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2009年10月

星の王子様。

昭和の大名跡で大看板、人情噺の五代目三遊亭圓楽さんが逝かれた。

その語り口調から一見温厚そうに見えるが中々気骨のある方で、当時人気絶頂の中、師匠の名人圓生に付添い落語協会を脱退し後に「圓楽一門会」を設立して自らの「寄席 若竹」を東陽町に設立すると言うバクチまで打った。

TVの「笑点」などでは、努めて道化師に成り、自虐的または愉しんで「星の王子様」と称していたが、「立川談志」・「古今亭志ん朝」・「春風亭柳朝」と共に「四天王」とも呼ばれた。

以前、NHKの昭和の名人特集で圓楽さんを取り上げた際、実家がお寺様で、精進料理でもある「豆腐」の食べ方をうるさく躾けられたと語っていた。それゆえかこの方の演目中での酒の飲み方や食べ方には品があった。

着物以外の洋服姿も常に「ヨーロピアンコンチ」仕様でお洒落具合も噺家の中ではピカ一。

古典落語の功労者同士ながら、その生き様は対極にあった談志さんもさぞや寂しいだろう。2009103018210000_2

晩年は大病をしたり、高座に上がっても呂律が回らなかったり、プライドの高い本人にとっても納得は行くまいが、それでも名人。

アバンギャルドな談志さんを尻目にある意味王道を一人で守り抜いたと言えよう。

ご冥福を祈りつつ今夜は献杯。

京葉遊覧。

文京区には「湯島」「根津」「千駄木」など、今でも下町情緒を色濃く残す街並みが多い。

故にこのエリアには文人墨客も好んで居住した。

そんな中、この度はその文京区「千石」。

20年近く前に「千石自慢ラーメン」、今で言うところの背脂チャッチャ系ラーメンの「ハシリ」を食べに来てそのギトギトさに驚かされた記憶がある。

都営三田線千石駅でM酔軍氏・大守さん・Fジ田さんと13時に待ち合わせ。

向うは日本蕎麦の「新開屋」。2009102414510000 2009102412020000 2009102412020001

不忍通りから一つ路地を入り進んで行くと、先ずはその見事な側壁に圧倒される。

更に正面、往時が偲ばれる二階の欄干はどうだ。

異口同音に「こりゃすごい」。

噂には聞こえていたがこれは本物だ。2009102413550001_2 2009102413210000_2

格子戸を開け中に進むとその古の匂いに、いよいよ息を呑む。

ところで、この店にはアルコールは置いていない。

ここのシステムとして、道を挟んだ向えの酒屋さんで自分の好きな酒類を買ってきて持ち込ん飲る。

本日は故郷米鶴酒造の純米吟醸「まほろば」を持参した檜の酒枡で飲る。

つまみは定石の天婦羅盛り合わせ。これがまた何とも素朴で店内の風情と合致する。蕎麦徳利で供された「天汁」も辛目で申し分ない。後の「もり」に期待が膨らむ。2009102413230001 2009102413540000

杯を重ねながら、続いて「カツ丼」の「上だけ」、いわゆる「カツ煮」。旨い。

更にM酔軍氏が「カレー丼の上だけって出来る?」に店主女将さんが優しく「やってみた事ないけど・・」。

こちらはカレーがつまみになる事は「丸好」で既に十分立証済みだ。

暫くして届いたカレー丼の上だけを見て、思わず声が出た。「これだよ、これこれ、これでいいの」。女将さんも「にっこり」。

一口摘んだらこれが驚いた。蕎麦屋のカレーなので当然甘味がありカタクリのとろみが何とも日本酒に合う。M酔軍氏曰く「丸好のはチューハイに」ここのは「日本酒に。」正しくその通り。旨い旨い。2009102414110000

