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2012年2月

蕎麦前。

蔵前橋通りから昭和通に折れて、仲御徒町の手前を右に曲がり暫く進むと末広会商店街。

そのすこし手前に以前から気に成る天婦羅屋がある。そこへ向ったつもりが途中で引っ掛かった。

蕎麦処・酒処「満留賀」。2012022819130000この辺りは蔵前橋通りと春日通りに挟まれており上野御徒町や鳥越に隣接している。場所柄、地元の方だけが愉しめる店が多い。さすがに観光客もここまでは来れまい。

この店もそんな感じで何となく引き寄せられて暖簾をくぐった。

間口は狭くその分奥行きがあり、1階はテーブル席だけで2階もあるようだ。

品書きを覗くと蕎麦屋の定番品からハムカツやポテサラなどの他、居酒屋メニューも揃っている。

先ずは燗酒。2012022819210000 今夜はまた随分と冷える。こんな日はやはりこれ。二合徳利からお猪口へ、そして口へ運ぶとその温もりが五臓六腑に染み渡る。

肴には今日の気分で選んだ〆鯖と青海苔。2012022819280000 2012022819300000 後から来た常連さんが、「今日の刺身は何?」などと聞いていたが、やはりご近所では居酒屋使いで親しまれている様子。

熱燗を追加して、更に板わさと併せる。2012022819430000 供されたこの板わさ、1本そのまま使用しているのか、中々つまみ応えがある。

少し酒を残しておき、つまみに「もり」を手繰った。2012022819510000 極々普通の蕎麦だが甘めの汁に思わず苦笑し、湯桶から蕎麦湯を注ぎ〆る。

本来の目的の店へ流れようかとも思ったが、今宵はこれにて店仕舞い。

ロードレース。

朝から一人で日比谷の東京宝塚劇場地下にあるスカラ座・みゆき座へ「AlWAYS・三丁目の夕日」を観に行く。

千代田線の日比谷駅より地上へと上がると、日曜日の9時台ではあり得ないほど人が屯している。

すわ事件か、と思い辺りを見渡して気が付いた。今日は東京マラソン。

開演まで時間があった為、有楽町方面を散策していると、お誂え向きに24時間営業の居酒屋を発見。2012022609020000 最近色んな場所で見かける様になった、地方市場の産直をウリにしている居酒屋。

摂り合えず燗酒。2012022609120000魚介類がメインの居酒屋らしく、品書きには珍品の「亀の手」や「鯨」、「イルカ」まで載っている。

その中から選んだ「マグロ皮ポン酢」。2012022609140000 上品で繊細なふぐ皮のそれと比べると、マグロの方が歯応えや脂がやや主張し過ぎる点は否めない。しかしこれはこれで旨い。

心地良くシアターへ迎い、チケットを買い求め、いざ地階の席に着こうとすると、何とビールを販売してる。しかもポップコーンなどの定番の他にホットドッグやポテトフライなども一緒に並んでいる。

恥ずかしながら映画館で酒が飲れる事を初めて知った。俄然意気軒昂になる。

しかしながら、三丁目の夕日を見るのにビールとポテトは無い。ここは時代背景に沿ってやはり焼酎か日本酒だろう。と一瞬思ったが、早速ビールとポテトのチリ&チーズを買う。2012022609520001 座席では他の方のご迷惑になると思い、フロントの側のウエイティングフロワーで一気に流し込む。

これで臨戦態勢完了。

1964年頃の時代設定なので当然お客さんもご年配の方が多い。映画のストーリーも然るこ事ながら、CGを駆使した当時のその情景に涙をしている方も多く、コチラも釣られて、つい落涙。

終演後、警備が厳重な晴海通りを避けて「みゆき通り」を銀座四丁目付近まで歩くと元気で健全な皆さんが見えた。2012022612500000_2

不健全なコチラは日陰を選び銀座線で上野へ出て「たきおか」へ。

日曜日の昼過ぎでアメ横付近は何処も彼処も老若男女でごった返している 。当然「たきおか」も満員御礼。奥の隅っこのカウンターにどうにか滑り込ませて貰い樽酒を頼む。2012022613380000

