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2009年9月

人生には酒。

ここ最近、中々気に入っているTV・CMがある。

スマップの稲垣吾郎が出演している「清酒大関」のCM。

これは38年前に田宮二郎が主演したものをこの度カット割から美術の隅々まで忠実にリメイクしたそうだ。

酒場から出て川端を歩いている妙齢の女性が小糠雨に濡れながら小走りで向って来る。そこへさっと番傘を差し出し自分は濡れながら去って行く。

そこで流れるのは「お登紀さん」が歌う「♪白い花なら百合の花、人は情けと男伊達、恋をするなら命懸け 酒は大関心意気」。どうだい、これ。いいねぇ。

吾郎ちゃんには申し訳無いが、着流しの着こなし、酒の飲みっぷり「田宮二郎」に軍配が上がるのは仕方がない。

こうして考えて見ると、「酒」のTV・CMは優れものが多い様な気がする。

やはり最近、西田佐知子のカバーで「ジェロ」が歌う「菊正宗」。

「♪初めての街で、いつもの酒、やっぱり俺は菊正宗」

小島功画伯の河童のキャラクターで有名な「♪カッパッパ ルンパッパ」の「黄桜」。

「松竹梅」もある。寺の和尚に扮した宇野重吉と石原裕次郎が寺の庫裏の縁側で胡坐をかきながら繰り広げられる「禅問答」。

「男とは?」 「子供よ」。「では子供とは?」 「女よ」。「女とは?」 「酒よ」。「酒とは?」 「喜びよ」。「喜びとは?」 「飲む事よ!」とぐいっと一息で煽る。ここで「♪喜びの酒 松竹梅」と成る。この時の宇野重吉の酒の飲み方がまた堪らなくいい。

人生の喜怒哀楽、様々な場面に「酒」が登場する。

ここまで来ると日本酒が優勢だがウイスキーだって負けていない。

ご存知「サントリーレッド」。先日亡くなられた大原麗子の「少し愛して 長ぁ~く愛して」も一世を風靡した。

しかしながら、やはり「サントリー オールド」だろう。

35、6年前このCMが流れた時は随分と衝撃を受けた。もちろん酒の味など分からない坊主頭だったが、「喜びがある 悲しみがある 愛がある オールドがる」のキャッチコピーと外国人らしい歌手が歌う「スキャット」のバックで流れるマイナーキーのギターがかっこ良かった。