〆の「もり」がきて、汁を舐めたらやはり期待通、十分つまみになる。

途中、女将さんと話が出来て聞くところによると開業は昭和4年との事。この状態を維持するには木材一つをとっても節目の無いものを探すなど色々大変だそうだ。

東京都の指定文化財に成っていて、根岸の「鍵屋」同様に商いを止めた後は小金井にある「江戸たてもの園」に移築されるそうだ。

お勘定をしてその安さに驚く。東京にはそれこそ蕎麦の名店は数あるが驚くほどの値段の店もある。その中で市井を貫くこの「新開屋」は見事だ。いや満足した。

用事がある大守さんとはここでお別れして、続くは日暮里の名店「いずみや」。2009102415290000 2009102415320000

ここに来れば「ブラックニッカ水割り仕様」とつまみは「ハムポテトサラダ」。

「水割り仕様」はボトルに入ってる時点で既に「水割り」に成っている。氷の入ったジョッキグラスに注ぐだけ。

店のおばさんに聞いたらここでしか置いてないそうだ。

まさかPBって事も無いだろうし甚だ「眉唾」だが確かに他所では見かけない。

2009102416120000_2

ブラックニッカをやっつけて次は何にしようか。

常連さんがよく頼んでいる「梅チューハイ」。

この色でも分かる様に「宇ち多”」ほどキツくは無いが油断すると危なそうだ。

これを飲むと下町で飲っている事を再確認出来る。

「舎人ライナー」なんぞが出来て駅前の様子も大分変わって来た。

続いて足の都合が良いと言う事で京成線に乗り船橋へ。2009102418180000 2009102418340000 2009102418330000

「花生」は初めてと言うFジ田さんのリクエスト。

ママちゃんが相変わらずの笑顔で迎えてくれて、いつものキンミヤ。

それと定番の「湯豆腐」。

あっという間に作るこの湯豆腐、いつもながら旨い。タレの作り方をママちゃんに聞くといつも笑ってはぐらかされる。

ここまで来たら船橋のもう一つの雄「一平」を外す分けには行くまい。2009102419100000 2009102419270000

カウンターの中では名物の「大根」・「豆腐」・「玉子」が大鍋で悠々と旨そうに泳いでいる。

いつもの「牛もつ煮込み」と「ハムカツ」「蛸刺し」。

それと「焼きそば」をつまみにチューハイ。

文句無く旨い。

本日も「新開屋」からこの「一平」まで満足のゆく巡礼だった。特に初めての店で「当たり」が出ると無上の喜びを覚える。

今更ながら「強靭な胃袋」と「打たれ強い肝臓」を与えられた事に感謝する。

TV深夜食堂。

火曜日、と言うか水曜に日付が変わった直後、偶然TVで観掛けた。

深夜0:34~1:04からTBSで「深夜食堂」がドラマ化された。

原作は安部夜郎で、同名でビッグコミックオリジナルに連載されている。

店名は「めしや」。営業時間は深夜0時から朝7時まで。

定番メニューは「豚汁定食」600円「ビール大」600円「酒二合」500円「焼酎一杯」400円。

あとは「赤ウインナー」「甘い玉子焼き」「猫まんま」など、出来るものなら何でも作ってくれる。

物語はこの深夜食堂「めしや」に集う「ワケあり」のお客が織り成す人間模様の機微。

そこにここの店主の「人情」が絡みドラマが展開されて行く。その過程の大事なディティールにこの店主が作る料理がまた絡む。

主役の店主を小林薫が演っていて中々感じはあり好演しているが、何故かまったくタイプの違う「居酒屋兆冶」の「健さん」を彷彿させる。

それにしてもこの店、ガラスの格子戸やコの字型のカウンター、安普請だが丁寧に使い込まれている。セットか或は実在の店を使っているのか、マニアには堪らない。

出来れば朝6時頃店に入り、暖簾をしまった後ここの店主と一献注し合いたいものだ。

2009102219340000 さて、我が家の「故郷食堂」のメニュー。

メイン(?)は「玉こんにゃく」。これに和芥子をたっぷり塗って食べる。当然ツゥ~ンときて「涙が出る」ほど旨い。

それに好物の「数の子」・「里芋の煮っころがし」・「豆モヤシと納豆の和え物」。

刺身は地元の有名店「さくらい」の「赤貝・鮪中トロ・平目」の盛り合わせ。赤貝と平目の歯応えに満足。

これに日本酒三合、米焼酎お湯割り2杯、水割り2杯。

今宵はこれにて。

毎度毎度。

ちょっと寄り道をして丸の内のMARUZEN。2009102010300000

大手の書店は他にもあるが、どうもここが性に合う。

時間が許せばいくらでも居られるが今日はそうはいかない。

目的の「酒とつまみ」をさっさと買込んでビルを出る。

本日はいつもながらの再検査、今回は午後の「中途半端」な時刻に召集。こればっかりはどうしようもない。

有り体に言うと、再検査の再検査の再検査の・・・ 

そのうち、一年に一回の定期検診がやって来る。

そこでまた赤紙。この繰り返しだ。健保さん、毎度の事ながらこの無駄どうにか成らないものか、などとこの際コチラの責任は完全に何処かに転嫁させて頂く。

「○○さんあなたねぇ、このまま行くと全く飲めなくなるよ。まぁ老人ホームに行っても養命酒ぐらいは飲めるらしいけどね、フッフッフ」。いつもの所長先生、相変わらず皮肉たっぷりで仕掛けてくる。