見聞きした状況に感化され易いコチラは、三丁目の夕日の中の「やまふじ」で出て来そうなつまみを選んだ。2012022613150000 2012022613260000 20120226132000002012022614040001映画の中でも「やまふじ」の品書きには「煮込み」や「奴」はあったが、「焼き鳥」と「赤ウインナー」なども当時の居酒屋の品揃えの中にあったのだろう。いや、赤ウインナーは当時なら高級品か。

相変わらずの雑多な人間模様を観察して(コチラも被写体)店を出た。

途中、家人に連絡を入れ八柱で待ち合わせて「大漁船」へ向かう。

2012022616250000 蕎麦焼酎のお湯割りに梅干。2012022616340000マグロ納豆。単品で十分旨そうなマグロを納豆と和える。 2012022616310000芹のおひたし。独特な香りと味わいが爽快にしてさっぱりと旨い。 2012022616370000平目の縁側。厚く切られた縁側の濃厚な脂とポン酢が口の中で融和する。 2012022616460000 鰊(かど)の塩焼き。腹にはびっしりと数の子が詰まっていた。身と共に旨い。

家人は瓶ビールの後に酎ハイを飲って満足顔。

この店は、料理の味、価格共に大衆の味方だが、それにもまして店員さん(昔の御姐さん)の客裁きが絶妙でいつ来ても居心地が良い。

暫しお客と御姐さん方のやり取りを楽しみながらお勘定を済ませ店を出た。

肝心要。

折角の土曜日、朝から冷たい雨が落ちている。

こんな日は燗酒片手に時代劇でもと思ったが、こんな日に限って愚息との野暮用が入っていたりする。

その野暮用の前、昼餉の頃に思い立ち愚息と共に「とら食堂」へ向かう。

言わずと知れた、白河ラーメンの名店「とら食堂」の分店。

慌てて暖簾をくぐり、とりあえずデフォルトの醤油ラーメンを頼んだ。2012022511120000 2012022511130000暫くして運ばれて来たのは、コチラ好みのスープ 多目。

丼を箸で探り掘り起こすと適度に縮れた麺が顔を見せた。

食べ始めから会話は無く一気に頬張り、食べ終わってところで愚息が一言、「普通だね」。

そう、その通り。

麺もスープも具材も、またはその見た目の様子も含めコチラの望み通りではあるが、我が故郷のラーメンと比べると確かにこれは極々普通。それを知っている愚息の口から思わず出た感想。

更に650円の伝票をチラ見した愚息は「どうなんだろうなぁ~」などと言いながら伝票はそのまま残して店を出て行き、支払いはコチラ。

「どうなんだろうなぁ~」。

午後からホームの「扇寿司」へ。2012022514490000先日、家人がマスターに大変お世話に成り、そのお礼も兼ねての訪店。

堅苦しい挨拶はそこそこに、早速この店の定番、抹茶割り。2012022513140000_2

今日の抹茶割りはいつもに比べて少々色が薄い。と言う事は焼酎が濃いと言う事。

いつものお任せのつまみ。2012022513230001 本日のラインナップは、小鰭・さより・ウニ・カニ・ヤリイカ・鴨燻・マグロ炙り・鯛を少しづつ。

すぐさま、燗酒に成る。2012022514010000

ここ最近は何かとどさ回りが多く、久々の地元でまったりと過ごす。マスターとママを交えていつもの四方山話に花が咲き心も和んだ。

暫く馬鹿っ話をしていたが、マスターが夕刻の開店に向けて仕込みを始めた。

笑って会話をしながらも真剣な眼差で次々と穴子を捌く。2012022514320000 さすがは職人、「目打ち」から始まるそのリズミカルな所作は見ていて何とも小気味良い。

カウンター越しに覗き込むコチラの垂涎が見て取れたか、平貝のヒモとたった今捌いたばかりの穴子の「肝と心臓」の串焼きをサービスしてもらう。2012022514170001 2012022514430000ほんのりと炙られる事により、どちらも噛むほどに滋味に富んだ味わいが染み出て、特に穴子の「肝心」は程好い苦味が日本酒にはこの上ない肴に成った。