怖いもの知らずで、当時サントリーの本社に手紙を書いて曲名と歌い手を問い合わせたらさすが天下のサントリー、広報部より簡単な楽譜が送られてきた。

タイトル「夜が来る」。サイラ・スモズレーと言う方がスキャットされている。

驚いたのは作詞作曲があの「小林亜星」さん。[寺内貫太郎一家]や「クイズ番組」などに出演していたが、やはり才能のある方は違うなぁと感心したものだ。

さて、今宵は「オンザロックス」でいくか「ぬる」にするか、楽しく迷う。

羊頭狗肉。

漸く一区切りが付いて、お役御免の懇親会。

まぁこの一年、色々な事があり、強がりではなく良い人生経験になった。

拓郎の好きな歌に「今はまだ人生を語らず」と言う一節があるが、人生幾つになっても勉強なのだろう。

昨日の懇親会も、0次会(居酒屋チェーン)→1次会(居酒屋チェーン)→2次会(カラオケ)→3次会(和風スナック)→〆(ラーメン屋)→合宿所泊。これもまた勉強か。

3次会の和風スナック(最後まで和風の意味が解らなかった)で、初対面の女性の先輩と古いレコードジャケットの話になり、ふっと昔を思い出した。

中坊だった頃レコードを選ぶ際に、初めての時や迷った時はよく「ジャケ買い」をした。

勿論好きなアーティストのアルバムはどんなカッコ悪いジャケでも買う。

今までこの「ジャケ買い」をして、正に「見掛け倒し」の「ハズレ」もかなりあった。しかし他所からの情報に乗っかってハズレるより、よっぽど諦めがつく。

以来、レコードに限らず例えば「本」や、特に「酒」は日本酒・ウイスキー・焼酎・ワイン・・etc「ラベル買い」をする。因みに「白酒」は基本的に買わない。危険すぎる。

それでは酒の味など本質が解らないではないか?と言われれば、そう、その通り。

しかしだ、「星の数」程ある酒の種類を右から左へ順番に試せるほど時間と金銭の余裕が無い。第一面倒臭い。

それと「ソムリエ」・「利き酒師」等の取得者は極限られた人の特殊能力で、通常コチラの様な単なる酒呑みにはあまりご縁が無い。と言うより、「そちら」は解っていても悲しいかな「コチラ」は解っていない。

旨いでしょ?と言われれば旨いと思うし。不味いでしょ?と言われれば不味いと思ったりする。柳の如く風まかせ、コチラの味覚なんぞそんなものだ。

看板や名前を信じたら中身は全くトホホ、なんて事もままある。

世の中、古くも無いのに古く見せたり、新しくも無いのに新しく見せたり。

そんな中、珍しく「真っ当な店」もある。ご近所にあるのは何とも嬉しい。2009092713570000

「扇寿司」。ここもそんな真っ当なお店。

今日は家人と昼を兼ねての訪店。

昨日は少々「羽目」を外したので「軽く」との事前協議で。

暖簾を潜ったら、居りました、「かっちゃん」。

相変わらず、「抹茶ハイ」を旨そうに飲っている。

この記事で何度も登場しているこの店は、実に居心地の良い空間を提供してくれる。2009092714200000 2009092714440000_2

刺身の盛り合わせを頼んだら、さすがマスター、分かってらっしゃる。好物の「シンコ」を切ってくれた。

〆具合申し分なく、旨い旨い。

「志ん生」よろしく、「中とろ」も見事。

自家製玉子焼きに至っては神業、何て言ったらマスターテレるだろうか。

そのマスターから「これ、ちょっと飲んでみてよ」と、ご馳走になった奈良の銘酒「生長」、最初は常温でもイケたので、続いて「ぬる」で試したが、これが実に旨い円やかな辛さ。

いつもながらのマスターの気遣いに感服する。家人はここのママと興味ある共通の話題で盛り上がる。

巷では回転寿司全盛だが、そんな状況の中この店の人気はさすが。2009092715060000

それにはちゃんと理由がある。この店は、いつも気負わず いつも驕らず、看板通りの正直な店だからだろう。

正直過ぎて、お客の要望があればおよそ寿司屋では出てこない色んな「ネタ」も楽しめる。

これまでも「ラーメン」や「ハムカツ」などを見た。

今日は活きのいい「ベビースターラーメン」。

ここのマスター正直のほかに「お茶目」でもある。

ゆるり温燗。

M酔軍氏・大守氏と「鶯谷」で待ち合わせ。

本日の目論みは「鍵屋」と「笹の雪」。

先ずは名店「鍵屋」から。

言問い通りを横切り路地を入ると、夕闇に溶け込む様にしもた屋造りに温かい灯りが見えてきた。2009092519070000

いつもながらこの佇まいはどうだ。二階の障子も開け放たれ、その様子はまるで「川瀬巴水」の世界を覗いている様だ。

金曜日の六時過ぎ。「難しいだろうなぁ」と思いきや、幸運にも空いていた。女将さんに座敷を勧めらられた。店内も相変わらずの風情。2009092518210000 「カブトビール」の「お姉さん」ももちろん健在だ。

