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2010年6月

幸甚。

この駅に降り立つのは恐らくこの度が初めて。

駅直ぐ側の幹線道路は車で何度も通過しているが、何故か今まで改めて行く「用事」も「縁」も無かった。2010062816470000_2

今日はその町の大衆酒場。

「角矢」と書いて「かどや」と読む。

以前から気には成っていたが縁がなかった。

鮮やかなスカイブルーの波型トタン張りに正調赤提灯。

暖簾が裏返しなのはご愛嬌。

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裏返しの暖簾を潜り引き戸を開けると、そこは瞬時に芳しい昭和の匂いがした。

「いらっしい」と上品で優しそうな老齢の女将さんが迎えてくれる。

先客は誰も居ない。

辺りを見回したがカウンターの背に日本酒の一升瓶が置かれている以外アルコールの品書きが無い。

チューハイありますか?と聞いたら、「ハイ」と一言。

女将さんがチューハイを作りに奥にさがったと同時に店内をいま一度見渡すと使い込まれた黒板に品書きを見つけた。

チューハイとお通しの枝豆が届いた頃、「今日のお奨めは何ですか?」と聞いたら、間髪入れずに「無いです」。

ちょっと怯んだが気を取り直して、品書きを見ながら思案していると更に追撃ちが来た。「うちはつまみがないんです」。

今まで色んな酒場を覗いて来たが、こんなやり取りは初めてで面食らう。

一瞬何故かドリフのコントが頭を過ぎった。

普通ならここで「ジャンジャン」と終わってしまうところだが、「冷奴なら出来ますが・・」と女将さんの助け舟に「それお願いします」と応えた。

ここまで来たら腹を決め「ここは開業されて何年ですか?」などとコチラから聞いてみた。

聞くところによると、この店は昭和22年の開業で、以前は入谷に御住いで浅草吉原にも縁があるとの事。

ラッキー!どうやらやっと共通の話題を探れそうだ。

そこからは見た目の若い御歳85歳の女将さんの「浅草吉原噺」の始まり始まり。

浅草はもとより入谷金美館(映画館)の話し、山谷の話しなど、思わず身を乗り出してしまいそうな面白いドキュメンタリーの連続。

この店はこの女将さんの全くの「趣味」または「暇潰し」でやっている。

常連さんもそこのところを承知で、「つまみ」がどうしたとか「酒が」どうのこうのとは言わない。たまたまその時に有る物を出すとの事。因みに黒板の品書きは「飾り」だそうだ。

今までに何人もの方が「居抜きで譲って欲しい」と言い寄って来たが結局この女将さんが今でも一人で守り続けている。

一時間程度の滞在だったが、実に興味深い活きた「御伽噺」を聞かせてもらった。

「また気が向いたらいらっしゃい」の声を背に店を出る。満足。

八柱に戻り娘と待ち合わせ。ちょっと時間があるので「大漁船」。2010062817540000 2010062817530000

相変わらず賑わっている。

カウンターに腰掛けチューハイを頼む。

お通しの「コチの酢味噌和え」が旨い。

店のお姉さんが奨めてくれた「銚子近海朝採り鰯の刺身」。

これも肉厚で立派な身がプリプリしてお奨め通り旨かった。

娘と共に帰宅したら嬉しい頂き物。2010062818370000 2010062818350000

家人の知り合いより頂いた三陸直送の新鮮採れたてのまだ棘が動いている「紫海胆」とパンパンの「活き海鞘」。

「海鞘っ喰い」の家人はもとより、娘が大喜び。

さすが母娘、確かに遺伝子は受け継がれている様だ。

コチラもこれでは堪らん、とことん飲らねば成るまい。

さて、いよいよと言うところに無粋なインターホーンが鳴る。

2010062819190000 何やら宅急便の様だ。

対応に出た家人が戻るとこの節の風物詩、バラではあるが「桜桃」の第一陣が故郷より届いた。

嬉しいことが重なり早速初夏の味を堪能する。

今年の収穫は少し遅れ気味だが、それでも十分旨い。

感謝感謝。

下町深長。

本日は戦友O川さんと東京ドームにて「巨人VS横浜」戦を観戦すると言う大義名分。2010062517460000

世事的にはサッカーなのだろうが、そちらはあまり興味が無い。

取り敢えず、「エビスの生」と乾き物を携えて指定のボックスシートへ向う。

電光掲示板のスタメンを見たら横浜の選手で聞き覚えのある選手は3名、巨人は坂本・高橋由・阿部、やはり3名程度。かえってコーチ陣の方が愛着がわく。

席に着くなり乾杯。それにしてもこの「800円のビール」、いつもながら暴利な事この上ない。暫くして二人ともチューハイにした。

前の席の父親と娘さんらしき二人連れが、持参した酒と大き目の「干鱈」を旨そうに食べていた。そこまでするか。

金曜日と言う事もありほぼ満員の入り、コチラは適当なところで切り上げる。

道すがら総武線沿いを巡る魂胆。

先ずは亀戸。

この度は京葉道路側。2010062520250000 2010062519440000 2010062519460000 2010062519470000こちら側も呑み助がそそられる飲み屋街が形成されている。

O川さん常連の「ときわ食堂」。町屋にあるのとは違うようだ。

早速チューハイ。お通しの煮物がこれまた旨い。これでこの店のクオリティーが分かろうというもの。

続いて「タコぶつ」。大き目の立派な「ぶつ」も申し分ない。更に「いかフライ」 。チューハイにはこんなつまみが堪らない。秋田出身の女将さんの対応も気持ちが良くしたがって居心地も良い。

さて、場所を小岩に移す。コチラもO川さんお奨めの大衆酒場「木村家」。2010062520440000 2010062520500000 2010062520460000 2010062521210000 2010062521250000

チューハイ250円と5本で400円の「もつ焼き盛り合わせ」。レバ・カシラ・ハツを塩で。CPも十分納得できる。続いて「もつの胡瓜和え」。さっぱりしていてイケる、これも旨い。

