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2012年10月

ぶんちょう戯れ歌。

今宵は仙台に酔う。

宿もお誂え向きに国分町のど真ん中。先ずは文化横丁の人気店「源氏」。Dcim0588通りから脇道にそれ更に鍵型の路地のどんつきにある。見事な外観。

縄のれんをはらい、引き戸を開けて店内に入ると静寂な空間が現れる。Dcim0592外観に負けない趣のある店内。着物に割烹着の美人女将が「いらっしゃい」と静かに迎えてくれる。カウンターだけだがどこか神楽坂の「伊勢藤」にも似た匂いもする。先客は二組。

ビールと酒しかないと言う女将に燗酒を頼むと「新政」を勧められた。Dcim0591ぬる燗具合も申し分ない。お通しは蓮根などの煮物と、自慢の糠漬け。

その佇まいや店の雰囲気、噂通りの稀に見る名店。それは間違いない。

ただし、この日が特別なのかこれがこの店の仕来りなのか解らないが、女将が奥の厨房に入って中々出て来ない。必然的に酒のグラスが空いても暫し待ちぼうけを喰らう。

せっかちななコチラはそれが我慢できず1杯で店を後にした。まだまだ己の修行が足りないことを実感する。

続いて適当に横丁に入り、適当な店に入る。Dcim0595Dcim0593_2日本酒を頼んだら、分葱が乗った小洒落た「玉こんにゃくの様なもの」がお通しとして供された。一口食べたらやはり「様なもの」似て非なるは正にこの事。出汁などがはってあり見た目通り味が薄く、話にならない。

気を取り直して桜肉のユッケ。Dcim0594これはまづまづ。ここで日本酒を追加。

品書きに蛤焼を見つけ頼んでみると目の前で焼いてくれた。Dcim0596これは鮮度が命、醤油をかけ回し熱々を食す。これは旨い。

もう一本頼もうか迷った挙句、お勘定を済ませて店を出た。

今宵は1軒予定の店がある。前回仙台を訪れた時に世話になったそば屋の店主。

店を探し当てると一見「立ち食いそば屋」の様を呈している。

店内に入るとテーブルが一つにカウンター。店主が「あっ」と言って笑った。憶えていてくれたようだ。

取りあえず、日本酒。Dcim0605我が故郷「栄光富士」の「純月」。極ぬるでお願いした。

お通しは「生白魚」。Dcim0599この店は蕎麦や丼物などもあり、それなりのつまみも揃っている。先客は「湯豆腐」やら「もってのほか」で飲っている。

何と言っても「牛たん」。Dcim0602酒の邪魔にならない様に薄目に切って焼いて貰う。前回と同じく旨い。

ついでに牡蠣の塩辛。Dcim0604この芳しき磯の香と塩っ辛さが堪らない。ちょこっとつまんでは飲み飲んではつまむ、この繰り返し。これぞヘビーローテーション。


特に店主と話すことは無かったが、義理を果たしたようで気持ちが良い。

また来ます、などといい加減な事は言わず店を出た。

吉原狐。

今日は王子の名店「山田屋」。

この店は午後から「中抜け」があるものの、朝8時からの営業。

Dcim0684Dcim0685文字通り縄のれんをはらい、店内に入る。

正に昭和な店内、歴史と共に角が丸みをおびたテーブルでは既に諸先輩方が元気に飲っておられる。

店主の指示通り指定された相席のテーブルへつく。

先ずは酎ハイと名物の「半熟玉子」。Dcim0687この半熟玉子、メインの半熟玉子の他に素麺も入っている。前回訪れた時は蕎麦だった。酒呑みの真髄をつく、真っ当なつまみだ。

もう一つの名物「ハムカツ」。Dcim0690熱々な揚げ立てでふっくらとしているが、中身は極薄のハム。酒の邪魔にならずこれが良い。これだけで濃い目を2杯。

この店もまた品書きが多い。その品書きの中から「蝦蛄」を探し当てた。日本酒の燗と共に頼んだ。Dcim0691Dcim0694

2合徳利で供された日本酒、中身は辛口の八重寿。

蝦蛄はさすがに瀬戸内のそれとはいかないが、中々どうして日本酒と共に旨い。

隣に座る4人のご隠居さん方、聞くとはなしに聞こえてくるヨタ話が面白い。

恐らく皆さん70前後とみられるが、しっかりと艶話も忘れない。長半纏を着た長老らしき方が「だからおめぇは吉原の狐に化かされたんだよ」などと相好を崩しながら楽しそうに話している。