ちょっとご挨拶のつもりが野暮にも長っ尻になってしまった。

お勘定を済ませ店をでる。

浪速十三夜。

本日は大阪。

宿は西中島南方。阪急に乗って隣の十三(じゅうそう)まで。

事情をご存知の方なら「ニヤリ」とする。

しかしながら歓楽街に良い酒場がある事は洋の東西を問わず周知の事実。

駅を降りた途端、良い感じの風景が現れる。2012022218510000 其処ここに趣のあるディープな酒場が点在するのはさすが大阪の下町。

カウンターとテーブル席がほぼ満席。どうにか詰めて貰い腰を据える。

壁一杯に張り巡らされた品書きの中から「牛スジ焼き」と「ポテトサラダ」。

2012022218560000大阪のソウルフードのどて焼きのクオリティーはさすが。甘いが甘くない絶妙な旨さ。 2012022218560001 どちらも噂に違わぬ旨さ。

もう一つ噂の確認。「ミンチカツ」。2012022219230001箸で切り分けるとほんのり薄ピンク色。一口頬張ると同時に肉汁と甘味が湧き出てくる。この危うさが人気の秘訣だろうか。

豚バラ塩焼き。これはもはや説明の余地は無い。2012022219380000

お品書きに単に「マグロ」とではなく、敢えて「赤身刺し」と記するところが自身の表れなのか、これほど上品に濃厚な味わいの「赤身」も珍しい。 2012022219230000

2012022219150000 日本盛りの「ぬる」が良い塩梅に味方になってくれる。

「ひも玉煮」。聞きなれない言葉に興味深々で頼めば鶏の卵管とキンカン。なるほど。2012022219520000             

              「ハムステーキ」。2012022220080000 厚切りのプレスハム ぐらいを想定したら大間違い。粒胡椒との共演が存分に堪能できる。

十三の魅惑に酔いしれながら一駅戻り、南方の行きつけ「よってこ」。

2012022221020000

2012022221040000 先ずは菊正でマスターにご挨拶。

この店での定番、「三つ葉卵」。2012022221140000このマスターは見た目と喋りは超軽いが、腕は確かだ。その証にこんなシンプルな料理が とても旨い。2012022221190000腕の確かなもう一つの証は仕入れの目利き。本日の刺身は鰤と平目だったが、そこいらの寿司屋や日本料理屋にも優るとも劣らない。

季節柄、お気に入りの土瓶蒸しが無かったのが残念だったが、それでも満足。

またもや万感の思いで酔いしれる。

瀬戸内の乾風。

本日より広島へ。東京駅を9時30分に発ち、寛ぐ間も無くいつもの店開き。2012021909260000この度のメインは崎陽軒のシウマイ。冷たいまま食べる味はともかく、瀬戸物で出来ている醤油さしが何ともレトロで良い。しかしシュウマイは昔からソースが好みのコチラとしては少々残念でもある。

さて、13時半過ぎ広島到着。時節がら「厳島神社」への参拝も考えたが、日曜日と言う事もあり清盛様人気にあやかった人出が予想され諦めた。

その代わりと言っては何だが、早速広島ではおなじみの「源蔵本店」へ。2012021915010000昔の趣の有る佇まいを辛うじて知っているので、新装になった後の建物に少し残念な感じもするがそこは所詮余所者、余分な言は語らず。

店内に入ると7割がた常連さんでテーブルが埋まっている。

勝手知ったる何とやら、日本酒の「上」だけを先に頼みつまみは奥の冷蔵ストッカーへ自分の好みの品を取りに行く。2012021915060001

先ずはこの店のウリ、「小鰯刺し」。2012021915060000 これがまた堪らん旨さ。瀬戸内の絶品小魚ここに在り。

更に太刀魚刺し。2012021915220000奥床しく恥ずかし気に薄桃色に染まった身を頬張ると、歯応えといい口腔内に広がるその甘味といい、何とも言えず幸福感をもたらす。

続いて穴子の付け焼き。2012021915350000 穴子本来の甘さに加え、焼かれた事により香ばしさと丁度良いツメの味わいが絶妙に絡みつく。

品書きには無いが、常連さんが好んで頼む「湯豆腐」を真似てみた。2012021915520000 いわゆる「煮奴」だが、関西系の出汁が十分効いてる。豆腐の淡白さに出汁の旨さが上手く伝わりこれが人気の所以だろう。