後は定番の「レバニラ」、また旨し。

ここで新潟出身の女将さんお奨めの日本酒を大徳利の常温で呑る。流行に迎合する事のない、これぞ日本酒の味。

満足して店を出て、西船でO川さんと別れた。

この度の亀戸にしても小岩にしても、またしても下町の奥深さを改めて思い知らされた。

個人授業。

荒川区町屋。

この町は「千代田線」・「京成線」・「都電荒川線」の其々の駅がある。また一旦路地へ入るとまだまだ昭和の匂いのする下町情緒に浸る事も出きる。

本日はそんな町屋の人気店「ときわ食堂」。

この店は駅から5分ほどの「本店」と千代田線の町屋駅と地下で直結している「サンポップ店」の二箇所がある。この度は空模様が怪しいので駅から直通出来るサンポップ店。

暖簾を潜ると左側が寿司カウンター、右が座敷やテーブル席になっている。品数も豊富で何せ「安くて美味しい」、となれば繁盛するのは道理。従ってここも何時も混み合っている。

ここのお気に入りの一つ、常時5名程居る女性の店員さんの客あしらいが総じて良い。特別過剰な愛想を振り撒く分けではないが、そのきびきびした応対が見ていて気持ちが良い。

座敷に通され、他のお客さんと相席に成るがここでは不思議とそれも気に成らない。

先ずはチューハイ。2010062311370000_2 2010062311370001_2 2010062311440000 2010062312450000

数ある品書きの中から「海鞘」の刺身。家人ほど熱狂的ファンでは無いが今が旬、さすがに旨い。

北海タコの刺身も見逃さず頼んだら身が柔らかくこれも旨い。

堪らず杯が嵩む。

何かで見た今日のホロスコープによると中華が「吉」とあった事を思い出し「餃子」。それに焼き魚が食べたくなり「鯖塩焼き」。

独り呑みの楽しみ、恒例の「人間観察」をしていると、うん?すぐ隣の中年カップルの男性の方に見覚えがある。

聞くとも無しに聞こえてくる会話を聞くと、話の中に「晃」・「妙子」と言ったキーワードが出て来た。「もしかして」と思ったがしかしまだこの時点では確定とまでは行かない。

このカップルが帰った後、顔見知りの店員さんがコチラの気持ちを見透かした様に「今の男の人、フィンガー5の正男だよ」と、教えてくれた。やはりそうだったか。我々の世代には「和製ジャクソン5」の触れ込みが懐かしい。風貌やニキビの後もあの頃のままであまり変わってない。

何でも近くで沖縄料理の店を営っているらしい。

そう言えば確か家人がファンだったと聞いた様な気がしたので、早速メールで「隣に正男が居るよ」と送ったら、「おりも?」と帰って来た。さすの反応に感服。

2010062312210000_2 そんな事もあり、「何か足りない」と思ったらいつもの定番、「刻み山葵」を頼むのを忘れた。

早速頼み、相変わらずのその辛さに涙した。

これではまたまた杯が進む。

日本酒にしようか迷ったが結局チューハイで通す。

暫くして良い酔いで店を出た。

父の日。

家人から「あなたは私の父ではない」し「私はあなたの娘ではない」などと小癪な事を言われながらも「父の日」を押し通して午後から「扇寿司」へ行く。2010062013240000 2010062013270000 2010062013350000 2010062013400000 2010062013450000 2010062014250000 2010062015240000

マスターに挨拶してカウンターへと向う。

先ずはキンキンに冷えた生ビールと抹茶割り。

お任せ「刺し盛り」と「海鞘」を見逃さない家人が早速マスターに剥いて貰う。

「中トロ」は勿論、「赤烏賊」が甘くて歯応えも良く旨い。「〆サバ」も良い。

今に始まった事ではないが、それにしても家人の「海鞘」好きは尋常ではない様な気がする。剥きたてのやつを何も付けずにそのまま食す。そして殻に残った最後の汁までも旨そうに啜る。

見事な「鮎」が出ていたので塩焼きに。焼けるまでの間マスターから穴子の煮汁で作った「煮凝り」を頂いた。

隣に並んでいた鯵と目が合ったので「たたき」にして貰った。レモンをちょっと絞って食す。

鮎は関東より西の方では既に6月1日よりの解禁の所が多くさすがこの節、旨い。

扇のママと家人がカウンターに並んで座り、いつもの様に楽しそうに談笑している。マスターとコチラも加わり「かっちゃんに早く良いお嫁さんを」の話題で盛り上がった。かっちゃんにしたら余計なお世話かもしれないが、そこはこの町の人気者、辛いところだ。

始めは相変わらず吸い込みの良い家人に比べ、まだ昨日の酔いを引き摺りながらのペースだったが次第にコチラの調子も戻り始めた。

家人に「ゴチ」になり4時過ぎに店を出た。

続いて向うは、いつも居酒屋仕様で使わせて貰っている本当はらーめん屋さんの「万丈軒」。娘と待ち合わせ。

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家人は生グレープハイとコチラはウーロンハイ、娘はウーロン茶。

この店は一品もののつまみが多い。この度は「茹で餃子のネギポン酢」と「タコのネギ塩和え」。

娘が頼んだ「冷やし味噌ラーメン」、皿に入ったいわゆる冷やし中華では無く、故郷の「冷たいらーめん」をちょっと期待したが全く違った。この後「魚だしらーめん」を家人とつまみにする。

扇の後なのでここは軽めに引き上げた。

ところで今朝、娘より「父の日のプレゼント」を貰った。2010062107340000 2010062107340001

大袈裟な包みを開けると「徳利にお猪口」。これなら2合以上は入るだろうか。

包装紙を見ると、どうやら「百均」でも無さそうだ。

慣れない勉強や実技が忙しくバイトする暇も無い。自分の小遣いなど微々たるものだろう。その中から健気にも遣り繰りしながらのプレゼント。

思わず目頭が熱く成り掛けたが、ふっと冷静になり我に返った。こんな時は必ず何か魂胆がある筈だ。

それにここ最近、何やかんやと小遣いをせびられた。

しかしまぁ今日のところはありがたく頂戴しておく。

今日「も」飲ってます。

「おはようございます。今日は何処かで飲ってますか?」。

土曜の午前中「かっちゃん」から連絡があった。

「まだ」飲ってはいなかったが、「せっかく」だからってぇ事で早速M酔軍氏にも連絡を入れ上野で待ち合わせる。

先入りのM酔軍氏は「昇龍」の名物餃子で飲ってから「大統領」の支店で席を確保して頂いた。2010061913380000 2010061913490000 2010061914150002 2010061914140000_2 2010061914150001 2010061914180000 2010061914440000

昼から飲れる事に感謝しつつ、先ずはチューハイ、ホッピーで乾杯。

つまみにギアラの塩焼き。前日、品川のもつ料理の名店「みかさ」にて貸切大宴会を行ったM酔軍氏にとってはここのギアラはちょっと酷であろう。塩味は初めてながら予想通りの味。