歴史を感じさせるカウンターの前には、これまた歴史を十分吸ったここの武器「銅壺」が構えており、存分に存在感を示している。

2009092518260000

何はともあれ、「菊正のぬる」で乾杯。

事情が有り「慣らし」のM酔軍氏は、酒を一口含み、「しみるなぁ~」と、しみじみ飲まれていた。

突き出しの「煮豆」がつくずく旨い。

名物の「鰻の倶利伽羅焼き」・「煮奴」・「田楽」。

どれもこれも酒を押し上げてくれるが、料理の逸品と言うより、店の佇まい、酒、料理、が渾然一体となり全てを演出している。これはこの店と神楽坂「伊勢藤」にしか出来ないだろう。

因みに、以前もここの記事で書いたが、ここは「ALWAYS 三丁目の夕日」の「居酒屋 やまふじ」のモデルになったそうだ。

次は「笹の雪」をちょっと回避して、M酔軍氏推薦の根岸はおでん「満寿田」。

途中、「手児奈せんべい」から脇道に入ると左手に見える旅館「根岸館」の見事な風情にしばし感嘆する。

生活観溢れる細い路地を巡りながら辿り着いた店は、正に「隠れ家」。2009092520280000 2009092519300000

鍵型のカウンター、その後ろには座敷。

ここは良さげな二階もある。

この造りのでの二階、欄干のある窓縁に腰掛け、階下を行き来する人を見下ろしながら聞こえてくる新内流しで一献、良いではないか。

ここの「角徳利」も中々乙なものだ。

「ぬる」を頼み、銘柄を尋ねたら広島の「千福」との事。瞬時に「千福一杯いかがです♪」が口を吐いた。

「するめの醤油漬け」と「おでん」を少々。

酔い覚ましには絶好の夜風を受けながら入谷までそぞろ歩く。

「慣らし」としては上々の巡礼。

酒池肉林。

朝9時、ご近所の飲み師「たいちょ」さんよりお誘いを頂き、指定の場所へと赴く。

本当は8時にお邪魔する予定が前夜拙宅での宴会の影響で少々遅れ気味の発進。

教えられた場所へ着くと、何か子供の頃の「秘密基地」の様でワクワクする。

すでに「しいの実」さんと「たいちょ」さんが色々準備をされている中、お心遣いで口開けのビール。

朝のビールはまた格別でうまい。

シューテンさんが来られ、料理は「たいちょさん」と「しいの実さん」にお任せして遠慮無く飲ませて頂く、次第に三々五々本日の参加者が集まり、それに伴い「酒」と「つまみ」も集まりだした。既にこの時「煮豚と煮卵」「ピータン」が供され舌鼓を打つ。たいちょさん秘伝のタレ「小悪魔」も絶妙にうまい。

本日参加される方々は皆さん芸達者揃いで、多種多様な「自慢の品」を持ち込まれる。2009092310530000 2009092310490000

10時頃本格スタートした時にはビールも仕上がり、徐々に日本酒に移行した。

これだけ色んな種類を利き酒出来る機会はそうは無い。

その中でも正式名称は失念したが、初めて飲んだ「ゆずの酒」が今更だが何とも身体に良さそうで実に旨かった。

皆さん持ち寄りの手作りの「つまみ」も素晴らしい。正に「酒池肉林」とはこの事だ。

「特製もつ煮込み」を始め、「豚あばら肉の煮込み」「イナダの燻製」「イクラ・煮鮑・数の子の松前漬け」等々、酒呑みには垂涎物ばかり。旨い旨い。

唯一の乾き物、「三の字」さんが築地より仕入られたと言う「子烏賊」。「ホタル烏賊」位の大きさだがホタル烏賊とは違い、雑味が無く止められない止まらない程うまい。

宴も酣、本日のメインイベントの一つ、当節流行の「富士宮焼きそば」の食べ比べ。

オーソドックスなソース味から、肉かす魚粉を掛けた塩味スープ迄、それぞれ美味しく色々試して食べてみたが、結局「麺」が逸品という事で落ち着いた。

途中、家人もお誘い頂き二人で感心したのは、我々は初参戦にも関わらず、旧知の間柄の様な雰囲気を醸し出して頂いた。総勢11名を取り纏める、さすが名ホスト「たいちょうさん」。