1軒目で羽目を外しそうになるが、どうにか持ちこたえる。

店を出て、近くの趣の有る「愛友市場」をふらつくも日曜日の所為か、殆どの店舗がシャッターを下ろしている。

時間は有るのでそのまま路地をふらふらと漫ろ歩いていると、向こうから歩いてきた厳ついおじさんが「どうも」と尻上がり関西弁で声を掛けて来た。

辺りを見渡すとその路地には自分以外他に人が居ない。更に今度は「何してますの?」と問い掛けてきたので、思わず「以前どこかでお逢いしましたか?」と聞くと、即座に「いやない」と一言。

尚も「何してますの?」と聞いてきたので、咄嗟に「ここら辺りで良い店が無いかと・・」と答える。すると「あるやん、そこに」と言いながら先に店に入り手招きをしている。

普通なら危険を察知して「君子危うきに近寄らず」だが、コチラは君子でも無くただの酔客、これは面妖なと思いながらも面白半分に付いて行ったのが「つるさん」。店を見てちょっと安心した。2012021917190000店内に入るとカウンターがあり常連さんが何人か。先ほどのおじさんはさっさと自分の定位置らしい席に付いて早速注文をしている。

気の良さそうなマスターがコチラに注文を取りに来たので、先客のを見るなり思わず焼酎のお湯割りに梅干を頼んだ。2012021916290001つまみは、この店も冷蔵ストッカーから選ぶシステム。幾つか有るその中から「海鼠酢」を選ぶ。2012021916290000 珍しく大根おろしが乗っかっているが、この時期の海鼠もまた旨い。

先ほどのおじさんは、自分が昔横浜に住んで居た事などを問わず語りに話し掛けてくる。実に不可解なるおじさん。

もっと不可解だったのが、このおじさんの注文した品。「目玉焼き二つ」にご飯大盛り、それに「生玉子」。

頼んだ品が運ばれて来るなりこのおじさん、ご飯に生卵を落としてかき回した後、これでもかと言うほど醤油を大量に掛けまわし見事なまでに楚々とかっ込んだ。

その所作は、最近血圧や血糖値が気になるコチラの姑息な心中をまるで嘲笑うかの様だ。

目玉焼きにも同じように大量の醤油。コチラはその潔さにただただ羨望の眼差しを向けるのみ。

そのうち、「ごっそさん」と言いながらお勘定を済ませ、コチラに近づいてきて懐からやおら名刺を取り出し手渡された。

名刺を見る限りは運輸関係の社長さんらしいが「ほんならまた」と言い残し店をでて言ってしまった。結局何ゆえに自分に声を掛けて来たか聞けず終い。

一人残されたコチラはこれも何かの縁と腹を据えて店主と話し込む。

昔この一帯は色町と人足町が混在していて、映画の「仁義無き戦い」の関係者もこの店の前に住んでいたそうだ。店主の年老いた親父さんからもその筋の話が聞けたのはもっけの幸い

あのおじさんのお陰で広島の贔屓の店がもう一軒増た。

店を出てホテルへ向かうもまだ時間が早い。もう一軒と入ったのが「上海」。2012021917410001カウンターに着くなり日本酒とおでんを頼む。2012021917490000 2012021917470000良く滲みたスジ・玉子・厚揚げ・こんにゃくが酒を誘い、お代わりしようかと思ったところに、生業関係のお嬢さんより連絡が入る。聞けば夕食はまだとの事。

コチラはもう十分なのだが、知らない土地で一人で解き放つのも可哀想だ。重い腰を上げて足どりも怪しくし、ご所望のお好み焼き屋「麗ちゃん」へ同伴。2012021918390000 人気店らしく表には「待ち」もでて居る。とりあえず酎ハイで乾杯。

この店はカウンターで店のスタッフがお好み焼きを焼いてくれて客へ供するシステムに成っている。2012021918460000何ともボリューミィーなお好み焼きが運ばれてきたが、コチラはアルコールを入れるのが精一杯、すべてお嬢さんにお任せ。

