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2011年12月

上弦の月。

30日。夕刻より「扇寿司」で急遽I上さんご夫妻と今年の納会。2011123018100000 暖簾は既に外されていているが、勝手知ったる何とかで、引き戸を開けるとやはりカウンターは満席。

慌しく仕事をしているマスターに挨拶して座敷に上がる。I上さんは既に熱燗を飲っていたのでコチラもお猪口を頂き乾杯。

遅れてI上ママ、家人が参戦。

早速、つまみをいつもの様に適当に。

2011123018390000 2011123018390001先日の天長節の一般参賀の話題に成り、中国に出張のため残念ながら参加出来なかったI上さんはあちでは「白酒」で撃沈したらしい。

座敷も次第に埋まり、相変わらずのご盛況の中つまみに「巻物」を頼んだ。2011123019460000 2011123019460001

これを機に燗から冷に成る。2011123020150000              「八海山」。

お客さんが一段落した頃合を見図りマスターとママにいつもより丁寧に挨拶を済ませ店を出た。

表に出て今度はI上ご夫妻に今年もお世話に成ったお礼をして帰宅。

今日のうちに注連飾りやら正月を迎える準備を済ませ、改めて「EZRA BROOKS」を飲りはじめた。

優駿。

土曜日、巷ではクリスマスの様。

我が家には関係ない、と素知らぬ顔をしていたが夕刻になり何となく人恋しくなる。

我が家同様、子供達に見放された(多分)ご近所のI上ママとI井さん、Sちゃんにお声を掛けて急遽イブの真似事をした。

一人「メリクリ~」とか言っては燥いでいた家人の、そのテンションの高さが何処から来るのか未だに不思議でならない。

何はともあれ愉しい一時を過ごした。

翌日曜日。

家人は因果な商売故仕事。独り上野に出て「たきおか」。2011122510380000程よく混雑した店内の通称「中窓」と呼ばれる付近のカウンターに着く。

はじめから「樽酒」。お供は煮込み。2011122510410000いつもながらグラスも升も盛っ切りの樽酒と、汁まで旨い煮込みとの見事な相性。

2011122510520000             さっぱりとしたのが欲しくなり、塩らっきょ。 2011122511030000             今日は有馬記念、縁起を担いで串勝。 2011122511110000          この日は終始日本酒で通した。その所為もあり、このなめろうが旨い。

結構な酔いになり、店を出て浅草通りを歩いて雷門へ。2011122512090000 いやはや凄い賑わい。人並みを掻き分け「ウインズ」へ辿り着く。

博才が無い事は自分が一番知っているが、やはり有馬は特別。馬券はいつも直感や縁数で買う。50年生きてきて今だに人の気持ちも解らないのに、馬の気持ちなど到底解るはずも無い。

ウインズを出てホッピー通りに差し掛かったらこの通りも物凄い人の数。普段は客があまり入らない店まで満員御礼。

仕方が無く浅草演芸場と伝法院通りの間にある中華料理の「康楽」へ非難した。2011122513120000 2011122513130000このショーケースに誘われるがままに暖簾を潜る。

早速瓶で暖められた日本酒が到着。2011122513190000 想定通りのラーメン。2011122513250000 物凄く旨い、と言うわけではないが、普通に旨い。450円。つまみとしてはこれで十分。

近頃、庶民の味方である筈のラーメンを平気でぼったくる店が多い中、浅草でもここは真っ当な店だ。

調子に乗って飲っていたら、ついつい気持ち良くなり、慌てて家路についた。

案の定、最寄の駅を乗り過ごしやっとの事で帰宅。

相変わらずの体たらく。

 

嘉儀。

東京駅丸の内南口AM8:00。

M酔軍氏ご夫妻、桐生のおかず、胡瓜のおかず氏、I上ママ、かっちゃん、そして我ら夫婦が集合。

本日の天長節に際して皇居で行われる一般参賀へと参る。

晴れのち曇りと言った空模様の中、12月も下旬の寒風は容赦が無く吹き付ける。

そん中、前泊者や、台湾から来られた160名の団体の方々などに対して、日本人の端くれとして深く感服する。

開門後、正門より二重橋を渡り厳かに宮殿へと進む。

10時20分。皇室ご一行様がお出ましなされて天皇陛下より御言葉を頂戴した。

今年は先の東日本大震災で被災された方々へ向けたその柔和で優しい慈愛に満ちた語り口に、今年が初参加となる胡瓜のおかず氏とかっちゃんは感動を隠しきれず、かっちゃんに至っては後光が差して見えたそうだ。