「狐なら王子でしょう」などと無粋な突っ込みは止めておこう。

日本酒となれば、やはりこの節は湯豆腐。Dcim06923これは所謂「温奴」。醤油をかけ回し食す。

先ほどの方々が筋子やタラコを美味そうにつまみにして飲っている。タバコも両切りのピース。実に羨ましい。斯く有りたいものだ。

目の前に座ったやはりご高齢の方は、「銀鱈の煮付け」を肴に2合の日本酒を空けて颯爽と立ち去った。

コチラは酒の追加と「にこごり」。Dcim0693日本酒に合った極めつけの酒肴。

この店はお客に優しく厳しい。客を放っておいてくれるかわりに、店主と目を合わせないと注文が出来ない。実は優しいのだが一見強面の店主に二の足を踏む客を見かける。

何れにしてもやはり名店。

まだまだ血気盛んな諸先輩方に目礼をして店を出た。

開けて進む。

金沢から帰京。さすがに疲労困憊。こんな時は早く自宅へ帰れば良いのだが、無性に外で飲りたくなる。

久々の「 開進」。Dcim0683この街で頑なにその存在を示している数少ない酒場。

表の引き戸は開け放たれていて燻煙に霞む店内に入るといつもカウンターとテーブル。Dcim0676既に何人か諸先輩方が旨そうに飲っている。

コチラも早速酎ハイ。備え付けのエキスは入れずそのままで。

先ずは焼き物。「アブラ」と「ナンコツ」を。Dcim0677どちらも旨い、酎ハイも進む。隣のおじさんが「レバーのちょい焼き」を頼んでいた。なるほど。

自家製ポテサラ。Dcim0678これにソースをかけ回して食す。絶妙な舌触り、旨い。個人的な意見だが、ポテサラの命はいかに滑らかな状態で供されるかだと信じて疑わない。

ここで日本酒と共に真打登場。「湯豆腐」。これからの季節はこれに限る。Dcim0681Dcim0682渋いアルミ鍋で運ばれてきた。

ここのところ西国の湯豆腐を食す機会が多く、それはそれで旨いのだが、湯豆腐と言えばやはりこれがなじみ深い。

豆腐だけの潔い鍋、白葱と鰹節、それに七味唐辛子をふりかけオーソドックスに醤油で食す。ホッと心が安らぐ。

当然日本酒を燗で。Dcim0679この時間のこの店、いつもの喧騒は収まり静かに時が流れる。この侘しいシチュエーション、50を過ぎた男の悲哀を感じなくもないが、まぁそれも悪くない。

それにしてもこの「開進」、店名の由来は知らないが、未知の酒場を開拓するに相応しい名ではないか。

金沢 此花町界隈。

今宵は加賀で酔う。

M酔軍氏よりご門弟の筆頭、大守さんも同じく金沢に来られるとの情報を得、これは千載一遇のチャンスとばかりに早速一献のご連絡をしたら快諾をして頂いた。

待ち合わせは金沢駅。

この度はご同僚のK川さんとO島さんもご一緒。

大守さん御一行は時間の制限があるので、何処で飲ろうか迷って金沢駅エキナカに在る「黒百合」。Dcim0661いつも人気のこの店、4人が入れるか心配だったが丁度4人席が空いていてラッキー。

皆さんは生ビール、こちらグラスビールで先ずは乾杯。

品書きから自分がお勧めした「どて焼き」と、O島さんが頼んだ「鰌串焼き」・「田螺」。分かってらっしゃる。Dcim0656Dcim0655どて煮は甘味噌で煮込まれていて、これが旨い。鰌も田螺も滋味深く懐かしい味わい。田螺を食したのは随分と久方ぶりである。