路地を歩く人々に流暢な日本語で話しかける「大統領」の外国人店員さん。お見事。

その後「たきおか」へ移る。

店前の「二匹目のどぜう」の所為か、心なしか客入りが少ない気もする。それでもカウンターは満員。奥の樽テーブルに案内された。

チューハイとつまみには「赤ウインナー」「空豆」「牛にこ」「塩らっきょう」「ハムカツ」「マカサラ」「シロタレ」「ナンコツ塩」などで。

「たきおか」は初めてのかっちゃんも満足している様で良かったが、もっと驚いてもらおうと日比谷線で南千住へ向う。2010061314570000 2010061916300000

駅改札で大守氏と合流。

泪橋の交差点を過ぎた頃よりいつも通りの緊張感を覚える。

酩酊などは論外だが、こちら側のちょっとした動作を鋭い眼力で洞察して、明らかに他所で飲ってきた事を察知すると、店主「丹下段平」氏の指導が入る。

事実、以前自分も調子に乗り掟破りを見透かされ、ありがたいご指導を受けた事がある。

この度は4名、自ずと襟を正して暖簾を潜った。

店内に入った刹那、そこはもう大林劇場。ピーンと張り詰めた心地よい空気に昭和の匂いが漂う。

いつもの刺さるような店主の視線を受けて、テーブル席に着く。

ここも初めてのかっちゃんは、予想通りの正しいリアクション。

チューハイと「煮凝り」と本日のおひたし「蕨」。

「焼酎のミルク割り」に変えてつまみも「イカフライ」に「チーズ」。

かっちゃんが、店主が笑わない事に素朴な疑問を抱いた。

実際は極稀に「笑う」。「ニコっと」案外可愛い笑顔を見せる。初めての方は店の佇まいと店主の威風堂々とした風貌に面食らう人も居るが、決して人が悪いわけではない。この店にこの店主、これ程合致する組み合わせは無い。

帰り際、中年の女性客がお一人でカウンターに着かれた。初めての様な素振りだが大したもんだ。

低いトーンでの「ありがとうございました」を背中で聞きながら店を出る。

続いては拙宅に場所を移し、このメンバーにM酔軍氏のお内儀E子さん・M酔軍家長女のH嬢、I上家ご夫妻・I上家次女のK子嬢、下戸代表のSちゃん、それに家人に娘で宴会。

先日地元の酔人、ちゃかぞう氏より頂いた様々な納豆、サラミ、ほっけの燻製に加え、菊のおひたしやら月山茸と糸コンの鯖缶水煮を加えた煮物などなど、山形ワールドをご賞味頂いた。

皆さんには毎度毎度、過分な頂き物して恐縮する。

TVのワールドカップを観戦し終えてお開き。

当然ながら、「大破・轟沈」。

懐古酒。

昔、会社の先輩から「この辺りも気をつけろ」と言われた「三河島」。

この辺り「も」の、もう一つは言わずと知れた「山谷」。

当時は分けも解らず漠然と何か危険な香りを感じた。

本日はその「三河島」で一人途中下車。

近くの「南千住」や「三ノ輪」などは時々訪れるが、この辺りへ足を運ぶのは恐らく20年振り位だろうか。

危険な街には概して魅力も潜んでいるものだ。

尾竹橋通りを渡りちょっと路地へ入ると、そこにはディープな下町の顔がある。2010061717430000 2010061717450000 2010061717440001 2010061717530000

更にもう一本路地を入った、やきとん「すずや」。

外観の佇まいと店内の見事な風情は完璧。

暖簾を掃って店内に入ると鉤型のカウンターに木製の丸椅子。

仲睦ましそうな老夫婦が営んでいる。

取り敢えずチューハイを頂く。

濃い目のチューハイジョッキにはレモン一片と例の怪しい下町梅エキスをちょっとひと掛け、もちろん氷無し。

「突き出し」は小皿に空豆を揚げた「花豆」。1本70円の「立派」な「カシラ」「ナンコツ」を二本づつ。各々タレと塩で。

チューハイも2杯目頃になると、次第にサンダル履きの常連さんも集まってきた。昔の「山谷」は怖かったねぇ~と、「当り屋」の話しなど一々面白い。

邪魔に成らない様にここらでお勘定。880円也。正に「せんべろ」。

帰り際、常連さん方が品書きには無い「鰹刺し」を続け様に頼んでいた。これが実に旨そうで「次回は必ず」、と心に誓い店を出る。

路地を一本戻ること2・3分にある「豚太郎」。2010061718430000_2 2010061517550000 2010061718210000_3 2010061718230000

こちらは外観より店内が色んな意味で凄まじい。

チューハイを頼んだら一緒に出てきたピーナッツ。

画像にあるのは食べ残しではなく初めからこの6粒ほど。偉い。

玉子焼きを頼もうと思ったら、「新らっきょう」とあった。供されたのは大粒の「らっきょう」に味噌を付けて食す?これってエシャレット・・まぁ欺瞞ではないので良い。辛くて杯が進む。こちらも常連さんと店主の掛け合いが面白い。

夕闇も迫る頃、駅へと向う途中どこか惹かれて何気なく飛び込んだ季節料理「乃むら」。

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カウンターだけの小奇麗な店内。老齢の店主一人で営んでいる。

「両関」の「ぬる燗」を大きい徳利で頼むと、お通しが三品。こう言う「ちょことした」のが良い。

品書きにあった「鰯刺し」。仕込んである鰯を丁寧な仕事で捌く。一口食べると実に旨い。他のお客も居なかったので店主とこの辺りの昔話をする。暫くしてお勘定を済ませ店を出た。

店主との昔話に触発されたのと、大分「酔い気分」になった事が重なり、20年近く前に仕事で巡回していた頃を懐かしんでふらふらと歩いてみる。

当時から店名が気に成りいつか入ってみようと思いつつ本日。「蔵王らーめん」。

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店内を見渡すと、店名以外に「蔵王」を感じさせるも物が無かったのでデフォルトの「醤油ラーメン」と「千曲錦」を頼む。