無事に参賀を終えて皇居東御苑を抜けて帰る途中大手門近くの富士見櫓が厳かに佇んでいた。2011122310340000天守閣跡を迂回して北桔橋門 より北の丸公園、更に先日クラプトンを観た武道館を過ぎる。

当然の順路で靖国神社へ参詣して英霊に参拝した。

参拝を済ませた後はいつもの様に境内にある「外苑休憩所」にて直会。2011122311290002男衆は勿論燗酒、女衆は缶ビールで。 2011122311290001名物の「おでん」と「焼き鳥」。 2011122311290000この焼き鳥、焼き立てと言う事もあろうが、中々旨い。これらをつまみに「飛び切り燗」ほどに熱せられた 燗酒を火傷に気を付けながら少しづつ流し込むと、俄然体が火照ってくる。やはり寒いときは燗酒に尽きる。

続いて一行が向かったのは、お約束の浅草。

普段ならショートカットするのだが、この度は雷門から仲見世を通り正規のルートにより近事のお礼と家内安全を込めて観音様にお参をりした。

その後はルーチンの「ホッピー通り」へ繰り出す。2011122312530001 この通りに数ある居酒屋の中でも最近の定宿は「浩司」。

この時期になると殆どの店が防寒の意味から店前のオープンエアーな場所に透明なビニールのカーテンを張るが、ここ浩司だけが一番遅くまで張らずに頑張る。

この通りの店でオープンエアーが無いのなら来る意味が無い。

何はともあれ酎ハイや生ビールで乾杯。

さぁ~後は怒涛のオーダー。2011122312460000              牛スジ煮込み。2011122312520000             砂肝のガーリック焼き。 2011122312530000             鶏皮ポン酢、通称とりぽん。 2011122312580000              チジミ。2011122313010000             焼きそば。   2011122313080000             チーズ巻き揚げ。 2011122313100000              ポテサラ。

何と言っても人数が多いと色々な物を少しずつつまめるのが良い。まぁいざとなればこれくらい独りでも食べてしまうほどの健啖な自分だがそれはまた別の機会に。

胡瓜のおかず氏がバッグから何かごそごそと出したと思えば、「ふぐ鰭」、しかも「トラ」。

これを浩司のママに頼んでストーブで炙り、燗酒に浮かべる。2011122313360000 2011122313400000その芳ばしい風味が鼻孔をくすぐり、これは堪らない。

これには一門の首領M酔軍氏も「でかした」と惜しみない賛辞を贈った。

酔客の我儘に快く応じてくれた浩司のママに挨拶をして店を出た。

雷門通りを渡り、続いて向かったのは暫し改装休業の為、この日を待ち焦がれた「並木藪」。2011122314510000 2011122314500000 先日はその外観だけを確認しただけなので今日が改装後初訪店。

期待と不安が交差しながら暖簾を潜った。

店内は外観同様改装前のイメージを損なわず丁寧に忠実に踏襲していた。

森下にあるかつては下町風情満載の名店が、新装オープンしてもはや別の代物に変貌してしまった例もあるので、この度はM酔軍氏と共にホッと胸を撫で下ろした。

菊正の薦被りもそのまま。2011122314580000 安心して座敷に上がり、菊正の常温とつまみな蕎麦を頼む。2011122315000000硬めの蕎麦味噌を酒で溶かしながら舐める。 2011122315130000ここの「ざるそば」には面倒臭い海苔など乗っかっていない。笊に盛られているから「ざるそば」、そこに短腹で気風の良い江戸っ子の心意気を感じる。

その「ざるそば」の命は、誰が何と言おうがこのしょっぱい蕎麦汁だ。この店には一味や七味などの唐辛子が置いてない。薬味は葱と山葵だけ。したがってここの蕎麦は「刺身」だと勝手に思い込んでいる。