K川さんとO島さんは焼酎、大守さんとコチラは日本酒のぬる。Dcim0659大守さんにコチラの体調の事を気遣って頂き恐縮するも、コップにどんどん注いでくれる。

日本酒となればやはり「鯖へしこ」。塩っ辛くて高血圧まっしぐらな味付けだが日本酒にはこれが堪らない。

M酔軍氏が居ないせいか 今日はいつにもまして大守さんが雄弁で楽しそうに感じた。

制限時間があると、どうしても急ぎ飲みになってしまう卑しい性分。2合徳利も進む。

K川さんが頼んだ加賀名物の「治部煮」。Dcim0658「名物に云々」と言う事も聞くが、これは旨い。この店は甘みを上手に旨味にする。

残念ながらここら辺で時間一杯。片町へ向かう御三方とは再会を約束してここでお別れ。

以前、角打ちをした店に顔を出そうとしたら本日は臨時休業。

同じ食堂街にある「白山茶屋」。Dcim0668表までその賑やかさが伝わってくる。店内に入ると良さげなカウンターと小上がり。場所柄地元の方々でほぼ満席。店の店主がコチラに気づき、カウンターの一番端に案内してくれた。

取りあえず日本酒を頼んだ。大・小、と聞かれたので咄嗟に大と答えたら供された酒たんぽの大きいことに驚く。Dcim0664_2一緒に頼んだ鰊の煮物、これがまた堪らなく旨かった。

更に湯豆腐。Dcim0666文句無しの中々の味だが、ポン酢醤油に付けて食べる「いつもの豆腐だけの湯豆腐」が懐かしくなる。

やっとこ日本酒を片づけ満足して店を出る。

寂れた地下街を一回りすると何とも良い匂いと店構え。中華料理「栄屋」。Dcim0669中華料理とあるが、ヒレカツ・ポークソテー・エビフライなどもある。

先ずはこれ。Dcim0671それのお通しがこれ。Dcim0673何とも不釣り合いだが味付けは良い。

昔を思い出させる香りに誘われ、ラーメンを頼んだら予想通の容姿で供された。Dcim0674見た目通り、味も良し。

ここも満足。

本日はこれにて終了。

御幸通。

博多から「さくら」に乗って姫路へ移動。

この「さくら」、シートが左右2列づつでその分通路が広く全体的にもゆったりしている。

姫路駅に降り立つと相変わらず白鷺は覆いを被ったまま。

早速、街へ。

地方都市には珍しく元気で良さげな商店街の中にあった「だるまや」。Dcim0639カウンターとテーブル席がある。余所者はカウンターに腰掛けた。

最初に目に付いた「シラサ海老のおどり」。日本酒の燗と合わせて頼む。Dcim0633Dcim0634落ち着いた片口で供された日本酒。店主に「跳ねるので気を付けて」と言われたそばから一匹飛び出した。元気が良い。身もプリプリして申し分無い。今朝瀬戸内で捕れたばかりだそうだ。

続いては「穴子酢」。Dcim0635いわゆる「うざく」の穴子版。さっぱりとした中にも穴子の脂が旨味になって酒の肴には打って付。

この段階でこの店のグレードがある程度分かったが、更に確証を得るために頼んだ「湯豆腐」。Dcim0637しっかりと効いた出汁と豆腐の上には朧昆布。関西にはこのパターンが多い。これはまた旨い。味付けが酒に合い丁度良い。

ここにもあった、蛸の煮物。Dcim0638見た目で合格。頭(胴)の中身がびっしり詰まっている。これはには堪らず酒が進んでしょうがない。

これだけの店、混まない訳が無く。カウンターは満席になった。頃合いを見て店を出る。満足。

次に向かったのは鍵型の路地の角にある居酒屋「慶」。Dcim0640暖簾を潜ると見おぼえある店内そしてママと店員さん。Dcim0643
カウンターだけの小体な店内だが、賑わっている。ここでも片口から注がれる日本酒。Dcim0642

品書きから珍しい「鱧皮ポン酢」。Dcim0641旨いんだな~これが困った事に(おくりびとの山崎努風)。

前回訪れた時も頼んだ「ほうれん草カレーのルー」。Dcim0644どちらかと言うとスープカレーに近く「丸好酒場」のそれとは真逆だが、あっさりとしてこれもまたアリだ。

