七日町へ向かう。暫くは懐かしい街並みを眺めながら「旭銀座」を漫ろ歩く。「ヤマニ食堂」や「たけだ食堂」が既に廃業したようで残念。

一軒目に選んだのはこの街に住んでいたころ通った、おでんの「ふくろ」。Dcim0890Dcim0897
店内に入るとカウンターも昔と逆になっていて、その向こうには見覚えのある女将さんが座っている。

先ずは日本酒。Dcim0894_2正しく五臓六腑に染み渡る。

目の前の鍋から「がんも」「大根」「玉子」「さんまのつみれ」を選んだ。Dcim0891Dcim0893昔からここのおでんは何故か薄味の「関西煮」。

更に品書きから「たこ刺ぶつ」。Dcim0895女将さんがコチラを気遣い、話しかけてくれた。昔の話をしたら「あら~っ」と思い出してくれ、自分の生家とこの店は中学の学区が同じと言う事もあり、それからは当時の話や、自分の実家の話などで盛り上がり酒もすすむ。

この店には名物親父さんが鍋の前にデンと腰掛けていて、お行儀の悪い無粋な客が随分と怒られていたものだ。自分は何かと可愛がってもらったが、その親父さんも20年前に亡くなられたそうだ。

来年で開業80年を迎えるとのこと。現在3代目も頑張っている様だし暫くこの店は安泰。

名残惜しいが女将さんの「また寄ってけらっしゃい」の声を背中で聞いて店を出る。

続いては同じ七日町の交差点角にある「ごりら」。Dcim0911Dcim0901この店も古い。自分がまだ学生の頃には既にあって「変な名前だな」と店の前を通る度に思っていた。

木に障子張りの引き戸を開けると、想像通りの店内。Dcim0902良い塩梅に薫されている。

取りあえず米鶴の燗酒。Dcim0910_2
お通しには鰰の飯鮓。

Dcim0905続いて煮込み。Dcim0906これは旨そうだ。早速食べようとすると、半分食べたらこれ掛けてと店主が目の前に置いたのがこれ。Dcim0908年季の入ったエスビーカレーパウダーの小さい缶。

半分を食べて仕来りに従いこのカレーパウダーを掛けて食べたらさすがに旨かった。と言うか初めから掛けても良いくらいだ。

米鶴を追加して、隣の先輩方の話に聞き入る。その昔、栄華を極めた小姓町のナイトクラブ「蘇州」や「スワン」の艶話で盛り上がっている。

小姓町は所謂その手の店が多く、まだ純情で前途有望な神童と呼ばれていた小学生の頃、それらの店の前を通るだけで顔が赤らんだ。今では店も神童も跡形も無い。

先輩方に花小路のスナックへ誘われたが、丁寧にお断りして店を出た。

その足で昔のバンド仲間がやっているMUSIC & BAR 「Lover Soul」へ顔を出す。Beatles好きの店主のH、店内は相変わらず。Dcim0913Dcim0914いつもなら軽くセッションになるのだが、明日が早いのでターキーを2杯ほどで切り上げる。

タクシーでホテルまで戻ろうとすると、赤い灯が見えた。

その名も「赤鬼」。Dcim0915この店にも良く来た。当時は飲んだ後は殆どこの店で〆ていた。

格子戸を開けて店内に入ると、昔のままのカウンター。Dcim0917

女将さんは娘さんらしき方に代替わりしていた。

早速目的の「中華そば」。Dcim0918これこれ、この味。昔のままのやさしい味。

あっと言う間に平らげ、お勘定を済ませ満足して店を出た。

店を出た途端、一気に厳寒。これも山形。そそくさとホテルへ戻った。

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コメント

翌朝早いと言いながら4軒とは相変わらず流石。郷里の懐かしい店の巡礼はやっぱりいいもんでしょうね。飲んだ後の〆に合いそうな。「赤鬼」のラーメンの眺めはもとより、使い込まれたカウンターの鄙びた感じがなんともいいですね。

M酔軍様

仰る通り、昔飲み歩いた店が今も健在なのは嬉しい限りです。それと共にほろ苦い青春が一瞬に蘇ります。

当時の赤鬼の女将さんは常に着物に割烹着姿で、我々チンピラ学生にも優しく接してくれました。

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