お運びさん方の対応や所作もいつも通り、蓋し名店である。

またまた雷門通りを反対側に渡り、「神谷バー」へ。

もちろん1階はいつもの如く満員御礼。

運良く2階席が7名分空いていたので即座に陣取る。

男衆は勿論「デンキブラン」のオールド40度。 2011122316030000これをM酔軍氏、胡瓜のおかず氏共に一気に胃の府に流し込む。

この店の名物でもあるナポリタン。2011122316120000 タバスコ・粉チーズを酔った勢いで多めに振り掛けると、辺りに昭和な匂いが漂ってくる。

満足して店を出たが、コチラはそろそろ足取りも怪しくなる。

ここでM酔軍氏、胡瓜のおかず氏とお別れ。M酔軍氏の相変わらず颯爽として酔いの欠片も見せない後姿はいつもながらお見事。

また、この度初参戦となった胡瓜のおかず氏も大守氏の名代を立派に勤め上げられた事を記しておかねばならない。

地元に着いた我々ご近所会一行は、I上家の次女K子ちゃんに迎えに来て貰い、扇寿司で反省会。

かっちゃんと自分は抹茶ハイ、家人とI上ママは瓶ビール。ここで我が娘のIも参加。2011122318070000もはや十分に飲み食いした後である状況を察したマスターがつまみをちょこっと出してくれた。

K子ちゃんとIはにぎり。2011122318280000

我々は懲りずに「ばくだんの軍艦」も頼む。 2011122319110000

更にはこの期に及んで焼き物が欲しくなり、かんぱちカマ焼き。2011122318350000 I上ママはお茶になり、さすがにコチラも吸い込みが悪い中、家人だけはいつもの通り。

お勘定の段になり、かっちゃんが洒落で買った一億円札7枚を出した。2011122318070001 まだ余力の残っているかっちゃんを残して、I上ママとK子ちゃんに送って貰いやっと帰宅した。

長くも充実した1日が終了。

瘋癲。

12月も半ばを過ぎると何かと気忙しくなり、それに伴い公私問わず様々な問題が頭を擡げてくる。

そんな憂鬱な煩悩を振り払うべく、酔いに出る。

一緒にお付き合いして頂くのはM酔軍氏ご夫妻。

町屋の名店「ときわ食堂」の店前で11時に待ち合わせ。家人と共に少し早目に出掛けた。

11時の開店を前に既に幾人か待っている。入り口を叩きながら「早く開けろ」などと言う不心得者も居たが、その逸る気持ちは解らなくもない。

開店と同時に座敷に陣取り、M酔軍氏と自分は酎ハイ、E子さんと家人は生ビールで乾杯。

飲み物は直ぐに決まるのだが、つまみが中々決まらないのがこの店。店内の壁全面に所狭しと張られた膨大な品目の品書きの中から意中の品を探すのは、呑み助を嬉しく惑わせる。

そんな幾多ある品書きの中、いの一番に迷わず決める一品がある。名物「きざみ山葵」がそれ。2011121811130000これが中々泣かせる。その威力たるや、箸先程の極少量でも鼻腔より脳天を突き抜ける辛さ。

迷いながらもそれぞれつまみを注文した。 2011121811250000「海老とにんにくのオイル炒め」。いわゆるスペイン料理のタパス、「ガンバス・アス・アヒージョ 」。具材を食べ終わった後のオイルにパンを浸したかったが残念。2011121811230000_2「ハンバーグエッグ」。さすがはM酔軍氏 、一口食べてお見通し。2011121811130001_2 これぞ正しくつまみな鉄火。見た目が綺麗になった分、酢飯が弱く感じたのは気の所為か。

ここら辺りから男衆は日本酒に成る。2011121812040000 店内はいよいよ活況を呈してきたが、いつものように列は成していない。

更につまみの追加。2011121811300000「海老の掻き揚げ」。 2011121811310000「納豆磯辺揚げ」。 2011121811250001わざわざ「山形名物」と書かれていた今では全国区の「だし」。この綺麗に刻まれた「だし」が気に食わず、「自分が作った方が旨い」と家人は自信満々に断言していた。2011121812060000 「特大鰈の唐揚げ」。躊躇無く頭からバリバリといく家人の姿は圧巻。2011121811400000「納豆炒め」。納豆にもやし・ニラなどを加えて炒めたものをサニーレタスで巻いて食すのだが、そのままの方が俄然つまみになる。 2011121812120000「にんにくの丸揚げ」。これを付属の味噌で食べると、にんにくのほくほくした歯応えと甘さが丁度良い塩梅になり 旨い。2011121812070000 実にナイスなタイミングでの「海老キュー巻き」と「辛味噌まき」。海老キューの上には禁じ手のマヨ。2011121812200000 「自家製塩辛」。自家製なのに(だから)小野万に似ていてるところが良い。2011121812420000〆はワンタンスープ。これまた大満足。