夕方五時頃所用があり中座させて頂いたが、いや良い酒宴だった。

彷徨い酒。

朝、M酔軍氏より吉報を頂き、まずはめでたしめでたし。

今月の19日より両国国技館脇の「江戸東京博物館」にて「よみがえる浮世絵」展が開催されている。2009092110510000

ご贔屓の「川瀬巴水」を始め、「笠松紫浪」などの作品も数多く出展されるとの事で、開催予告がリリースされて以来、虎視眈々と機会をうかがっていた。

独り気ままに観覧しても良いが、同僚のT氏を「たきおか」付きでお誘いしたら「二つ返事」。やっぱりな。

このT氏、一人でもミュージアム巡りをしているとの情報はほんとだった。

会場前で待ち合わせ入場料1300円を払っていざ入館。

いや、いや、いや、素晴らしい。只々感動した。

「絵師」「彫師」「摺り師」この三位一体の「妙技」。言葉が出ない。

超個人的な、しかもかなり偏った私見だが、風景版画は「雨」「雪」「夕闇」「灯り」の四つが上手に組み合わされて一つの完成を見ると思う。

そう言う観点からこの度始めて見る版画の「情趣」溢れる「灯りの温かさ」は鳥肌ものだ。「光線画」の「小林清親」の「ブルーシリーズ」は海外での評価が高いのは容易に分かる。「青」と「藍」が実に見事。

感動と感激の渦の中、興奮覚め遣らぬまま大江戸線で「たきおか」へ。2009092112150000

ここも相変わらず「熱い」。

取り合えず興奮を冷ます為「チューハイ」で乾杯。

つまみは「ポテサラ」「鰊煮」「煮込み」などなど。

この時間帯のここは、いつもなら文字通り立錐の余地も無いくらいだったが、やはり「後発」の影響は否めない。

二人ともかなりハイペースで簡単に出来上がり、店を出てお隣へ「河岸」を代える。2009092114330000 2009092114150000

「上野藪そば」。

少し並んで二階へ案内されて、迷う事無く「菊正 みぞれ酒」。

別名「酔い覚ましの酒」。

良く冷えたシャーベット状の酒が正に酔いどれ頭を覚醒させてくれる。一緒に頼んだ「せいろ」も「並木」とまでは行かないが、そこは「藪系」、十分からくてつまみになる。

T氏とはここで別れ、さてどうするか。

気が付けばここに居た。有り得ない。2009092114440000 2009092114580000

画像を見る限りでは、確かに「中華そば」を頼んでいるが、「メンマ」少々、「麺」少々、「スープ」少々をすすり、「うん、鯖缶だ」と妙な納得をして申し訳ないと思いつつ、そっと逃げるように出てきた。