もちろん山形ラーメンを期待した。待つこと暫し、供されたラーメンはスープが多目の自分好みではあるが、味は極普通。どちらかと言えば東京ラーメン風。

帰りしな、店主の奥さんにこっそり聞いてみたら、「前の経営者が山形出身だったらしい」とこっそりと恐縮そうに教えてくれた。奥さんに礼を言い店を出る。

その昔、注意を喚起してくれた先輩は既に退職されて、今ではその「気をつけろ」の真意を知る由も無いが、その先輩に敬意を表し、今後も十分注意しながらそこら辺りを巡らせて頂く事にする。

懐かしさと感慨に浸りながらJR三河島駅へ向って帰路に着いた。

振り子。

珍しく会議が長引き、疲労困憊して会社を出たら近くのUDXで「絶対零度」のロケをやっていた。

疲れたら疲れたで酒が欲しくなるのは呑み助の常。

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本日は8名ほどのちょっとした宴会。

場所はいつもの末広町「大江戸や」。

中央通り沿いにあり、地下に潜る。

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先ずは、大人の付き合いでビールで乾杯。2010061619510001

つまみには画像に掲載した多種多様な品々。特にお通しの「飛竜頭」や「穴子の天婦羅」「出汁巻き玉子」が旨かった。

コップ一杯のビールをようやく飲み干し、芋焼酎を経由して冷酒に成る。

テーブルに置いてあった、魚の形をした焼き鳥の串置きが愛嬌があり笑わせてくれる。

侃々諤々、二時間程度酒宴が続き、程よいところでお開き。

その後、帰り方向が同じのN氏と地元の「かさや」に寄ろうとしたが満席、仕方なく駅の反対側のよろこんで「庄屋」へ行く。チューハイで小一時間ほど。2010061623280000_2

再度線路を跨ぎ「かさや」へ挑んだが、店主の何とも申し訳なさそうな顔と共にまたしてもフラれた。

そこで帰ればよさそうなものだがN氏と一緒でははそうはいかない。

懲りずにまた駅反対側へ渡り、「うまい中華そば390円の日高屋」の「餃子」「野菜炒め」とチューハイ。

日付が変わってお開き。

雨模様。

生業を終えての帰り道、本日は宵の口より雨の予報。

どうしようか思案をして何気なく電車に乗ったら何気なく背中を押されて降りた北千住。

致し方無い、雨前にちょぃと寄り道。

しかしながら「大はし」ほど大袈裟でもない。

この街の気軽な飲み屋街と言えばあの通り。

立ち飲み串揚げの「天七」も「千住の氷見」・「幸楽」も大入り。

先に進み「大升」を覗いたら偶然一席だけ空いていた。あとはすべて常連さん。

女将さんの明らかな扱いの違いにもめげず、先ずは酎ハイボール。

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  カウンターの上には「みりん干し」と「丸干し」などが並んでいて、そこを「fly」が離着陸を繰り返す。呑み助たるやそんな事で怯んではいられない。

いや、ちょっと怯んで「イカ刺し」ではなく「ゲゾ焼き」を頼んだが、隣の客の「イカ刺し」が実に新鮮で旨そうなのが悔しい。

おすすめメニューに「健康食品 おひたし」とあったので聞いてみたら「ニラのおひたし」との事、それも頼む。直ぐ側の「足立市場直送」、かどうかは分からないが歯応えといい特有の風味と言い上出来。

ここの酎ハイボール310円も中々のもので啜る毎にその濃さが舌と喉に伝わる。

焼き目を抑えた「ジャンボ玉子焼き」300円も玉子4個分ほどを使う。蕎麦屋のダシ巻きとはまた違い、ケチャップと共に食すと、途端に洋食屋のフレーバーが口の中に広がる。酎ハイボールとも合い旨い。

しばし馴染んで程好く酔って切り上げる。

地元に着いた頃に丁度ポツリと落ちて来た。

欣喜雀躍。

関東地方もいよいよ入梅の頃。

鬱陶しくもあるが、そぼ降る雨を眺めながらの一献も中々乙なものだ。

何かにつけて呑み助は身勝手な言い訳を付けては酒盃を傾ける。

時には思いがけず飲らずには居られない状況もある。

例えばこんな時。

我が故郷の酔人ちゃかぞうさんからの心尽くしの贈り物。

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始めの枠は「長瀞納豆」・次の枠左上から時計回りで「味付け納豆てんこ盛り」「塩納豆」「南蛮納豆」「なっと昆布」の豪華山形納豆シリーズ。

その隣は「ほっけくんせい」・続いて楯岡ハムの切り落としサラミ「みちのく花笠踊りカルパス」。

そしてちょっと秘密の「鶏中華スープ」「肉そばつゆ」。

最後は鳥海山の伏流水で割り水したアルカリ焼酎「さわやか金龍・爽」。

どれもこれも垂涎もの、ちゃかぞう氏に感謝。

正しく「故郷忘じ難し」。

今宵は「馬ヶ崎・薬師町」辺りに思いを致し、一献。

粋がり。

昼過ぎよりちょっと思い立って南千住。

泪橋側へ向い、事前に確認しておきたかった「もつ焼き屋」を探しに更に裏道を三ノ輪方面へ歩く。休みも承知で無事探し出し、今度は「日本堤」方面へ。

明治通りを渡りアーケードのある心寂しい商店街「いろは会ショップメイト」を横切ると「〇〇ハウス」や「〇〇旅館」「〇〇荘」などの所謂「ドヤ街」。

当然日曜の午後早くのこの時間帯、多くの緒先輩方は既にたっぷりのアルコールを浴び、勝手に商店街の店舗前を占拠して怪気炎を吐いている。そこを上手に迂回しながら向ったのは「丸千葉」。

ここは「ちくま文庫」から出ている吉村平吉著の「吉原酔狂ぐらし」の中にも登場する。古きよき時代の昭和30年頃よりの営業だそうだ。十数年前に現在の新しいビルに成ったそうだが、今でも当時と同じように活況を呈している。

20100613145400002010061313570000  2010061314080000 2010061314120000 引き戸を開けると気の良い大将が迎えてくれる。

この辺では珍しく綺麗な店内。カウンターに陣取る。

店内に並ぶキンミヤのボトルを眺め、多種多様の品書きを楽しむ。

取り敢えず「チューハイ」と「オムレツ」・「がんも煮」。画像には無いが、この他「マグロぶつ」・「あおやぎ」・「ポテサラ」なども頼んだ。どれもこれも美味しくボリューミィーで実によろしい。