まだまだ未知のつまみが沢山あるが、この店は大勢で訪れ多種多彩なつまみを色々試すに限る。

ところで今夜はNHKの「坂の上の雲」で日本海海戦の場面が放映される。これに関してM酔軍氏が弁舌滑らかにして爽やかに、解りやすくその背景となる歴史を家人に解いてくれた。家人も珍しく神妙な面持ちで聞き入る。

続いて向かったのは「柴又」。2011121813570000 参道の店を冷かしながら帝釈天へお参り。

普段なら帝釈堂でそそくさとお参りを済ませ、踵を返しお清めに急くところだが、この度は渡り廊下を通り、拝観料を払って観覧した。2011121814090000 2011121814160000 邃渓園を囲むように張り巡らされた回廊を進み反対側より大客殿を望む。願わくばこの景観を肴に一献、と当然ながらM酔軍氏と思いは合致する。

帝釈堂の内外には数多の木彫りが施されているが、「法華経」の説話に則った彫刻が展開されているそうだ。たまたま付き添ってくれたボランティアガイドのおじさんが酔っ払い相手に面白おかしくもまじめに説明してくれた。

宗派が違うが、無粋な事は言わない。ありがたく拝聴する。

急遽な修学拝観も終りいよいよ参道を戻る。

参道途中に「玉こんにゃく」を売っている店がある。故郷の食材に必要以上に厳しい家人は、早速玉こんの仕入先を聞いていた。「楢下の丹野こんにゃく」と聞いてにこりと頷いていたが煮込み加減の甘さにご不満の様子。

何はともあれ柴又駅前広場に在る居酒屋「春」へ。2011121815000000 店内を覗いたらママが居なくて娘さんが切り盛りしていた。

辺りには西日と共に影もさして寒くなったが、敢えて店前のオープンエアーの席を陣取る。2011121815040000 店名を称した「レッド春」。焼酎ベースにトマトジュース。コーレーグースの辛さがアルコールにより堕落した思考回路の修復を図るがもはや手遅れ。

気の利いたお通したち。2011121815070000南瓜・ハンバーグ・薩摩揚げと厚揚げの煮物・膾。

やさしい娘さんはわざわざストーブを用意してくれた。

大丈夫、と伊達を気取りながらもM酔軍しと共に燗酒。2011121815530000

そこで頼んだつまみは「春」名物の「素ナポリタン」。2011121815100000「どうでしょう、この見事なトマトケチャップ感。どこか情熱を感じますね。」と以前この店を訪れた吉田類巨匠が言ったかどうかは知らない。

暫くするとママが現れ、店外で飲っている我々を見て恐縮していたが、コチラは好きで外で飲んでる。

久々に会ったママは大分痩せていて、少々驚いた。我々のその心中を察したのかママの口から今年の夏に大病を患った事を聞く。

それでも相変わらずの美貌と元気なママは健在。一安心。

更に西日も傾き、本日はお開き。

忙しいところお付き合いして頂いたM酔軍氏とE子さんに感謝しつつ柴又駅でお別れ。2011121816200001ホーム左手に後手しながら歩く酒仙。

この後我々夫婦は金町駅のホームに漂う鰹出汁の匂いに誘われ立ち食いそば屋に吸い込まれた。

「1杯のかけそば」をやろうと言う家人をどうにか宥め賺してうどんとそばを1杯づつ。これがとても美味く感じ、〆には相応しくお陰で暫し穏やかなる日を過ごせた。

デビルフィッシュ。

日曜日、気分が優れず昼頃までうだうだしていた。

家人と娘は買い物、愚息は野球、取り残されたコチラは一人で扇寿司へ向かう。

藍染めの暖簾を潜り引き戸を開けて店内に進むと、カウンターにこの店のヘビーユーザー「かっちゃん」の背中が見えた。

早速隣の席に並んでいつもの抹茶ハイで乾杯。2011121114070001

つまみは、ゲソ・貝ひも・鴨燻と、かっちゃんお奨めの蛸の頭(胴体)。

2011121114320000又聞きながらマスターよりある市場で三陸産の蛸を仕入れた方の何とも切ない話を聞く。悲惨な話だが然もありなん。

この日はママが「女子会」と言う事で留守のため、マスターも本業と雑用に追われ急がしそうだ。

暫くして、かっちゃんを誘い我が家に移動。鶏団子鍋や〆鯖などで一献。

7時頃に無事終了。

CLAPTON IS GOD。

怒涛の様なこの一週間、それに対する神様からのご褒美で武道館へ「エリッククラプトン&スティービーウインウッド」を観に行く。曰く因縁付きのこの二人のコンサート、子供の様に楽しみで仕方がない。