どうでも良いが、我が家のプライベートな事情など知らないくせに、コチラが「老人ホーム」のお世話になると完全に決め付けいる。

ここでウソでも「用心します」とか「慎みます」などと言えば丸く収まるのだが、コチラもついつい売り言葉に買い言葉、「先生、養命酒にも甘口辛口とか熱燗や冷やなんてあるんでしょうかねぇ?クックック」。いつものやり取りでお仕舞い。まったく始末に終えない。

コチラだって努力はしている。今日もそうだがいつも「下谷神社」にお参りをしてから再検査を受けに来る。

ここ健保会館の場所は東上野、いわゆる下谷地区で趣のある長屋の路地などまだまだ下町情緒が残っている。

有難いご指導にも漸く開放され、稲荷町からメトロとも思ったが浅草まで歩こうか。

何かお腹が空いたなと思ったら、今日の件で朝から何も食べさせて貰っていない。

普通このパターンなら、浅草で一杯となるのだが、今日はスルー。

東武線で久々北千住にと思いついた。

2009102014300000 2009102014310000 北千住にも名店は数ある。

そんな中、ここ「幸楽」はいつも気軽に利用する。

何と行ってもここら辺では珍しく昼12時の開店。

品数が多いのも嬉しい。

良い意味で「適当」な店主と、それとは間逆のキビキビした動きのリーゼントお兄さんが相手をしてくれる。

2009102014400000 2009102014360000 チューハイと、ここに来ると必ず頼む、「もつ煮込み」と「マカロニサラダ」。

こちらの言い間違いでポテトサラダがきた。

ソースを掛けて、これはこれで美味かったので○。

ここのもつ煮込みは見た目よりしっかりと濃厚な味わいで、具の蒟蒻が直方体と立方体が見事に合い混ざって旨い。これこそ調理の妙だ。

いつもならこれに「豆もやし」や「ゲソ刺し」を頼むのだが、店が込み始めたのでここでお勘定。

何かいつもより酔いが早いのは血を採られたり、腹にゼリーを塗られて右左と回転させられた性か。

予定していた斜め向かいの串揚げの「天七」は既に満立ち。残念。

更に名店「大はし」にいたっては何と客が並んでいる。またもやフラれてしまった。

折角千住に降りたのだから、とも思ったが、これも神様の思し召しか。

余力を残しながらの帰宅して反省会。

酒仙郷。

M酔軍氏ご夫妻よりお誘いを受け、「柴又」へ。

金町より京成線に乗り込むと、いつもより乗客が多い。2009101812310000 2009101814270000

柴又で降りてその理由がわかった。「アド街」の影響だ。

12時半頃に待ち合わせて、参道へ進むがこれがまた凄い人混み。

帝釈天さんには申し分けないが、踵を返して「寅さん広場」へ戻る。こんな時だけでは無く、日頃からお参りしているので「御前様」も許してくれる筈だ。

柴又と言えば、いつもの「春ちゃん」。

こんな天気の良い日は中には入らず店前のオープンエアー。旦那組はチューハイ。奥方組は生ビールで乾杯。

駅前なので、電車が着く度に大勢の「俄か観光客」が降りてきてはコチラに恨めしそうな目をくれる。その度に優越感を覚える。どんなもんだい。

この春ちゃんに来ると必ず頼む「行者にんにくの醤油漬け」。それと、焼酎ベースにトマトジュース、コーレーグース、炭酸で作る「レッド春」。この秋晴れの下では尚更旨い。

中も外も混んできたので、ここらでお暇。

次いでは、これまた定石の「かなん亭」。2009101814290000

人・人・人で一杯。まるで正月だ。

そんな中、ここでも勿論外のテーブル。

ここは普通の食事も出来るのでこんな日は老若男女、お客でごったがえす。

川魚の「ゑびす家」も店内二重に人が並んでいる繁盛振りだ。

2009101814280001 2009101814280000_2M酔軍氏と二人列に並んで飲み物や焼き鳥などの調達。

自分は日頃の罪滅ぼしだが、M酔軍氏のこの様な光景は中々見られないのではないか。

旦那組みはここで「菊正の樽酒」。奥方組みは相変わらずビール。

ここの牛スジ煮込みが好きで良く頼む。この日も変わらず旨い。

良い感じで午後の日差しを浴びながら、参道へと向う人の流れも十分つまみになり、羨望の眼差しも気持ち良い。

華やかさやπの大きさでは浅草に敵わないが、ここ柴又には浅草には無い気軽さがある。それも大いなる魅力の一つだ。

ここで最後はM酔軍氏ご夫妻に我儘を言って「扇寿司」までご同行願った。

途中、かっちゃんとI上さんも参加されての酒宴となったが、中国出張の多いI上さんや、海外「遠征」の多いかっちゃん、このメンバーだとどうしても伝説の「白酒」の話題で盛り上がる。愉快愉快。

神楽坂の「伊勢藤」を約束して終宴。

あの素晴らしい愛をもう一度。

加藤和彦氏の訃報に驚いた。

自分よりちょっと上の世代がモロに影響を受けた世代だろう

自分が意識したのは「サディスティックミカバンド」の頃。

高校の頃、「タイムマシンにお願い」は自分のバンドのライブで、オープニングによく演った。

とに角、文句無しにカッコ良かった。

どちらかと言うと、高中正義のギタープレイの方に興味があったが、作曲やプロデューサーとしては当時から類稀な存在で、お洒落でテックスメックスなどの言葉もいち早く取り入れたライフワークも一歩先を行っていた。