満足して店を出た。

商店街を抜け、駅前通りに出るとそこだけ輝いて見える「新生軒」。Dcim0645ここも2度目の訪問。ここの名物は何と言っても水の様に澄んだスープの中華そば。Dcim0646麺や具材がまるで水中でそよいでいる様だ。見た目通りの上品さと深い味わい。堪らない。勿論スープ諸共一滴も残さず平らげる。

いや満足。足下怪しくホテルへ帰る。

横浜の仇を博多が討つ。

見事な日本晴れのかな、博多へ向かう。

Dcim0582恒例の車中店開き。

この度は、いつもの崎陽軒の赤い包装紙のシウマイではなく、同じ崎陽軒でもちょっとグレードUPした木目調の「特製」にしてみた。Dcim0588_2シウマイ自体が大き目でしっかり肉の味もするのだが、やはりいつもの方が自分には合っている。

あっと言う間に博多。

地下鉄でホテルのある中州川端駅へ向かう。

ホテルの入口に名前も知らない綺麗な花が咲いていた。Dcim0598

早速、荷物だけ預けて那珂川沿いを漫ろ歩くと、川べりには柳が戦ぎ、思いのほか川の水が澄んでいて鯔の魚影も見える。博多は街と川とが共存して成り立つていることが分かる。

川端商店街を冷やかし、博多の総鎮守「櫛田神社」を参拝する。Dcim0593当然ながら、見事な祇園山笠も奉納されている。

近くから何やら喧騒が聞こえる。誘われるがままに向かうと「博多オクトーバーフェスト」。Dcim0597此処で会ったが百年目、家人には申し訳ないが早速討ち入り。Dcim0595喉が渇いていたせいもあり、珍しく一気に流し込む。旨い。会場内は混雑していたが、横浜のそれに比べまだ余裕がある。隣のカップルの話だと昨日の土曜日はやはり大変な人出だったそうだ。

会場を出てまた歩き出す。

日曜なので休みの店も多いそうだが、そこは中州、様々な形態の飲食業がひしめき合っている。正に娯楽の殿堂。

そんな中、目に付いた「酒一番」。Dcim0601丁度角地に面しているので入口が二つある。

暖簾をはらい、店内に進むとカウンターが広がっているが奥や二階には座敷もあるようだ。

カウンターに腰掛け先ずは酎ハイにイカ刺し。Dcim0603コリコリとした歯応えと甘みがあり旨い。

カウンターの大皿に「イイダコ」の煮つけがあったので、すかさず頼んだ。Dcim0604山葵が付いてきた。これもよい。

酎ハイも飽きたので「にごり酒」に代え、隣の常連さんが「ぎょく」と頼んでいた玉子焼きを真似る。Dcim0605_2Dcim0607常連さんはソースをかけていたが、コチラは醤油。見た目通りふっくらと安らぎの味。

このまま居座りたい衝動をどうにか抑え、股旅に未練はご法度と店を出る。

秋の日は釣瓶落としとはよく言ったもので、外はもはや薄暮から夕闇に変わり那珂川の川面も賑わいでくる。Dcim0612Dcim0614_2川沿いの屋台群も臨戦態勢が整う。

国体通りとはかた駅前通りの交差点にある屋台「のらくら」。Dcim0615Dcim0618取りあえず日本酒を燗で。Dcim0616受けにもたっぷり日本酒が注がれている。

残念ながら期待していたゴマ鯖や明太鰯・もつ鍋どは無かったが、「地蛸」があった。Dcim0617この色艶、申し分ない。歯応え味も申し分ない。したがって日本酒の杯も重なる。

狭い屋台の中、好むと好まざるにかかわらず客同士の話が無理矢理リンクする。

コチラが関東から来た事を知り、右隣のおばさんからお裾分けを頂いた。良く見れば辛子高菜。一瞬たじろぐも即座に左のおじさんに全部お裾分けした。

明日早いのでお勘定をして店を出た。

「まだまだよかね」と言う常連さんを振り切るのが辛かった。

結局、楽しみにしていた品々は食べられなかったが、それでも博多はよか街たい。

熟女の部屋。

一瞬とは言え、少しは酒を控えようかなどと柄にも無く思ってみたが、仕事帰りの愚息より連絡があり、不承不承の一献。

「たきおか」辺りで軽くとも思ったが、思い留まり急遽「町屋」で待ち合わせ。

ご近所のSちゃんの叔母さん方(3姉妹)が最近町屋で店を開いたとの話を聞いていてそれを思い出した。

「串処・ほさか」Dcim0608尾竹橋通りを隅田川方面に暫く進み左の路地へ入ると、そこだけ闇夜に浮かびあがり煌びやかなLEDのランプが点滅している。これはSちゃんの血統か。