片や「クリーム」、片や「トラフィック」から二つの強烈な個性が瞬時融合して「ブラインドフェイス」に成った。実質的な活動は半年にも満たなかったが、間違いなくスーパーバンド。

クラプトンのライブにまさか素面で行くわけにも行かず、ブリティッシュパブ「HUB」へ立ち寄る。秋葉原で降りるとさすがに土曜日、AKBカフェやガンダムカフェは大変な賑わいだ。

2011121013100000

取り敢えず、定番の「ギネズ」と「フィッシュ&チップス」。2011121013160000 2011121013230000ギネスとの相性は良いのだが常にフランス料理と比較され悪名高いイギリス料理、その代表的なファーストフード。

続いて「バランタイン」を水割りで。2011121013350000 その木香深き味わいはさすが「ザ・スコッチ」。

調子が乗ってきて「ジャックダニエル」と「ビーフジャーキー」。2011121013470000ビーフジャーキーにも劣らない、ジャックのこのスモーキーフレーバーが堪らない。

暫く和んだ後、晴天ながら外気が冷たい街をアルコールで気持ちも良くなった体で漫ろ歩く。

今日のコンサートは土曜と言う事もあり16時開場の17時開演、靖国通りに出て淡路町方面へ進み、途中の「神田まつや」でもりに燗酒で小腹を満たそうと思ったが、行列が見え諦めた。

神田古本屋街を抜けて九段下。

逸る気持ちを抑え切れず、開場1時間前には武道館に到着。2011121015050000コチラの気持ちは燃えているが、それにしても今日は寒い。

でも大丈夫、こっちには強い味方がある。2011121015140000 体を温めるにはこれが一番、レストハウスの中庭に腰掛け水と交合に飲る。焼けるような液体が喉を過ぎて胃の府に落ちて行くのが分かる。

これでコチラの準備は万端。

開場後、チケットに記された席に向かうとビジュアル・サウンド共にベスポジ。アリーナの後ろの席が可哀相なくらいだ。

3曲目の「After Midnight」から、その流れで「Presence of the Lord」。

クラプトンはこれまで何度も観て来たが、今日はこの「Presence of the Lord」を聴くためにここへ来たと言っても過言ではない。スティービーウインウッドのVO、クラプトンのGでこの曲を聴くのに40年近くも待たされた。イントロで不覚にも涙腺が緩みステージが揺れて見える。

当時天才シンガーと評されたウインウッドの天空を突き抜ける様な澄んだハイトーンは今でも健在で、そのお陰でリラックスしてギターに専念出来たクラプトンも手クセ80%のソロでクラプトン節を奏でる。

「layla」はブラインドフェイスに敬意を表してか?この度は封印。

途中の「Georgia on My Mind」はご愛嬌だが、「 Key to the Highway」「Crossroads」「Wonderful Tonight」などクラプトンファンに人気のナンバーに加えアンコールの「Cocaine」まで、流れが分かっていながら感動する。

初めから筋書きが分かっていながら最後の印籠を待ちわびる水戸黄門ファンの心境に似ていなくもない。

心身共に完全に酔ってしまい、そのまま行きつけのスナックで「大阪しぐれ」「宗右衛門町ブルース」の後に満を持して歌った「Wonderful Tonight」、それまで盛り上がっていた店内が一瞬シーンとなったが捨て置く。

自己満足は百も承知二百も合点。

帰宅して家人と娘にこの度のコンサートが如何に素晴らしかったか力説しながらギターで「Presence of the Lord」をなぞってみた。

近世職人尽絵詞。

博多にて生業の関係上致し方なく、200名ほどの忘年会へ参加。

漸く一本締が済み、コチラも「お後がよろしいようで」と、そそくさとホテルへ向かう。

さすがは博多、途中に屋台の連なりを見つけ、中でも一番小体な店が目に付いた。2011120821160000 掘っ立て小屋の様な外観に惹かれて選んだ天婦羅「玄海」

ビニールの風除けを捲り中に入ると老夫婦が「いらっしゃいませ」と迎えてくれた。2011120821170000屋台の真ん中にあるネタケースには新鮮そうな魚や肉が整然と収まっていて、更に大振りの氷の上に経木が敷かれその上にネタが並んでいて、これだけで丁寧な仕事が窺われる。