恐らく、日本で始めて「ギブソン フライングV」を使用したのもこの方ではないか。

以前、珍しく映画館で観た映画「パッチギ」の中でフォークルの曲が使われていたが、中でも発売当時即発禁になった「イムジン河」は改めて名曲だなと感心したものだ。

この曲にはちょっとした逸話があり、政治的理由の発禁に納得のいかない加藤氏がこの「イムジン河」のメロディーラインを当時オープンリールテープを逆回転させて採譜した。

そのメロディーラインにサトウハチローさんが詩を加えて完成したのが名曲「悲しくてやりきれない」だ。

最近はアルフィーの坂崎幸之助とのユニット「和幸」で「しゃれ」の解る健在振りを発揮していただけに残念でならない。

凡人には解らない天才故の凡百な悩みがあったと言う事なのだろう。

「命かけてと誓った日から・・」。只々残念。

ご冥福をお祈り致します。

合掌。

C-VOK。

土曜だと言うのに、午前中出社しての仕事。

「あっち」が落ち着いたと思ったら、今度は「こっち」が忙しくなった。世の中、上手く出来ている、のか。

今夜は6時より「C-VOK シーボック」の定例会及び懇親会がある。

その前に予てからO川さんと企んでいた恒例の「0次会」。

2009101717380000 2009101716450000 五時前に待ち合わせをして向うは船橋の名店「一平」。

ここは土曜日は2時の開店なので、「座れるかな~」と不安を抱きつつ暖簾の隙間より覗くと、「ラッキー」。

変形コの字型カウンターのコーナー近くが空いていた。

先ずは210円、お値打ちのチューハイで乾杯。

それと間髪居れずに名物「牛もつ煮込み豆腐」300円。

もつと豆腐・蒟蒻だけだが、丁寧に煮込まれ量も十分ある。

2009101716500000_2 2009101717060000 相変わらず旨い。

ここのつまみは全てグレードが高いので初めての品でも安して頼める。

この「鯨刺し」もそう。

赤身でこれほど鮮度の良いのはそうは拝めない。大蒜の力を借りずとも生姜で十分旨い。

揚げたて肉厚の「ハムカツ」は毎度の事絶品。

当然杯も重なるが、あくまでも「0次会」。O川さんとセーブしながら愉しんだ。

「一平」を出て、一路会場へと向う途中にあるのが「花生食堂」。Dsc131661

O川さんも、この店の前を通る度に気には成っていたが「一人では怖くて」入れなかったそうだ。

2009101717460000 折角なので1杯だけ飲って行きましょう、と言う事で店内に入ると、「ママちゃん」が「あらっ、いらっしゃい」といつもの笑顔。

この店のピークは午前中からお昼に掛けてなので、午後6時ちょっと前のこの時間帯は店内は既に静まり返っている。

「キンミヤ」を一杯だけ。ママちゃんがサービスで「糠漬け」を出してくれた。O川さんがコチラを見ながら「ニヤリ」と笑って、「旨い旨い」と一手に引き受けて貰った。

花生に来たら「湯豆腐」。しかし残念ながら時間が無い、M酔軍氏の話題などしながら、ママちゃんに挨拶をして急いで店を後にした。

これで一平が「-1次会」になった。

いざ、本番会場へ。

この「CーVOK」、「千葉の高校バレーを応援する会」の略で、五つの高校の、「元・前・新」それぞれの父母会長さんが一堂に集い、今後の千葉県高校バレーの発展と親睦を目的とする集まりで、この度は14名の参加。

蓋を開ければ皆さん同じ様な状況の中、酒が入るにつれて苦労話しや失敗談などで盛り上がり、一次会、二次会と盛況のうちに終了して、幹事としてはホット一安心。