大将が、「お兄さんよかったらソース使ってね」と渡されたので、何気なく手にしたソースのラベルに目が留まった。「ポールスタア中濃ソース?」初めて聞く。

それにしてもここのチューハイは濃い。

良い気分になり、大将の笑顔に見送られて店を出た。どこか町屋にある「ときわ食堂」を彷彿させる。

大通りに出て、名店「Cafe Bach」の前を過ぎる。相変わらずご盛況の様子。「待ち」も出ている。

その先にある関所「大林酒場」。2010061313490000 2010061314570000

開店前と開店後の画。

襟を正して門を潜る。

静寂の中、眼光鋭い店主丹下段平(勝手に命名)の「いらっしゃい」。

このピーンと張り詰めた雰囲気が堪らない。

いつものカウンターに腰を下ろし、早速、「白雪」の「ぬる燗」と「煮凝り」に「チーズ」。

相変わらず無駄口を叩かない店主、立ち居振る舞いも然り。客も必要以上に声を発しない。只ひたすらこの佇まい、この「異空間」を愉しむ。

ところで、「独り呑み」の醍醐味は暖簾の向こうに潜む緊張感。これに尽きる。相手(店側)にもよるが、何度か通ううちにそれが和らいで来て良くも悪くもそこに「慣れ」が生じる。それがこの大林酒場には無い。実に見事で潔い。

その店の「ローカルルール」を知るうえにおいても、慣れる事自体は悪くは無い。しかしこちら側の勘違いで贔屓の引き倒しや常連を気取る。これでは野暮で無粋だ。

しょせん余所者、その店の近所に居る「突っ掛け履きで通える」本当の常連さんに対しても失礼であろう。

自戒の念も込めて、そんな思いをさてくれる数少ない名店を後に家路に着いた。

鯨飲馬食。

本日は同僚のK氏と先日と同じく船橋は市井の蕎麦屋「二葉」からスタート。

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これも先日と同じく先ずは「キンミヤ」で乾杯。つまみには「葉しょうが」と「ニラ玉」。

この店のおばさんも我々が先日訪店した時の事を覚えていて色々話し掛けてくれる。

コチラが唐突に「カレー丼のあたまだけもらえる?」と聞けば「ああルーだけね、大丈夫だよ」、偉い。更におばさんが「酒呑みはこう言うのが好きなんだよね~」、尚更偉い。

漸う供されたそれは丼にたっぷり玉ネギ豚肉入りカレーだけ。丸好の「じゃがカレ」とまでは行かないまでも十分つまみ。しかも紅しょうが付き、つくづく偉い。

この店今日もその通り、飲んでる人が殆ど。隣のおじさんは二個入り目玉焼きをつまみにして美味しそうにキンミヤを飲っていた。驚くのは手が空くと店員さんが一緒にお客と飲っている。

今日はK氏と最後までキンミヤで通す。「今日は菊正飲らなかったね」とおばさんに聞かれたが、今度ねと挨拶して店を出る。

目と鼻の先、向こう岸にある「花生食堂」 。この季節、引き戸が開け放たれている。これで素通りは仁義にもとると言うものだ。迷わず暖簾を潜り「ママちゃん」に挨拶。

「あら~久しぶりね」、いつもの愛嬌のある笑顔で迎えてくれた。ご常連の先輩方にもご挨拶を済ませテーブルに着いた。さすがにK氏はその佇まいに驚きの表情を欠かせない。よしよし、それが正しいリアクションだ。ご不浄へ行ったらもっと驚くぞ。

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ここでもキンミヤ、期せずしてキンミヤの飲み比べになったが、こちらの方がちょっと濃い目。

お通しの「しらすおろし」と「親子丼のあたま」をつまみにする。鶏肉と玉ネギに玉子を絡め、この組み合わせを濃い目の味付けにて食す。うんまい。

お客さんのお持たせの「塩らっきょ」のお裾分けも頂く。

帰り際、コチラと同郷のママより「奥さんとM上さんによろしくね」との伝言を預かった。

さて、ここまで来れば「一平」は自然な成り行き。

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珍しくこの時間すんなり二人座れた。ボール210円で三度目の乾杯。いつも職場近くの末広町辺りで「ぼったくられている」K氏は、先日の「初一平」以来この店がかなりお気に入りの様子。

この日は「鰹」・「煮込み」・「ゲソ」・「マカサラ」・「黄身納豆」・「焼きそば」まで、普段はつまみ要らずの呑み助で通っているK氏がよく食べる。コチラも面白がって次々頼むと片っ端から平らげる。K氏の知られざる一面を垣間見た。お陰でコチラは飲む一方。

大分酔いが回って来たのでお勘定を済ませ店を出ると、このK氏、「あと一軒だけ付き合え」と言う。おいおい大丈夫かよと思いながらも「いいよ」と応えたコチラの足下も既に怪しい。

そして選んだ店は、自宅とは真逆の勝田台駅側のやきとりと酒の店「角一」。

ここは顔見知りの酔人「モダン編集長」さんよりの確かな情報なのでまず間違いない。

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店構えは申し分無い、店内は更に良い。丁寧に使い込まれている。

温和な女将さんを除けば、焼き場・運び合わせて4・5人程のお若いスタッフだが皆さん礼儀正しく実に感じが良い。

先ずはこの日4度目の乾杯を飽きもせずチューハイで。

さすがに重いのは食べられないだろうと思い、何かさっぱり系をと探すと、関西出身のK氏曰く「やきとりの店に来てやきとり食べへんでどないすんの?」。あ~そうかいそうかいと「ナンコツ」「カシラ」「ハツ」「アブラ」などを。ナンコツ塩、以外はタレで食したが、いやいや旨い。中でもタンの付け根と言うアブラは絶品。

品揃えも豊富で刺身類などもある。

単品の値段は失念したがお勘定確か二人で二千円程度、そのCPの高さに驚く。自宅の側にこんな店があろうものならまず身が持たない。電車を乗り継いででも十分価値のある噂に違わぬ名店だ。

店を出て、ふらふらとそぞろ歩き心地良い風に当たりながら駅より帰路に着く。途中K氏と別れ自宅まで1時間足らず。ぐっすり熟睡。

最寄駅まで車で迎えに来てくれた娘と家人に「満足満足」と告げてはみたが、何か物足りない。

空腹?そうだ、結局今日はあまり食べていない事に気付く。〆にラーメンと言う歳でもないが、ちょっと気に成るラーメン屋があるので、冷めた母娘の視線をよそに送ってもらう。

この店、過去に何軒か同じ業態の店が開店しては閉店している場所にある。この度のこの店のオープンに際して店頭にはこの地区の有名ラーメン店名の花輪が開店記念に飾ってあった。