店主に芋焼酎のお湯割りと、天婦羅の盛り合わせを頼む。20111208212000002011120821220000 先ずは、鶏ささみ・グジ・烏賊・キス。店主の無駄の無い芸術的な所作がまた良い、それに習いこの天婦羅も衣が浅く余分な重さがまったく無い。

大根おろしのたっぷり入った自家製の汁で食すとサクサクしてこれが旨い。2011120821230000

出鼻に何となく芋焼酎を頼んでしまったが、やはり天婦羅には日本酒。ここで日本酒の燗に成った。2011120821350000             続いて野菜物が供されると同時に酒もお代わり。2011120821300000ピーマン・茄子・蓮・オクラ。これもまた旨い。これで800円は断然お値打ち。

気が付くと忽ち満席になる。普通の屋台なら豚骨ラーメンやおでんなどを提供するところだが、この店は天婦羅だけの潔さ。

その昔なら、二本ざしの侍が手ぬぐいで顔を隠して屋台の天麩羅を食べている。そんな光景が似合いそうだ。

満足して店を出る。

Nyc Nyusa。

水曜日、本日から博多。

東京から博多まで新幹線にてあっと言う間の5時間13分、快適と思ったのは自分だけで、空路の選択肢もあっただろうに、コチラに気を遣い同行させられたお嬢さんは迷惑千万な事だろう。お察しする。

夕刻、現地在住の同僚にアテンドして貰う。

先ずは、ここ天神の語源となった水鏡天満宮。その脇の酒場が連なる風流な路地にある「とり天」。2011120718230000路地左、天満宮の朱色の板塀が独特の雰囲気を醸し出している。 2011120718240000 職人の粋な業が施された格子戸。

ビールで乾杯した後、この店の屋号にも成っている「とり天」と「明太巻き」。2011120718420001 これをポン酢か塩で食す。フライドチキンをイメージしたが、思いの外あっさりとしていて乙なつまみに成る。2011120718440001所謂玉子焼きなのだが、中にしっかりご当地明太子が包まれていてそれがアクセントとなり旨い。

この店は基本的に大分料理、そのなかでお奨めなのが「りゅうきゅう」。2011120718390000捌き立ての新鮮な魚を「ヅケ」の様に酒・味醂・醤油などで暫く漬け込むそうだ。本日の魚は鰤・鯖・鯵・平目など。その名の通り「琉球」から伝来した調理法らしい。

これは旨い。ビールでは勿体無く、品書きより我が故郷の楯の川 大吟醸。2011120718500000 口当たりが良く、堪らず盃を重ねる。この時点で既に良い塩梅な酔い心地になり、満足して店を出た。

那珂川を揺れて歩く。2011120719550000川面に映るネオンが叙情を誘い、思わず「♪暗いぃ~酒場のぉ~片ぁ~隅でぇ~」が口を吐いて出た。

続いてアテンドされた店が、これまた中洲ならではのクラブ。生バンド入りで韓国・中国・ロシア・ルーマニア・ウクライナ・・など多国籍軍が攻めてきた。防戦一方のコチラのその後の様子は割愛するが、這う這うの体で逃げ出した。

今度は普通のスナック。それにしてもこの同僚は顔が広い。一体いつ仕事をしているのか、などと自戒の念も含めて思う。

ここでやっと解放され独りになり、一度ホテルへ戻り傘を借りて出直して向かった屋台。

店仕舞い間際なところを入れて貰う。

2011120723430000   2011120723490000             スジ・玉子・大根と日本酒。 2011120720020000最後の〆は豚骨。あっさりしていて酒の後には丁度良い。

本日はこれでお開き。

MR。

月曜日、M酔軍氏よりお誘いがあり神田駅へ向かった。

焼肉「伊藤課長」、これが店名。

本日のメンバーはM酔軍氏ご門弟のI園氏・大守氏、そして少し遅れての参戦となった、ご近所組みのI上さん。

早速ホルモン系を七輪で焼きながらホッピー、酎ハイ、ビールなどで乾杯。2011120518320000_2 2011120518250000 所謂、大手外食産業系列のチェーン店ながら、色々なホルモンを食したがどれも中々旨い。これでは中途半端な一般店は勝負にならない。