来年は「千葉国体」。現役の方々には是非頑張って頂きたい。

見返り美人。

所用で吉原へ。などと言うと甚だ怪しいが、残念ながら仕事の様なもの。

折角の秋晴れなので浅草から歩こうか。

地下鉄で浅草まで行き、一度地上に出て先日お世話になった「神谷バー」を横目に見ながら、わざとまた浅草地下商店街へ沈む。2009101514300001

「絶滅食堂」の「福ちゃん」を始め、酒場・寿司屋・ラーメン屋・喫茶店・床屋・占い・整体など様々な店が軒を連ねている。

昭和の匂いがして、何処と無く哀愁と郷愁を覚える。

幼少の頃故郷にあったステーションデパートの地下街を彷彿させるからだ。

浅草の一見さんもここへは中々来られない。存在自体が怪しい。

再び地上へ上がり、仲見世を突っ切り、伝法院通りを越えて千束方面へと進む。

2009101514500000 2009101514530000

左手に見える「吉原神社」。特に理由は無いが、お参り。

吉原の街並みも昔の面影は少なく、この時間なら何て事の無い風景だが、夜の帳が下りる頃には、以前ほどでは無いにしろ一種独特の淫靡さと俄然活気を帯びてくる。

条例によって禁止されている「ポン引き」さんも、公道には出ていないが店の前にて強かに営業に励んでいる。

そんな中こちらの用事を済ませて、ぶらり歩いてみる。

2009101515070001 2009101515060000

ここまで来たら「土手通り」まで。

往時を偲ばせる唯一の証。

吉原大門辻にある「見返り柳」。かつては山谷堀脇にあったそうだ。

「一夜限りのランデブー」と言えどもそこは情の通う男と女。

以前このブログの記事でも紹介したが池波正太郎先生によると、大根おろしに梅肉を細かく刻んだものを交ぜ合わせ、そこへもみ海苔と鰹節を掛け、最後に醤油を垂らした一品を「浦里 うらさと」と言い、吉原の遊里で朝帰りの「馴染みの客」に花魁が朝酒の肴や飯の菜に供したそうだ。何ともそそられる。

その「中」で遊んだ帰り、「後ろ髪を引かれる思いを抱きつつここら辺りで遊郭を振り返った」ところからこの名の由来がある。

「きにぎぬの 後ろ髪引く 柳かな」「見返れば 意見か柳 顔を打ち」なんて川柳もある。

いつも吉原に来ると(もちろん仕事で)思うのだが、もう少し街並みがどうにか成らなかったのか。残念でしょうがない。素地は十分あるのになぁ、勿体無い。

まだまだ風情のある名も無い「蕎麦屋」や「酒場」があるが、何せ横文字のネオンが多過ぎる。

天婦羅の「土手の伊勢屋」や桜鍋「中江」の佇まいも良いが、ちょっと市井じゃないんだよなぁ。

銀座・浅草日和。

今日は天気も良いし、家人と銀座へ。

ルイ・ビトンやシャネルのショップを家人より足早に通り過ぎる。

2009101210530000 2009101210570000_2 本日の目的は銀座柳通りにある、我が故郷のアンテナショップ。

入り口を入ると、おばちゃんが懐かしい方言で、「梅ゆかり」を新米に乗っけて、「たべでみでけらっしゃい」とプロモをやっていた。

半ば無理矢理勧められて、一口頂いたが見事に「美味い」。

お酒コーナーには故郷の銘酒がずらりお揃いで並んでいる。

山形と言えば「漬物」。と言えば「おみ漬け」だそうで、「納豆」と和えた「おみ漬け納豆」はお腹を壊すほど食べてしまい、それ程美味しい、と家人が言っていた。「ほだい?」と思ったが確かめる事が出来ず甚だ残念。M酔軍氏にお土産をちょこっと。