品書きに広島の人は必ず頼む花型ソーセージとあるのを見つけ頼んでみた。 2012021918540000 お嬢さんは運ばれてくるなりカワイイと感激している様子だった。、これもやはりお嬢さんにお任せ。コチラにしてみれば単なる形の変わったソーセージ、丸善ホモソーセージやマルシンハンバーグの方がよほど感激する。

満足げなお嬢さんの顔を見てコチラも一安心して店を出た。

川の流れ。

本日より松江。東京駅より約6時間10分。因みに空路では3時間15分。

迷わず新幹線に乗り込む。

早速車内で店開き。2012021509280000 大船軒の「鯵の押し寿司」で飲る日本酒はまた格別。普通に食べれば極々普通の味なのだろうが、駅弁で売っているところが何とも嬉しい。

岡山より伯備線のいづもに乗り換え。

この路線を通るのは今回で2回目だが、線路と平行して流れる高梁川(たかはしかわ)の景観がこれまた良い。

幾つもある中洲の様子が良い。更に一級の瀬があり、深い落ち込みがあり、こんな景色を眺めると幼い頃の血が騒ぎ、点在する石の下を探り素手で鯉やウグイ・ハヤなどを掴みたくなる。

暫く川面を見ていると、とろ場を悠々と泳ぐ白い鯉が見えた。これは吉兆、5億円が当たるか。

いつまで見ていても飽きる事無く、いいおっさんになってもいまだに心が逸るのは、故郷の馬見ヶ崎川の側で育った所為だ。

鳥取との境になるとこれまで列車と逆行していた流れが一変して同じ方向に流れ出した。いわゆ分水路。

岡山から2時間半ほどがあっと言う間に松江。

早速、夕闇に溶け込む。2012021516390000炉ばた「だるま」。随分昔に炉端焼きの居酒屋が流行った事があったが、この町には今でも多い。

先ずは燗酒を頼むと、菊正が届いた。2012021517300000一合きっちり入る大口のぐい飲み。

宍道湖七珍の一つ「しらうおの造り」。2012021517310000 うんうん、文句無く旨い。そう言えば、しらうおを見て思い出した。これからの季節、もう直「のれそれ」も出始める。

更に好物のとらふぐ皮ポン酢。2012021517330000 これは堪らない。 菊正も進み、地元の酒「李白」に成る。

地元の人気店らしく瞬く間にカウンター小上がり座敷が埋まってゆく。

目の前で煮込まれているおでんから「豆腐」・「牛すじ」・「うす揚げ」。2012021518060000 殆どの常連さんが頼む定番のメニュー。

調子良くぐい飲みを干していると、さすがに酔いが回って来た。

頃合を見計らいお勘定を済まし店を出た。

ホテルへ帰る途中、「出雲そば」の文字に誘われる。2012021516400000小料理「ふる川」。勢い暖簾をはらい、店内に進むとカウンターに座敷。2012021516420001

品書きを見渡せば、あるではないかふぐ鰭酒が。2012021516440000 2012021517000000マッチでアルコールを飛ばし蓋をする。香ばしい芳香が鼻孔を擽り、蒸らす時間を待てない。店主に「もう蓋を開けていいですか?」と訊ねたら苦笑いされた。

お通しには「しらうおの玉子とじ」。2012021516520000

更には愛しの「さより」を発見、早速捌いてもらう。2012021516510000お造りと一緒に供された醤油、これがねっとりとしてとても濃くて旨い。堪らず鰭酒の中をお代わり。

目的を忘れそうになったが、「出雲そば」。

さっそく頼んで供された物は「これって、普通のざるそばじゃねぇup」と突っ込みたくなったが、提供する側が「出雲そば」と言い張るのだから文句は言うまい。いざ食すとやはり出汁と醤油が良いのか、このざる蕎麦予想以上に旨かった。

2012021517200000

満足。ホテルの場所が解らなくなる前に店を出る。

正中山。

日曜日、何かのテレビで観たのか急に家人が中山法華経寺へ行きたいと仰った。コチラも寺社仏閣を拝観するのは好きなので早速総武線の下総中山駅へ向かった。

駅のローターリーを進み国道14号を超え、更に京成中山駅を跨ぎ黒門を過ぎると仁王門が見える。2012021212060000 2012021212070000 参道の両脇には桜の木が連なり、季節になれば見事な櫻雲を愉しむ事が出来るはずだ。