店長の趣味で店内のBGMにクラプトンが流れていたが、これだけでも個人的な評価は上がる。

暫くして日本酒に成る。

2011120519080000その日本酒を頼むと、この店のおねえさんがグラスと升とワンカップを持って来て、客の前で勢い良くしかも堂々と注ぐその潔さに一同感服。

続いて2軒目は上野の「新八」。これも系列店。2011120520160000 2011120520210000             ゲソ刺し。 2011120520220000             鶏ホルモン。 2011120520240000             赤ウインナー。 2011120520250000 つまみの中では最後に頼んだ「茹でタン」が柔らかく旨かった。

店内は広く天井が高いため圧迫感は無いのだが、その分密度も低い。好みの問題もあろうが、勝手を言えば品書きにも店内にももう少し猥雑感が欲しいところだ。

久々に「大守節」が聞けて楽しい酒宴となった。

乳の木。

日曜日の昼前、天気も良いので気晴らしに神宮外苑へ。

銀座線で向かう途中、目の前の席に中堅どころの噺家と某テレビ局の女子アナが一緒に仲良く座っていた。この噺家、「船徳」に出てくる若旦那の様な風貌が以前から気に成っていた。

コチラはそ知らぬ顔で遣り過ごすと、辺りに何ら憚る事無くいちゃつき始めた。なんとも無粋極まりない。

青山一丁目で下車して246を少し歩き右に折れる。2011120412140001 2011120412150000 絵画館へ向かって、抜けるような青空との見事なコントラストを成す銀杏並木に暫く見惚れていたが、好天の所為かかなりの人出があり身勝手ながら邪魔でしょうがない。

目の保養を一頻り愉しんだ後、全身を癒すべく上野へ向かった。

アメ横の賑わいが師走を感じさせ、どこか焦燥感が忙しなく漂う。

「たきおか」もほぼ満員状態。珍しく店奥のカウンターへ案内される。

ひとまず酎ハイ。2011120412490000

つまみは「塩らっきょ」と「赤ウインナー」。2011120412490001 2011120412510000 店内のカオスな雰囲気を眺めながら飲る酒は実に愉快だ。

続いては樽酒。2011120413030000 盛っ切り垂らし。受け升まで満タンに注いでくれる。

そして湯豆腐。2011120413020000 品書きにはしっかり「湯豆腐」と書かれているが、店員さんは「牡蠣鍋」と呼ぶ。実際この「湯豆腐」、豆腐・白菜の他に大振りの牡蠣が2個入っている。これで300円。汁がしょっぱくて日本酒には最高。

軽く済まして店を出ようとしたところ、隣で飲っていた見ず知らずの男性に声を掛けられる。「今日で2回目なんですけど、ここは安くて美味しいですね」。

これがきっかけになり、埼玉から来たと言うこの同年代のこの男性と暫し酒場談義。こんな触れ合いも独り酒ならではの愉しみ。

またご縁があれば「ここで」などと挨拶を済まして店を出た。

あっちこっちと紆余曲折しながら駒形経由で浅草まで歩く。

待望の並木藪はリニューアルオープンが済み、いつもの行列が出来ていた。2011120414120000 2011120413540001外観を見る限り、改装前の雰囲気が忠実に再現されている様で、先ずは一安心。

雷門の信号待ちの間、何気なく吾妻橋方面を眺めると、そこには異空間が広がっていた。2011120414050000

当然ながら雷門・仲見世ともに大変な賑わい。ちょっと失礼して裏道を抜け、宝蔵門から入らせて頂く。2011120414190000 本道へ進みしっかりお参りを済ませ、花やしきの裏を回りひさご通りへ。

このひさご通りには以前秋葉原駅前にあった「ラーメンいすず」に良く似た味の店があると人伝に聞き訪れたが、ぜんぜんダメ。やっぱり幻は幻のままが良いか。

夜、急遽拙宅にてご近所会。

フェニックスと宮カンでゴルフのI上さんは羽田より直行で参加。そのお土産に宮崎名物の「灰汁巻き」を頂戴した。もち米好きのコチラとしては大歓迎。何やかんやと午前様。

砂っぱらい。

名古屋から帰京し、今日は早目に帰って「ゆるりと」などと思った時に限って野暮用が入る。

家人に誘われ、扇寿司へ着いたのは21時近く。この時間に飲リ始めるのは我が家にしては珍しい状況だ。遅れて着いた扇のカウンターに愚息と家人が二人で腰掛けている状況もまた珍しい。娘は勝手に遊びに出かけたらしい。