その後近くにある「沖縄」と「北海道」のアンテナショップを巡り銀座線で浅草へ。

2009101212310000 浅草は雷門でお昼にM酔軍氏と待ち合わせ。

本日はM酔軍氏お内儀のE子さんは浅草→国立演舞場→鴎外荘と踊りに落語、最後は鴎外荘で食事の王道ツアーのとのこと。

ちょっと待ち合わせまで時間が有り、家人とちょっとお茶、いや立ち飲みでもとロック座裏の「安兵衛」で生ビールとチューハイと牛スジ塩煮込み。

元気良く愛想の良い看板お嬢はいつも通り。こんな早い時間でも店前のカウンターは満タン。

M氏と落ち合い、一軒目は偶然見つけた「酒の大桝」。2009101212370001 2009101212370000

外観は「酒屋」だが、中に入るとれっきとした「酒場」

本店は浅草の酒屋さんで、いわゆる「角打ち」をイメージしての店舗だそうだ。従ってお酒も日本酒から洋酒までかなりのラインナップ。

店長の受け答えも良くて中々の好印象。外国人のバーテンダーも「good job」。

お通しに「オリーブのピクルス」。つまみに店長お奨めの「塩辛」。そして「きのこのマリネ」と「レバーパテ」。これが「上喜元」「鯨波」「出羽桜」等の日本酒に合う。家人は珍しくワイン。こんな店は大守氏が喜びそうだ。

浅草に来れば「ホッピー通り」で遊ばなければウソだ。2009101213510000 2009101214170000

と言う事で、いつもは「鈴芳」なのだが今日はお向かいの「浩司」へ。表が混んでいたので奥の座敷に通されたが、ここでは表のオープンエアーが特等席、空いたら即座に代えて貰った。

チューハイ・ホッピー・ビール。更に、にごり酒をスジ煮込みと鶏皮ポン酢、イカゲソ焼きで。

こちらの常連さんと言う「新郎と新婦」が羽織袴と着物に綿帽子姿で人力車に乗り挨拶に来て祝福の「喝采」を浴びていた。実にめでたい。

さぁ、続いては「駒形どぜう」。2009101216140000 2009101216180000

何とも言えぬ風情。

これだけで酔ってしまう。

もちろん「まる」を頼むが、この後の割り下でたっぷりの葱を煮込む。これが中々酒に合い旨い。

もしかしたら泥鰌ではなく、この空間とこの葱を楽しみに来るのかも知れない。

いや酔った。浅草方面へ戻る途中にある「並木の藪2009101216550001 」。

ここは休日などはいつも長い行列が出来る。

中を覗けば空いているではないか。

寄らない道理が無い。すぐさま暖簾を潜る。

座敷でまず「菊正」の「ぬる」。同時に「蕎麦味噌」が付いてくるが、いつもながらちょっと固め。個人的にはもう少し柔らかいのが好みだが、これも古からのしきたりなのだろう。