祖師堂で参拝する。広大な敷地には五重塔や大仏、日常聖人像などを臨む。

帰りに龍閑橋の側にある昭和13年築のお休み処「額堂」に立ち寄る。2012021212220000

店内には昭和な匂いのする品々が満載。2012021212310000 2012021212240000

早速、中山名物の「衣かつぎ」を頼む。ついでに?瓶ビールと日本酒のぬる、おでんも一緒に。2012021212300000熱々に茹でてもらい、塩をちょいと付けて食す。 2012021212260000 2012021212270000_2 おでんの煮込まれ方も丁度良い。

この店には以前M酔軍氏と訪れた事がある。夏の夕暮れだったが、表に出された縁台で夜風が掠める中、やはり衣かつぎで酒を飲った。これが何とも風流で至福の時を過ごせた。

この度が初めての家人もこの趣に感激している様子。しかもビールを飲めれば文句はあるまい。それにしても時間がのんびりと過ぎていくようで居心地が良い。柴又とはまた違った趣がありこれはこれで良い。

暫し寛ぎ、心身ともに和やかな心地良い気分になり店を出た。

このまま小岩にでもと思ったが、駅までの道すがら何となく目に付いた店に入った。2012021213040000「懐かしい味」。こんな謳い文句にからっきし弱い。

店内に入ると昼を少し回った時刻だが、先客が一人。

家人のビールに付き合った。2012021213070000 お通しは「かっぱえびせん」。

先ずは定石の餃子とニラ玉。2012021213160000画像では解らないが、この餃子、生命線とも言える繋ぎ目から中の餡が漏れている。これはイカンだろうと思いながら口に入れると、味は悪くない。それだけに勿体無い。 2012021213160001ニラ玉は予想通りの味。欲を言えばもう少し玉子が多くても良かったか。

一か八か、又は恐いもの見たさで王道のラーメンは頼まざるを得ないだろう。

さて、供されたラーメン。2012021213300000一瞬、富山ブラックと見まがう様なスープの色。

常々、ラーメンは麺がスープの中で泳いでいるような姿こそが本物だと言い放っているが、これで麺の泳ぐ姿が見えない。いや微かに見えるがもう少し見えて欲しい。

恐る恐るスープから啜ってみる・・・これはマニアには堪らないはずだ。

この色ながら超薄味。どうしたらこのスープの色でこの薄味が出せるのか不思議だが恐らく秘伝の特殊技法があるのだろう。ともあれ最近血圧も上がり気味のコチラには打って付け。

味はともかく、最近の勿体ぶってスープの少ない、しみったれたラーメンなどよりはよっぽど潔い。

ここまで来れば出汁とかコクとか脂とかはどうでも良い。存在そのものが奇跡なのだろう。

お勘定を済ませ店を出る時きずいたが、店内には創業80年と書かれていた。今では閉店してしまい終ぞ食べる事の出来なかった根津の「彦龍」が何となく頭に浮かんだ。

天気が良く心地良い風に吹かれながら帰路につく。

酒水漬く。

土曜日、船橋でちょっとた親睦会があり、その前に戦友O川さんと一献。

一平へ向かうも祝日は休み。結局いつもの「きそば・二葉」に。

入り口脇にあるレトロなショーケース。2012021117130000 個人店でこれだけ品数があるショーケースも珍しい。

店内に入ると、店員のYさんがいつもの酒やけした(たぶん)声で元気に迎えてくれた。

O川さんは酎ハイ、コチラは菊正のぬる。つまみには名物「まぐろブツ」が売り切れだったので「菜の花のおひたし」と「煮こごり」。2012021116110000

Yさんと女将さんから、前日に酔客がご乱心の末、店内の窓ガラスに頭から突っ込みガラスを壊したとの話を聞く。

幸いご当人は怪我も無かった様だが、窓枠が壊れなかった事が何より。店内の独特な曲線の窓枠や桟には昔の職人さんの粋な技術が施されており、中々趣がある。それが壊れてしまえばガラスの様には簡単に修復は出来ないだろう。