店内に進むとカウンターと座敷があり、何ともパワフルな叔母さん方が迎えてくれた。まるで熟女パブ

座敷に案内されてテーブルにつく。まだ開店して間もないので店内も新しくきれいだ。Dcim0609
取りあえず愚息は生ビール、こちらは酎ハイで乾杯。Dcim0610愚息は一丁前に仕事の話などを仕掛けてくる。「俺に問うな」と一蹴。

終いには「一生誰かに使われるのって嫌じゃねぇ~」とか「親父も飲み屋でも始めたら?」とかぬかしやがる。

大人気無いと思いつつも、腹が立ったので「お前が大学をスムーズに卒業してくれていたら、飲み屋でも何でもやれたのにな~」と言ってやった。

され、つまみ。Dcim0613好物の「ゲソわさ」。茹で立てで旨い。

愚息が頼んだ「ピリ辛牛すじ煮込み」。お椀で供される。Dcim0614
ややもすると、肉の塊を入れて得意になっている店も多いが、この店は丁度食べやすい大きさで、気が利いている。

串処とあればそれを頼むのが道理。Dcim0615特製のソースにつけていただく。見た目も綺麗で中々よろしい。

生ビールをハイピッチでお代わりしている愚息を尻目に、コチラはの日本酒の「ぬる」。Dcim0617偶然か必然か、絶妙の温度で供された。よほど旨そうに見えたのか愚息もお猪口を頼んで、注しつ注されつ。

とにかくアットホームな雰囲気だが、店の三姉妹も必要以上にコチラを干渉しないのが良い。
品書きに三人合わせて200歳と記されていた。

お勘定を済ますと「ご近所の方ですか?」と聞かれたので、「Sちゃんの紹介です」と言った途端に親しみを持って店中に「Sの紹介だってよ~」と伝えられ、早速愚息が熟女軍団にからかわれていた。

もう少しB級グルメのつまみが増えればいいな。

例えば、赤ウインナー・マルシンハンバーグ・丸善ソーセージ・マカサラ・ナポリタン・・・全部己の好物か。

もう一軒寄ろうと思ったが、真っ直ぐ帰路へつく。帰宅し家人を交えて飲り直し。

酒なくて何の己が人生か。

1,110u/l。記録更新。予想以上のまさかの4桁。

しかも診断報告書には、今までには無かった主治医のありがたい手書きの指示書も添えてある。

家人に同情を求め電話で報告した。「そろそろ限界なんじゃないの」といつになく心配そうな声だったが、その夜の我が家の食卓は湯豆腐と青柳・イナダの刺身。なんと惨いお方。

「自分の事は自分で決めろ」と、厳しく突き放された様だ。

こんな時に限って「マグロの酒盗」などを買って来てくれたりする友が居る。

いやはや、どうしたものか・・

いっそ止酒。「それではご先祖様に申し訳が・・」などと言っている場合なのか。

この際きっぱり縁を絶とうか、医者と。

我ながらどうしようもない馬鹿である。

I.W.G.P。




土曜日、朝7時に池袋駅で下車。

「池袋西口公園」の側にある「ふくろ」。Dcim0578「池袋・ふくろ」の名前だけは知っていたが、前日、敬愛する「白雲去来」の蜷川さんがFBにアップしているのを見て、矢も盾もたまらず早速の訪店となった。何と言っても朝7時からの営業は偉い。

暖簾が出ていないので少し躊躇したが店内に入る。変形カウンターがあり、既に常連さんらしき先輩方が粛々と飲っているが、いつもの様な刺すような一瞥は無い。

瞬時に店内を見渡すと、その品書きの多さに一人ほくそ笑む。先ずはレモンハイ。Dcim0580_2瓶の徳利で供された焼酎と、瓶に入ったレモンサワーを自分で調合する。お通しは「玉子豆腐」文句なし。