「つまみ」で「もり」をそれぞれ一枚づつ。

ここの蕎麦のつけ汁の辛さ(しょっぱさ)は群を抜いている。これぞ江戸蕎麦の汁。ゆえに余程の「野暮天」でもない限り普通はこれに蕎麦を十分浸して食べる輩はいない。

だがコチラは十分に浸す。但し、蕎麦を「1,2本」手繰って。これが「つまみ蕎麦」の妙味だ。これで菊正を飲れば、あとは何も要らない。

蕎麦湯を足し、少しだけ「かけ」にして蕎麦を味わいこれで〆、とはならなかった。

106541_pc_m1 「江戸通り」「雷門通り」「馬道通り」の交差点に暮れなずむ空に燦然と光輝く館。

ご存知「神谷バー」。これは予定外。

しかも丁度三席だけ空いていた。

ここではもちろん伝家の宝刀「デンキブラン」。

30度なのかオールド(40度)なのかもはや認識不明。

当然、大破轟沈。

秋深し。

今日は爽やかな秋晴れの下、「東京大学教養学部」へ。2009101109120000

これまでの自分の人生の中で、これほど集中して学習した事もあまり記憶に無い。

今更ながら改めて読解力・理解力の低下に驚く。

何より、常日頃より十分なアルコール摂取による「脳細胞の破壊」は如何ともし難い。

それにしても、6時間の拘束時間は長ぇ~な。

して、その結果は如何に。

ほとほと疲れ果てて上野に戻り、更なる「脳細胞の破壊」へN氏・K氏の仕事関係の先輩二人と。2009101117240000 2009101117090000

アメ横から路地を二つほど入る。

この闇市やバザールの様な喧騒が心を癒してくれる。

表は満卓なので中に入り早速日本酒1杯160円。

つまみは「鮪ぶつ」「煮大根」。いずれも210円。

まぁこんなもんだろう。

2009101117210000_3 ついでに「レバ・カシラ・ハツ・シロ」各2本210円。

お互いの検討を讃えて「乾杯」。

相変わらず先輩N氏は物凄い勢いでホッピーを吸い込む、敵わない。

この二人とは、飲むフィールドが違うがどちらも名うての呑み助。

K氏とここで既に1升5合。

季節がら、大ぶりなここの茶色い「煮大根」が旨い。

続いて立ち飲み「たきおか」に流れる。

混んでいるが奥のテーブルへ案内された。

コチラはハイボールに変更したが、N氏は「足の親指が痛くなるから」とか「中性脂肪が・・」とか言いながら、連チャンで「スタミナ煮込み」「ハムカツ」「鰊の煮物」をホッピーでガンガン飲っている。このおっさん、確実に脳細胞が破壊しているのは間違いない。

お約束通り、N氏がボロボロになって来たのを合図に本日は解散。

朝晩めっきり涼しくなったが、酔客には丁度良い。

卒爾ながら。

昔より格好から入る性分。

それ故、中身も希薄なのは否めないが。

まぁ、それであまり「しくじった」記憶は無い

2009100819000000_2 2009100819010001_2 この度、興に乗り「キンミヤ」の1,8ℓパックを買ってみた。

数ある下町の名店に絶大なる人気を誇る「キンミヤ焼酎」。

もちろん味も然ることながら。

このデザイン。これがまた良いんだなぁ。

普通、各店ではボトルが揃えられている。

その何とも高貴な面構えが「凛」としてカッコイイ。

2009100819020001

個人的には600mlボトルと200mlのワンカップサイズがラベルとボトルとのバランスが良く、気に入っている。

この1,8ℓパック、よく見ると赤いキャップの上の白い「ベロ」の所に何か控えめに書いてある。

うん?ほう「下町の名脇役」か。

こう言う奥床しさが良いではないか。

と言うか、脇役って言うほど謙虚な衣装ではないが、まあ良い。

十分存在感。

丁度良く、あの店のに真似た「つまみカレー」がある。

さて、一献。

酒林。

ちょっと所用で新潟まで。

新潟へは何度か新幹線で訪れた事はあるが、上野を発って大概越後湯沢あたりで良い感じに出来上がってしまう。

一度佐渡島へ「観光」に行った時など、泥酔状態でジェットホイールのトイレを「占拠」し、関係各位にえらい大目玉を食らった。当然その報いで折角の旨い酒や海の幸など一連の行程が全く記憶に無い。