暫くしてお勘定を済ませ店を出て、目の前に在る船橋の関所「花生食堂」に流れた。2012021117140000相変わらず圧等的な存在感を誇る築100年の外観。

店内に入りママにご無沙汰を詫び、本日2度目の訪店と言う常連Kちゃんにもご挨拶。

キンミヤのホットウーロン茶割。お通しは「なめこおろし」。つまみは花生名物「湯豆腐」。

20120211172300002012021117260000いつもの変わらない味わいに、ホッと心が和む。

同郷のママと、ママの親戚がある「肘折」の豪雪などについて話す。温暖化の所為か年々降雪量が少なくなっていた我が故郷も、今年は殊の外雪が多い。

そろそろ時間も迫り、お勘定を済ませ店を出る。0次会のつもりが結局-1次会までになってしまった。

この後、娘の卒業した高校を合わせ4校の歴代父母会長で構成される「C-VOK」の懇親会へ出席。結局有志での2次会までお付き合い。

かなり怪しい足取りながら、無事帰還。

往還。

今週水曜日からモノレールの流通センターで業界の展示会が二日間催され、その最終日の午後、品川よりJ新幹線と在来線を乗り継ぎ愛媛入りの強行軍。

慌てて必要最小限の「モノ」を買い込み新幹線に乗り込む。一息吐く間も無く、すべったのころんだのとメールが入りその対応に追われる。ご親切に700系には電源コンセントがあるのでばっくれる事が出来ない。何とも情緒に乏しく、厄介な事この上ない。

途中、そんなコチラの不似合いな姿を、午後の柔らかな日差しを受けた富士山に嘲笑され、辛抱堪らず無粋なモバイルを封印しての店開き。2012020916390000 2012020916000000必要最低限な「モノ」は途中で品切れに成り車内販売にて補充する。

一緒に仕入れた「焼きさわら寿司」だが、甘味が強すぎて今ひとつ。やはり鯖にしておけば良かったか。

岡山で「しおかぜ」に乗り換えたがさすがに夜では景色が見えない。ちびちび飲りながら「続・大人の流儀」を読んでいると気が付けば本日の宿泊地、壬生川に夜の10時近くに到着。

今日は午前中に100名ほどの人と挨拶やら名刺交換などを済ませた。その後の6時間強の鉄道での行程はさすがに疲労困憊。不覚にもホテルの部屋でそのまま眠りについてしまった。まだまだ修行の足りなさを実感する。

翌日の午前中にさっさと所用を済ませ、今度は直ぐに復路。

この路線は穏やかな入り江を抱える島々は勿論、山あり、清流あり、長閑な田園風景が心地良く見渡せる。

「己が故郷愛偏向主義者」を自称しており、よって他所には常に厳しい評価になる。しかしながらここの景観にはいつもながら魅せられる。

20120210134900002012021013510000 2012021012150000 実質の所用は40分程度に対して往復の移動時間は12時間以上。それでも車窓からの瀬戸内の絶景を肴に飲る缶チュウーハイ(酒)は何物にも代え難い。

この度は酒場に繰り出せず、地元ならではの酒肴や人の温もりに触れ合う事が出来なかったが、残念まがらこれも時間に拘束される股旅では仕方がない。

男親。

土曜日、急遽ご近所のI上ご夫妻と近所の「弥生」で一献。2012020417280000

暖簾を潜って引き戸を開けると、カウンターは既に満席、予約した座敷に通される。

先ずはビールで乾杯。 お通しはおでんの大根と竹輪。2012020417380000何気ないこのお通しが旨いのが嬉しい 。芥子が少量だが、この芥子の辛さは尋常ではない。この量で十分。かなり練りこまれている事が窺える。

I上さんと、日本酒にする事で一致し、お奨めの中から我が故郷の酒「雅山流」を冷で試す。2012020417440000初めて聞く銘柄。フルーテーでどこか出羽桜を彷彿させる味わい。

この店の楽しみの一つは、上質でボリューミィーなCPの高いつまみにある。

その代表の「刺し盛り」の小。2012020417450000本日はシマアジ・中トロ・つぶ貝・赤貝・鯛。これで1200円とはお値打ち。更にどれも鮮度も良く旨いとくる。