数ある品書きから好物の「北海たこ刺し」。Dcim0581しっかりと蛸の味がする。歯ごたえも大変よろしい。

これからの季節は何と言っても「湯豆腐」。お供に燗酒。Dcim0583_2Dcim0584_2

寒さが増すに連れて湯豆腐の旨さも増してくる。先ほどより気持ちヌルめの酒を追加。

隣の席に30代と思しき女性が一人で座り、瓶ビールと鮟鱇の唐揚げを頼んだ。何とも頼もしい。

こちらも負けずに、「ハムカツ」と「ハムエッグ」。Dcim0587Dcim0588玉子の黄身の少し固まり過ぎが残念だが、どちらのハムも薄くて縁が赤い。よしよし。

このあと、店のおねえさんにマヨネーズを頼んだら、マヨネーズの容器から蜷局状に山盛りで絞り出してくれた。これも良い。

徐々に店内も混んできて、常連さん同士で四方山話をしている。

頼みたいつまみがまだ沢山あるが、次回に取って置くことにし満足して店を出た。

駅の向こう側東池袋の方へ出て、天気も良く心地良い風に押されながら暫く歩いた。Dcim0590途中で都電に乗り込もうとしたが、思い止どまり腹ごなしに更に歩く。

気が付けば護国寺。Dcim0591折角なので本堂にお参りをして、境内で開催されていた骨董市を素見する。アンプルや注射ケースなど興味ある昔の医療用具が並んでいて中々面白かった。

不忍通りを大塚・千石・駒込と過ぎる。酔った勢いでかなり歩いた。動坂下の交差点まで来ると、さすがに喉の乾きをおぼえ、丁度良いオアシス「食事処・ときわ」へ入る。Dcim0593店内ほ程よく混雑していたが、殆どの方がビールや酎ハイなどを飲っている。これは誂え向き。

この店も品数が多い。Dcim0597

その品書きを目で追いながらテーブルに着き、早速酎ハイで喉を潤す。Dcim0595浅蜊の酒蒸し、これで350円。

酎ハイのお代わりと共にイカフライも一緒に頼んだ。Dcim0598これで300円。これもお値打ち。皆さん食事がてらに昼から飲っているのも納得。

町屋・浅草・金町・亀有など、これまで都内の「ときわ」を訪れたがまずハズレが無い。暖簾分けなど、何か相似する関連があるのだろうか。

感心しながら店を出て、結局は千代田線の西日暮里駅まで歩いた。

JRの最寄駅に帰り、初めて入る「MUSIC&BAR」でアーリータイムをロックで飲りながらちょこっとギターを弾いてきた。「Guitar night」の参加を勧められたが如何せんジャンルが違う。どうしたものか。

家にたどり着いたのが夜の10時過ぎ。家人より「朝から16時間、ご苦労様でした」と褒められた。詰られた。

「多少」のストレス解消にもなり、充実した一日。

Yokohama Bay Blues。

昨夜から続いている「涙雨」。

家人と共に急遽「あなた知ってる 港ヨコハマ」へ。

YouTubeでエディ藩の「横浜ホンキートンク・ブルース」も聴いたし、準備は万端。

それまではあまり縁のなかった横浜だが、ここ最近伊勢佐木町や反町などには生業の関係で訪れている。プライベートでの横浜は久々。

桜木町駅に降り立ち、「目的」の前にちょっと寄り道。ぴおシティB2Fにある立ち飲み「石松」。Dcim0630

朝10時からの営業と言うことで、既に諸先輩方が元気に明るく飲っておられる。

先ずは瓶ビールと酎ハイで乾杯。Dcim0628

品書きを覗くと、なるほど呑兵衛の心を擽る品々が満載。

その中から「なまこ酢」と「青海苔」。Dcim0634Dcim0633_3自他共に認める「なまこっ喰い」の家人が唸る。スーパーのそれとは違い、なまこが「分厚く」切られている事とその味に感激していた。確かに旨い。青海苔もその通り。