店先の狭い歩道に面したビニールのカバーが邪魔で買いにくい券売機にてコチラの「ウリ」らしいタンメンの醤油味を買い求め店内へ入る。先ほどの有名ラーメン店店主の推奨される麺を使用している云々が店内に書いてある。

暫くして運ばれたそれは見た目は最近流行の二郎系。もやし等野菜が山盛り。麺が食べたかったので下の方から穿り出して食べてみると、この太麺は中々旨い。

但し全体のバランスがイマイチ。特に野菜の味付けが良くない。殆ど野菜は残し店を出た。所詮酔客の戯言なのは承知の上だが、これなら某チェーン店の「野菜たっぷりタンメン」の方が自分には合う。他にも「つけめん」などもある様だ。まぁこの度は自分には合わなかったと言うだけの事。

揺れながらの帰り道、まだ「扇寿司」の暖簾が出ていたが心を鬼にして思い止まり、無事帰還した。

親心。

季節を問わず、その四季折々の旬を食する事は至上の喜びである。

呑み助なら尚更のこと。

この度も家人の実家より送られてきた定期便。2010060916370000 2010060916380000 2010060916400000 2010060916420000

先ずは直採りの「蕨」。我が故郷のほぼ中央部、朝日連邦の麓、朝日町にて採って来た。

この「蕨」、「おひたし」にして鰹節と味の素をたっぷり振りかけ食すのも良し、身欠き鰊と糸こんを加え「油炒め」にするも良し。

堪らん、山菜好きのコチラとしては思い描いただけで垂涎ものだ。

続いては伝家の宝刀、デラップス(デラックスではない)の文字が輝く経木入り「鳩納豆」。これこそ季節を問わず「ひっぱりうどん」「納豆汁」には欠かせない。

更に、サンコー食品の「田舎そば」に「醤油ラーメン」。これで「つったい(冷たい)肉そば」や「つったい中華(ラーメン)」を作る。

そして、都印の中野の「おしゃぶり昆布 浜風」、ご存知、赤が鮮やかな「都こんぶ」、サラミと言えば「ヤガイのサラミ」。

「蕨」以外は明らかに「ヤマザワ産」。

これら全て家人の年老いた親父殿とおふくろさんが、心を込めて送ってくれた品々。ありがたくて思わず目頭が熱くなる。

納豆や麺類など生ものは賞味期限があるので、少しで良いよと幾度言ってもその都度どっさり送ってくる。

こちらもその気持ちが分かるので、毎食蕎麦やラーメン納豆に成る事もあるが全く苦にならない。むしろ喜びさえ覚える。

まず今宵は、「蕨」で酒。途中で蕎麦を手繰るか。

海のパイナップル。

五香にちょっと気に成る酒場があり向ってみたが生憎休み。

何処に行こうか考えるのも面倒だ。

こんな時に最適なのが「大漁船」。八柱まで戻る。

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ここは京成八柱駅ビルの真下にあり、酒、肴共に安くて旨い。

それ故、いつも繁盛している。配膳担当のベテランお姐さん方の接客もまた見事だ。 この店ではいつも殆ど座敷に座るが、今日は一人なのでカウンター。2010060817420000_5 2010060818050000_3 2010060817370000_2 2010060817470000_2

取り敢えずチューハイ280円、やきとり3本250円、ナンコツ2本200円。

カウンターから客席の眺めを楽しんでいると目の前のネタケースに嬉しい物を見つけた。 今が旬の見事な海鞘だ。

色艶といい、膨らみ具合といい、これは申し分無い。

早速剥いて貰い、ポン酢にもみじおろしで頂く。

磯の香と滋味溢れる味わいが口の中に広がり実に旨い。

大の海鞘好きの家人が居たら、狂喜乱舞し大変な事になっていた筈だ。

本日の魚介類は、鰹をはじめ岩牡蠣や鮎魚女、つぶ貝など新鮮な素材が揃っている。

ちょっと用事もあるのでそこそこにして店を出た。

帰宅して野暮用を済ませると、ご近所のSちゃんと長女のRちゃんが、餃子やビールお菓子などを持って来訪。

後からSちゃんの次女KAも参加して楽しい酒宴となった。とは言っても飲んでるのは自分と家人の二人だけなのだが。

 

下町横丁。

急遽、家人と「鳥越祭り」と下町巡り。

先ずはお清めのお神酒に「丸好酒場」へ。

何時もの様に八広駅で降りてから、座れるか否かそわそわしながらの小走りは心臓に良くないので、この度は余裕を持ち「シャッター狙い」。

功を奏して一等賞。これで一安心。2009090613440000 2010060612030000_3

12時丁度にシャッターが開いた。

相変わらずのおかあさんの元気な挨拶。

既にこの時点より「丸好劇場」の始まり。

家人とコーナーへ腰掛ける。

カウンターを囲む他のお客さんはいつもお見かけする常連の方々。

早速自分はハイボール、家人は生ビールで乾杯。2010060612080000 2010060612210000 2010060612260000 2010060612350000 2010060612410000

何はともあれ、ここでは「もつ煮込み」「ニラ玉」「じゃがカレ」は絶対外せない。

目の前に運ばれたそれらの料理は何度対峙してもその都度感激する。どれもこれもいやいや見事に旨い。

今日は娘さんが近所のお祭りの為、途中助っ人のおねえさんが来るまでおかあさんは一人で切り盛りしていて忙しそうだ。

それでも常連さんがしっかりおかあさんをフォローしている。見ていて何とも微笑ましい。

この雰囲気もこの店の名物の一つだろう。コチラも当然ハイボールのおかわりと共に割り箸の数も増える。

いつもは殆どビールで通す家人も、この店の氷を入れないこれぞ「下町ハイボール」の旨さに感動していた。

家人の所望で「〆さば」と「牛レバ焼き」。新鮮な鯖のみ可能な浅〆、旨い旨い。中心部がレアな新鮮レバ焼きも同様に旨い。

途中、何組か店を覗いた。席を詰めれば十分座れるのだが、おかあさんに「やんわり」と断られて外待ち。これはおかあさんの感働きだろう。

家人と共に大満足して店を出る。

蔵前駅で降り地上へ上がって江戸通りへ出ると、老若男女の粋で鯔背な「祭り半纏・法被」姿が目立つ。2010060613270000 2010060613250001_2