蛸のポン酢を見つけた。

2012020417480000 蛸っ喰いの身贔屓も手伝い、その歯応えとポン酢が蛸の甘さを引き立てこれにはやはり日本酒。

続いてこの店で長年定番を張っているゲソ天と、カマ焼き。

2012020417560000いつもながら、柔らかイカの身が衣と相まって、備え付けのマヨは勿論、醤油で食べたも塩で食べても美味しい。 2012020418020000カマはジュウジュウ音を立てながら運ばれて来た。脂が丁度良くこれも安心する一品。

途中でI上家の次女K子ちゃんも参戦。いつもはご両親の運転手を兼ねる事が多く中々飲めないが、今日は歩きなので生ビールで乾杯を改めてやり直す。

先日、K子ちゃんがお付き合いしている彼とI上ご夫妻が初顔合わせを行ったとの話を聞く。Iママはこれで一安心と言ったご様子だが、I上さんはちょっと複雑。同じ男親として、その心中たるやお察しするに余りある。

自分が有事に備えて日々考えている「娘の彼氏を撃墜する為のちょっぴり姑息な方法」をI上さんに伝授しようかと思ったが、K子ちゃんの幸せそうな顔を見て、口をつぐんだ。

彼氏がI上さんにお酌をする際、手が震えていた話に思わず大笑い。

ここら辺りで日本酒の燗になる。2012020418190000

これもこの店の人気の品。とんかつ。2012020418070000両奥方は、そのカラッとした揚がり具合に甚く感激されていた。程よい脂でこれも立派なつまみ、旨い。

隣のテーブルのお客さんのを真似て銀杏。

2012020419220000 箸休めのつもりが、ますます盃が進む。

浅く〆られた鯖も、日本酒との相性抜群。

2012020419270000個人的には強めの酢〆が好きなのだが、この柔らかな味わい、これはこれでまた旨い。

愉しい一時もこれにて終了。

帰える途中、「駒」へ寄ろうと言う家人をなだめ賺し、無事帰宅。

親の顔。

生業の関係で宇都宮へ出掛ける。

上野から新幹線で40分と少々。勿論日帰り、サクサクと用件を済ませる。

江戸川を渡り、帰る道すがら「もつ焼き・開進」へ。

この店、外観も店内もけして綺麗とは言えない。と言うより、はっきり言って汚い。それでもファンが多いのは、酒場としてのクオリティーが高い証だ。

本日同行したのは二十歳半ばのお嬢さん。こんな世界がある事を教えてあげる事もおじさんの務め。

薫煙が滲みこんだ暖簾をはらう。店内に進んでカウンターに座り、横目でお嬢さんを観察すると、辺りを見渡しながらもあまり臆する気配が無い。

とりあえず、レモンハイとコチラは焼酎。2012020317120000三楽焼酎の一升瓶から盛り切りに注がれ、当然ながら受けにも流される。そこへエキスを垂らして完了。あとは呷るだけ。

焼き物を頼む。2012020317160000 2012020317170000 2012020317180001シロ・アブラ・レバー。

この店は大年増さえ超えられた女性だけで営んでいるが、今日は焼き場担当の御姐さんが休みの様で、女将さんが慌しく焼き場に入っていた。一見無愛想だが実は優しいお運び担当の御姐さんも忙しく動いている。

カウンターは既に常連さんで満席ながら、あまり騒々しくならないのもこの店。

「好きなもの頼みなさい」と即すと、この状況の中でも堂々と大きくはっきりとした声で「煮込みとハラミを下さい」と仰られた。常連さんの注目を一気に受けても平然としていらっしゃる。多分、同年代の男子ならこうは行くまい。

そして運ばれたもつ煮込みとハラミのタレ。

2012020317180002 2012020317360000 両品とも美味しそうに食べていた。

その途中、カウンターの隙間に滑り込んで来た常連さんにも、さっと立ち上がり椅子を寄せて隙間を広げて見せた。

こんな仕草にご両親の育て方が窺われる。

コチラもこのまま「生の焼酎」を飲み続け、ぐだぐだになった姿は見せられない。毅然と振る舞いお勘定を済ませ店を出た。

駅まで一緒に歩き、別れ際に「美味しかったです、ご馳走様でした。」と大きな声で言われたが、どうにも照れくさかった。

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