こうなるとこちらも居住まいを正し燗酒にした。Dcim0635同じ立ち飲みでもやはりそこは横浜、上野とはちょっと趣が違う様な気がする。

後ろに居た自分よりもかなり上の先輩方は「ワイルドワンズ」の元メンバー、チャッピーこと渡辺茂樹の話で盛り上がっている。

豊富な品書きから、「イイダコ」にするか「ハムカツ」にするか、はたまた「蝦蛄」にするか迷っていると「マグロ血合いの素揚げ」を発見、怖いもの見たさに頼んでみる。Dcim0637供されたそれは素揚げと言いながらも衣がついている。ソースを回し掛け初めに家人が一口。またも唸る。旨いらしい。コチラも一口、やはり旨い。

このまま色んな肴を試してみたいところだが、目的がありそうもいかない。後ろ髪を引かれる思いで店を出た。いずれにしても幸先が良い。

駅の反対側に出て向かうは赤レンガ倉庫前広場。そこで開催されている「オクトーバーフェスト」。出かける前に娘に行き先を告げると「若者みたい」と笑われた。ほっとけ。

会場に近づくにつれて人が増えてくる。Dcim0652_2雨もあがって凄い人出の広場。こうなると待つ事や並ぶ事に辛抱が堪らない性分。

入場券を求める行列を尻目に赤レンガ倉庫内のレストランへ逃げ込む。Dcim0642こちらも混んではいたが、表ほどでは無い。Dcim0645勿論大きい方が家人所望のビール。コチラはエビスの黒。

悪名高い英国料理の代表、「フィッシュ&チップス」。Dcim0646イギリスでこれをテイクアウトする時には新聞紙を三角形にした袋に入れていたそうだ。その昔、開高健が「包む新聞紙はタイムズなどはダメで、ヌードなどが掲載されているタブロイド誌の方がいつもまでもホッカホッカで保温性に優れていると言っていた。

この店も天井も高く開放感があって良いのだが、表が晴れてくるとどうにも落ち着かない。早々と引き上げる。

テラス席へ移動。Dcim0647Dcim0650最近何かと忙しい海上保安部の建物に敬意を評しながら、ランドマークタワーやインターコンチネンタルホテルを肴に一番搾りとバドワイザーを飲る。店のお姉さんがグラスを持ってきてくれたが、ここは横浜やはりバドはラッパ飲みだろう。

暫し和んだ後、もう少し潮の香りに近づきたくなり、みなとみらいのパシフィコ横浜裏の海っ縁へ行く。Dcim0662_4途中のコンビニで仕入れた缶チューハイと缶発泡酒。Dcim0663_3遠くにはレインボーブリッジが見える洒落たロケーションで選んだつまみは「フランクフルト」と「ゆで玉子」。お里が知れるこの組み合わせ。

ゆるりとした気分と、たっぷり潮風にあたりながら向かうは聖地「野毛」。Dcim0664野毛小路を漫ろ歩き、結局は「福田フライ」。Dcim0665_2店内は既に満員、表のテーブルで酎ハイ。

取り敢えず「串カツ」。Dcim0666この店は串揚げを頼むとニンニクが入った「辛いの」と「普通のソース」の二種類を選べる。
先ずは辛いのから。

運良く、御年79歳と言うこの店のおかあさんの目の前が空いたので移動。

早速、牡蠣・浅蜊・ニンニクを頼む。Dcim0667揚げ物はこのおかあさんが全て取り仕切っていて、目の前のフライヤーに注文のあった品々を次々と豪快に放り込む。

酎ハイに飽きてブラの水割り、スッキリした口当たりが揚げ物との相性も良い。Dcim0669道の向こうには「毛沢東もビックリの餃子」や「周恩来も驚くラーメン」、「チンチンラーメン」で有名な「三陽」も表のテーブルまでお客が居る。隣の「若竹」は日曜で休みなのか時間が早いのかまだ暖簾が出ていない。

存分に酔いしれて横浜を後にし帰路につく。Dcim0670横浜にJAZZやBLUESがよく似合うのは「大人の街」だからだろう。

それにしてもこのシチュエーションでの我ら二人、一度も乗り過ごす事も無く無事に帰宅出来たのは奇跡に近い。

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