確か同じ家に住んでいながら、我が息子の顔を拝むのはどれ程振りか。

既に家人と愚息は飲り始めていたが、取り敢えずビールで乾杯。愚息が「お疲れっ」と明るく労いの言葉を掛けてくれた。それに対し「お前の所為で疲れてんだよ、このバカヤロウ」とは言わず、親父の威厳を保ちつつ「うむ」などと頷きグラスで相槌を打った。

早速ここでの定番、抹茶ハイ。2011120221220001 先に何か摘んでいた家人や愚息とは別に、マスターにつまみのお任せした。2011120221400000鮪・赤貝・〆鯖・ヤリイカ・平目・シンコ・玉子焼き

我が家で唯一納豆が食べられない情けない愚息は、マスターに納豆抜きの「バクダン」を頼んだらしい。マスターが納豆の代わりに長芋を入れてくれたそうだ。

目下就活中のこの男、先日ある企業の役員面接で銀座にある本社に出向いた際、インフォメーションの女性スタッフが余りにも美しかったため、思わず年齢を聞きそうになったのだそうだ。

この軽薄なチャラ男ぶりには親としての怒りを通り越し、何かこの男の人生の糧に出来ないものかとさえ思ってしまう。

淀んだ空気と気持ちを整えるため、子持ち昆布で八海山の冷酒にする。2011120222040000盛っ切りから受け升に垂らされた八海山のコップへ口から迎えに行く。 2011120221220000これにちょこっと山葵を乗せながら飲る。プチプチとした鰊の卵の歯応えが堪らない。

気の良いマスターが、何かにと愚息の相手をしてくれるので、結局11時ちかくまで居座り、帰りしなマスターに玉子焼きを頂戴する。お勘定を済ませ店を出た。

家に帰り、好物の豆腐だけの湯豆腐と、頂いた玉子焼きで燗酒を飲やる。家人と息子はビール。いよいよ柚子が旨い季節がやってきた。これから実に楽しみ。

明日土曜日が仕事の家人は、気にする風でもなく相変わらずのビール吸引力。更に明日は忘年会との事。その体力にはいつもながら頭が下がる。

こちらは盃片手にうとうと。本日終了。

幽玄の艶。

本日より名古屋へ来ている。

途中、所用で静岡で下車したが静岡と言えば青葉横丁のおでん。後ろ髪を引かれる思い出で電車に飛び乗った。

恐らく、これまで名古屋へ降り立ったのは初めてだと思う。

ホテルからふらふらと漫ろ歩く。

御園座の隣にある大衆酒場「大甚中店」。2011120116100000格子戸を開けると、店内は薄暗いながらも其々の調度品が重厚な光を放ってくる 。2011120116130001丁寧に使い込まれた一枚板の分厚いテーブル。角の丸みが古よりの息吹を感じさせ、入り口近くには賀茂鶴の樽が鎮座している。アルコールは日本酒とビールだけとの事。

日本酒の大燗を頼む。2011120116130000好みの徳利に思わずニンマリ。奥の暗がりから懐手をした雷様扮する狂四郎が今にも出てきそうな雰囲気がある。

この店のシステムは、アルコール以外は全てセルフ。壁際のテーーブルに置かれた好みのつまみを自分で運んでくる。

その中より「煮イカ」「ポテサラ」「納豆」。2011120116230000どれも文句無いが、特にこの納豆の「うぶけ」具合が堪らない。これぞ燗酒のつまみ。 2011120116380000隣のおじさんが食べていたのに習い、真似てみた。素朴な味わいが懐かしい。

燗酒を追加して仄かな灯りを愉しむ。神楽坂「伊勢藤」の様な張り詰めた心地よい気取りは無いが、いかにも市井の酒場の様子がまた良い。

老齢の店主夫妻とそのご子息か、けして愛想が良い訳ではない。ムダ口も叩かない。現にコチラも暫く放って置かれた。しかしながらこの奥深い安堵な心地よさはどこから来るのだろうか。

気持ちよく良い、つい調子に乗りそうに成ったが、明日もあるので自制する。

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