蔵前通りへ進み、一路鳥越神社へ向う。

道すがら「千貫神輿」がお練を待ち、鎮座している。

逸る心を抑えながら境内へ入ると、この陽気と「アド街」の影響か物凄い数の参拝人。

列を成している。

心で拝礼しなが ら本来の目的路地裏散策へ向う。2010060613560000_3 2010060614080000_2 2010060614040000_3 2010060614430000 2010060614130000_3

清洲橋通りに面した「おかず横丁」。

その通りに流れ込む幾筋もの路地には屋台が建ち並び、否が応にも下町情緒に触れられ、何とも良い風情である。

取り敢えず歩きながら「缶チューハイ」と家人は「缶ビール」。

この天気の下で歩きながらと言う事もあり、プルトップを開けたかと思うと直ぐに中身も空いてしまう。

続いての出店では「世界のハイボール」と「アサヒ本生ドラフト見本缶」。実に怪しいが1缶100円で良いというので買ってみた。味は兎も角、アルコールはちゃんと入っていそうなので、まぁいいか。それにしても「見本缶」を100円て、恐らくこれほど利益率の良いもはない。そりゃそうだ。

多種多様の多国籍な食べ物の屋台があるが、「丸好」でガッツリ食べてきたので、烏賊の半身焼きを齧りながら歩く。2010060614460000 2010060614510000 2010060614530000 2010060615280000

人の波と歩くのに飽きた丁度その頃に、テーブルと椅子を設えた店があった。

店の前では備長炭で鮎を焼いている。

これではスルーする事は出来ずに早速案内されたテーブルへとつく。

日本酒と家人はウーロンハイ。早速「鮎の塩焼き」と、品書きに「イイダコ焼き」を見つけてしまったので仕方ない。

このようなシチュエーションで味の云々は野暮であるが、この鮎塩焼きは本当に旨かった。イイダコちょっと多過ぎなので、相席にしてもらった浅草在住と言う若いカップルにお裾分けしたら、逆に蛤焼きを頂いた。「海老で鯛」ならぬ「蛸で蛤」。この場合どちらが勝ちか。

何とも酔い気分になり屋台をでると、破風のついた見事な宮型造りの銭湯「梅乃湯」が現れた。江戸時代には御蔵前、両国の前には国技館もあったこの辺り、由緒正しきこの町の奥深さを改めて知らされた。

今度は酒場巡礼で訪れてみたい。

こちら酔客二人は、ゆっくりとした足取りで浅草線蔵前駅へ向いやっと家路へと着いた。

 

注文。

昨日に引き続き、「かさや」連チャン。我ながら困った性質だ。

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今日は緑茶ハイから始める。

つまみは「牛すじ煮込み」。大き目のスジ肉の塊がゴロゴロ入っている。

まだ口開けの為か、すじ肉の煮込み方にバラつきがあり、汁の味ともまだ馴染んでいない。見た目が良いので尚更惜しい。

33歳と言うここのマスターと「たきおか」の話しなどをしていると、金曜日と言う事もありカウンターは早い時間より常連さんで埋り始めた。

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品書きに「だし巻き玉子」を見つけたので、「温いの」にする。

ここの「だし巻き玉子」は玉子に出汁を入れて焼いたそれではなく、出汁の中に玉子焼きが浸かっている。

大根おろしに醤油をほんの少し垂らすと上品な出汁に玉子焼きの程好い甘さがが上手く合い、これは旨い。さすが元寿司職人。

その後、「ねぎ間」と「ししとう」のタレと「ナンコツ」を塩で焼いて貰う。

隣に座った霞ヶ関にお勤めと言う常連さんと、何かのきっかけで「テルミン」の話に成った。

「テルミン」→「ジミーペイジ」→「ボウイング」→「ハッタリ」の話しで盛り上がり、どちらからともなく歳を聞いたら、やはり同じ歳。

マスターも色んな客の話相手をしているが、カウンターの中の調理スペースを超えた壁までが狭いので、気軽に話しが出きる。と言うか客が一人だとマスターが気を遣って話し掛けてくれる。

接客業の基本だとは思うが、一人で切り盛りしてるのでそこら辺りの良い意味での客あしらいも今後は必要になるだろう。

昨日の「ハムカツ」に続いて、またもや余計なお世話だが本日は「赤ウインナー」の提案をした。ここは180円くらいかのつまみもあるので、十分活用出きると思うのだが。

「なるほど」と頷いたこのマスター、さてどうする。

暫く間を置き、また来てみよう。

その時は「マカサラ」の提案をするつもりだ。

なんだ、結局は自分の好きなものか。

御伽噺。

JR最寄駅側にこの3月オープンしたカウンター居酒屋「かさや」。2010060318160000 2010060317000001

ここは以前、違う経営者の「立ち飲み」があった。

地元に立ち飲みが出来たと言う事で、これは応援しなければと思い、何度か訪れては自分の知りうる他店の情報等をお伝えしたものだが、昨年11月敢無く閉店した。

「立ち飲み」と「角打ち」を混合した感は否めず、たまたま自分と同じ歳の人で良さそうな店主の「あまり立ち飲みには行った事がないんですよ」の言葉がいまだに忘れられない。

同じ場所に同じようなスタイルの店、これは冷やかさずには居られず本日の訪問。

暖簾を潜り引き戸を開けると、お若い店主が迎えてくれた。

店内も立ち飲みでは無く椅子が設えてある。品揃えも以前の店とは違い大分増えている。

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先ずは「レモンハイ」に「もずく」、続いて「鰯のなめろう」。焼き物は「ナンコツ」「カシラ」「メダイの塩焼き」。どれも安くて普通に旨い。

随分魚系に力を入れてるなと思ったら、このご店主、以前は回転寿司の雄「銚子丸」の店長をされていたとの事、納得。

その情報を教えてくれたのがカウンターの端に腰掛けていたご長老。この方とひょんな事から会話が弾んだ。

何でも本業は不動産関係で、趣味で劇団を主宰されているらしい。

生まれ育ちが今を時めく「業平」。当然、京島・曳舟・押上、往時の向島「玉の井」などの「赤線御伽噺」を聞かせて頂いた。何と永井荷風先生とも何度かすれ違った事があるそうだ。実に羨ましい。

寄席にも精通していて幇間話などはコチラも身を乗り出して聞かせて頂いた。得てして飲み屋話は眉唾ものが多いが、このご長老の話は一々平仄が合う。

元来、お年寄りの昔話を聞く事に無上の喜びを感じるコチラにとって、この上ない極上の肴と相成った。いやはや思いがけず贅沢な時を過ごし、「ちょんの間」のつもりがついつい杯が嵩む。