この度は車なので大丈夫。

しかし、こんな時に限って「紅葉」にはまだ早い。コチラは「ド素面」で準備万端なのに世の中そうはうまく行かない。

所用の関係で、長岡市・小千谷市・などを回り、六日町ICで降り宿泊先のホテルへ着く。

2009100316560000 側には悠々と流れる「魚野川」。中々のロケーションである。

この地は新潟が誇る銘酒「八海山」の蔵元があり、そこここにそれを示す酒樽や薦被りが目に付く。

取り合えずホテルで皆さんと夕食をとりながらビールで乾杯。

予てよりO川さんと巡礼の企みを立てていたので、公の席は早目にお終いにして、いざ出陣。

ホテルに着くまで既に「良さげな店」は目星を付けてある。

2009100406340000 2009100319370000 ぢざけ・ぢざかな「酒肆 一八」

軒先の見事な「酒林(杉玉)」を見逃す筈が無い。

これは元々蒼々としているのだが次第に経時変化して良い感じで枯れて茶色になっている。

「新酒が出来上がり搾り始めましたよ」。っと言う合図で、これを呑み助は放ってはおけない。

引き戸を開けると、広めのL字型カウンターと座敷。

カウンターと板場の間には新鮮な魚や野菜が並べられている。

こんな状況の時は店主にお奨めを聞くに限る。

地元青木酒造の「鶴齢 かくれい」大吟醸生原酒。

香りを確かめまず一口。すっきりした口当たりと深みのある濃い旨味は、これぞ大吟醸。

個人的には何時もながら鼻に抜ける雑味が気に入らないのだが、それもまた大吟醸。

品書きに目を移すと、「メバルの刺身」や「ホウボウ」「のどぐろ」などもある。2009100319560000

メバル?煮付けではよく食べるけど刺身は未経験。と二人で意見が一致してそのメバルの刺身。

あとは、「蛸っ喰い」のコチラを気遣ってかO川さんが「蛸刺し」頼んでくれた。

早速、メバルの刺身に箸が伸びる。二人とも異口同音に旨い旨い。白身だが上品過ぎない淡白さが大吟醸を引き立て抜群の相性。

それとこの蛸刺しは、ここの店主が自ら生蛸を丁度良く丁寧に茹でて供すると、自慢げに語っていたが、塩で食すそれは噛むほどに甘味が増して自慢通り旨かった。

それにしても、こんな小さな街(失礼)に対して「飲み屋」の割合が多い気がするのは気のせいか。米処は酒処。今度は冬に訪れてみたい。

土手の柳は風任せ。

本日はO川さんと「両国」で待ち合わせ。

先の総会無事終了を得ての慰労会のお誘いを受けた。誠にありがたい。

待ち合わせ迄15分ほど早目に着いたので迷わず「0次会」。2009100118020000

国技館側の「おでん」屋。

先客が二人ほどいたがコチラが入っても何事も無かった様にリアクションも無い。それでいい。

取り合えず「ぬる」。

ぬる1杯と大根400円で屋台を出る。

本日のメイン、O川さんお奨めの日本橋浜町の立ち飲み「江戸政」。2009100118190000 2009100118210000

名前だけは聞いていたが両国橋を渡ると直ぐ。

取り合えずビールで「お疲れ様」。

あとは名物の「生つくね」。

特製ダレと山葵で頂く。

旨い。多少甘めのタレだが、これでなければこの「生つくね」に負けてしまうだろう。山葵との相性も良い。2009100118520000 2009100118330000

ここらで「白鶴」の「冷酒」に代える。

ここは黙っていても「とり」「ハートスタミナ」「ピーマン肉詰め」などが一通り供される。

更に「常温」に代えて、ここでもう一つの名物、鰻の「あたま」。

香ばしくて甘味とほろ苦さが絶妙にうまい。

この店は先代の名物女将が引退されて、現在は若夫婦が実に丁寧で正直に店を切り盛りしている。場所柄、相撲の親方などもよく来店するらしいが是非頑張ってほしい。

さて、続いては「柳橋」。粋な街。

「両国」「柳橋」と来て、これに新橋が加わればばその昔、柳ジョージの歌にもある「♪土佐の鯨は大虎で」の土佐藩主「山内容堂」が興に乗り無頼酒と遊行した街。コチラとは位が違うのは明白だが、このお殿様とは出来る事なら一献注し合いたかった。

その名の通り、神田川に架かる柳が揺れる「柳橋」を渡り、佃煮の「小松屋」を過ぎ、いよいよ昔の匂いが残っている黒板塀。

「蕎 玉椿」。

2009100119310000 2009100119550000 「粋にのむなら蕎麦屋がいい、仕上げにさっとせいろ一枚」がコンセプトだそうだ。

しかし、酒も料理も中々吟味していてこれでは「そばっ喰い」だけではなく「呑み助」をも十分魅了する。

ご挨拶に「十四代」の米焼酎。一口、言わずもがな旨い。

酔眼半ばでも記憶にあるが、またここの「焼きさんが」や「玉子焼き」が旨い。

最後は順路どおり、「せいろ」にO川さんお奨め昨今話題の福島は会津坂下の「飛露喜」。すっきりしながらも奥行きが・・とにかく旨い。この蕎麦とも相性がいい。最後はとろとろ濃厚の蕎麦湯で〆。

見越しの松と柳に見送られながら、今度の新潟での一献を約束して本日はお開き。

いや、良い酒宴だった。

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