さて、この「かさや」だが、これからが正念場だと思う。向上心のあるご亭主、コチラも生意気に「ハムカツ」をメニュー加える事を進言させて頂いた。何しろ頑張って貰いたい。

カウンターも混んで来たので、お勘定をしてご長老にご挨拶をすると「また今度ゆっくり」との事、コチラとしても願っても無い「宜しくお願いします」と店を出た。

これだから酒場巡礼は止められない。

甘味多様。

今日は「下町三ゑびす」の一つ、金町「ゑびす」から。

ここ金町も駅前再開発により何とも似つかわないマンションや商業ビルが増えた。

ゑびすは、その谷間にひっそりと佇む。

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暖簾を潜り引き戸を開けると、そこには琥珀色の穏やかでゆる~い空間が広がる。

いつも通りの店主夫妻。ご高齢ながらこのご両人が矍鑠として気持ちが良い。

コの字型のカウンターの一角に腰を下ろし、先ずは酎ハイ250円。下町独特の梅エキスの混ざったもの。本日のお通しは「小女子」。

壁の品札を見渡し、自家製ポテサラを頼む。マヨネーズの配合が丁度良く、赤玉ねぎの彩と辛味で全体が引き締まり旨い。これも250円だが量もある。

続いて「烏賊刺し」と「塩らっきょ」で温燗。紫蘇を巻いたヤリ烏賊が甘くて旨い。

カウンターのお客も一段落すると、いつものご亭主の儀式、コップに「角」を注ぎ入れカウンター内の蛇口から水を足す。それをいつもながら糊の利いた白衣を着て旨そうに呑る様は実に絵なる。

ここは酒・肴・風情が揃った下町でも数少ない名店だと思う。

本日も満足して店を出る。

金町でもう一軒と思い、京成線の踏切を跨いだ「飲み屋街」へ向う。

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目的の店がまだ開いていない為、どこかで「ちょんの間」と思いとある店へ入る。

チューハイを頼んだらキンキンに冷やされたグラスで供された。一口啜ったらちょっと甘い。気を取り直しお通しに出された昨日の残り?の鰹の煮付は美味かった。これは期待出きるかと思い「ねぎ間」をタレで頼んだらこれまた甘ぁ~い。チューハイ2杯でお勘定。

江戸川を向こう岸へ渡る。「矢切の渡し」は使わずJRで。

一駅で降りて以前「吉田類巨匠」も訪れた居酒屋へ向う。2010060217110000_3 2010060217310000_3

キンミヤと迷ったが結局温燗に。

ここでは日本酒を頼むと、アルマイトの急須に入れられ供される。

つまみのニラのお浸しと共に呑る。

品書きを見渡すと、オムレツを見つけた。ついついガキ心で頼んでしまう。

運ばれて来たオムレツにはケチャップではなく。甘ぁ~いミートソースが掛かっていた。

さすがに食べきれず、お勘定を済ませ店を出た。

この市内には、この店の他にもう1軒吉田類巨匠が訪れた店があるが、お互い諸事情があり、両店とも往時の面影が無いのが残念だ。

さて、帰るかと駅へ向うと・・2010060218100000 2010060217520000

「ニュー上州屋」。この「ニュー」に惹かれて入店。

この店の前は何度か通って知ってはいたが何故か機会がなかった。そうか、近くにある24時間営業の居酒屋「大都会」の所為か。

開け放たれた店内は鍵型のカウンターにテーブルが二つ。ほぼ満席の先客さんを眺めると、本日の首相辞任のニュースに飛びつき、口角泡を飛ばしている。

カウンターに入れてもらい先ずはチューハイ。お通しは豆乳たっぷりの豆腐。これも甘いが、これは旨い。それにしても今日は甘味の当たり日か。

そして赤ナマコ酢。ナマコは普通「冬至ナマコ」と呼ばれる様に旬は冬とばかりと思っていたが、市場には6月頃より出回るそうだ。いわゆるハシリだが、酢の塩梅も丁度良く中々美味い。

この度は食せなかったが、焼き物・刺身・揚げ物・炒め物・煮物などバラエティーに富んだ品目。これぞ大衆酒場。

途中、八柱で娘を拾って今度こそ家路に着いた。

 

憩い。

お世話になっているご近所の「扇寿司」へ家人と。

バイトがあると言う愚息に車で送ってもらったところを扇の玄関前に居たママに見つかり、冷やかされながら一緒に店へと向う。

藍色の暖簾を潜り引き戸を開けると、カウンター越しにいつものマスターの笑顔が見えた。

先客さんも居たがいつもの定位置、カウンターへ腰掛ける。

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取り敢えずサッポロ黒生で乾杯。

その後家人はジョッキで生ビール、コチラは抹茶ハイに成る。

つまみをマスターにお任せしたら、好物の蒸し海老とミル貝や平目・海胆などが盛られていつもながら旨い。

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遅れてやってきた娘もカウンターに並び、色々思案しながらも「ちらし」と娘の好物の「えびきゅうサラダ」。

この娘、実に旨そうに食べている。これに触発されたのか、家人が海胆を軍艦で頼んだ。

高校を卒業してからこの「扇」にもよく顔を出す様になった娘が、マスターとママを相手に、鍼灸の講釈を垂れている。

気の良いマスターとママは「うんうん」と聞いてくれているが、そのうち被験者にされるに違いない。

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ここらで「温いの」に成る。

ネタケースの中を覗いたら旨そうな鰯が行儀良く並んでいる。

早速刺身にしてもらう。

通常は生姜や山葵で食べるのだが、今日はその定番の他、生酢に万能葱の白いところを浮かべ、醤油をほんの少し。

そこへ鰯をちょっと浸して食べる。鰯の脂に酢醤油が絶妙に絡み実に旨い。これはここのマスターのお奨め。お陰様で日本酒も進む。

刺し盛りのゲタの端に乗っている紫蘇の梅酢漬けの旨さを家人と話していたら、マスターが「食べてみて」と、紫蘇漬けの元の梅干を出してくれた。一口齧ったが、このしょっぱさが堪らない。これだけで十分つまみになる。マスターのお母様が作られるそうだ。

帰りにはその自家製梅干をお土産に頂いた。

いつもながら、会話・酒・肴に満足して帰宅。

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