断っておくが、ここは券売機によるシステムなので、「食い逃げ」では決してない。

もちろん、美味しくなかった分けではない。

おそれく身体防衛反応が働いたんだと思う。

腹ごなしに浅草を冷やかして、少し歩くとするか。

この季節、酔客にはとても優しくて心地よい風が吹く。

感で方角を決め、彷徨いながら言問橋を渡るか渡らないか迷ったあげく、結局渡らずに白髭橋方面へゆるりそぞろ歩いた。

これが間違いの始まり、ここが開いてた。2009092116510000

泪橋交差点そば「大林」。

「開いている」と言う事実だけで、暖簾を潜ってしまった。

「キンミヤ」のチューハイを頼んだが、中々減らない。

やっとこ飲みきり、1杯だけでは失礼かと思い追加を店主に頼んだら、「もう止めておいた方が良いですよ」と優しく窘められ、320円を支払い店主に挨拶をして店を出た。

ここの店主は「強面」で通っているが、今日は優しくてほっと一安心。

店を出て、場所柄「ダンボーラー」や「ブルーシーター」の諸先輩方を跨いだり遠めに避けたりしながら漸く南千住駅が見えてきた。どうにか無事に帰れそうだ。いや酔った。

彼岸入り。

今日は所用で娘、家人と三人で「西葛西」へ。

三人でこんな風に出かけるのは何年振りだろうか。少し照れくさくもある。

西葛西の駅近くで娘と一旦別れ、「また後でね」。天気も良いしコチラ二人は暫く歩くことにした。

日本晴れの中、木陰に入れば程よく涼しい。こんな日は電車では勿体無い。

「すみだ川」に架かる「葛西橋」を心地よい川風に吹かれながら渡る。

南砂から東西線に乗り直し、向うは「門前仲町」。2009092013320000 2009092013390000

言わずと知れた門前の由来、「深川不動尊」と「富岡八幡宮」。

これまでも何度もお参りやお払いに来てるが、今日もそのいつもの「お願い」と、M酔軍氏の「無事のご帰還」のお祈りを捧げる。

路地裏を巡り、何気ない街並みについつい見惚れてしまう。いつも思うのだが、寺町やそれに付随する門前町はどれもみなどっしりと、落ち着きがあって実によろしい。

昼も回って小腹が空いたので、この時間なら大衆酒場「万俵」、と思ったが「フラれた」。

アテも無く歩いていると、永代通り沿いに見覚えのある寿司屋。2009092013530000

「すぎ田」。

おおっ、そうだ。大分以前に家人と二人で訪れた記憶がある。

店の前では炭火で、秋刀魚や鮎、焼き鳥なども焼いている。

早速店内に踏み込むと、うんうん記憶が蘇った。

すっきりした様子の良いカウンターにテーブルが五つ。

2009092013580000 2009092014500000

歩いたせいもあって、迷わず「生ビール」で乾杯。

取り合えず刺し盛り。

「鮪」「蛸」「〆鯖」「シマアジ」。

何の変哲もなく、ごくごく普通のラインナップだが、思わず家人と目を合せるほど旨かった。

鮪、シマアジ、申し分ない。蛸はカボスに挟まれ、丁度良い歯応えに邪魔にならない程度の柑橘系の香りが何とも旨い。

その中でもとりわけ逸品なのは「〆鯖」。この〆具合が実に絶妙。

刺身で「ウラ」も取ったので、それでは、と「赤身」「中とろ」「大とろ」を握ってもらい、更に「イクラとウニの軍艦」「穴子」それに「鉄火巻き」を頼んだ。

握りの大きさ、酢飯の具合、やはりコチラの思ったとおり。腹を満たす為に「つまむ」のでは無く、あくまで「つまみ」として頂く。ここの大将、わかってらっしゃる。

移り変わりの激しいこの業界、そんな中ここ門仲で30年目だそうだ。

一つだけ実に惜しい事があったが、まぁよい。家人と満足して店を出た。

西葛西へ戻り、娘と待ち合わせして帰路に着く。

途中、この娘がパスタが食べたい等と生意気な事を言うので仕方なく店に入り、先ほどの見事な「和」の余韻に浸る間もなく「赤ワイン」。これは別腹。

親朋。

今日から五連休。

少し前なら「連休」などとは無縁な状況で随分と前から予定が組まれていたが、ここ最近はそれも無くそれはそれで良い。

午後から稲毛でちょっとした用事を済ませ、夜は久々「NTT」の飲み会。

「NTT」と言ってもあの「NTT」ではない。

お互いの苗字の頭文字をとっての「三人の会」。

十年程前に子供の関係で知り合い、それ以来家族同士の付き合い。

職業も公務員・教師・会社員、年齢もバラバラ、思想に至っては対極ほど違う。

そんな三人だが唯一の趣味「酒」が縁で親しくなった。今日はお互いの伴侶を伴っての「宴」。

2009091918330000 駅一つ先の「居酒屋」。

黒を基調として、店内は灯りが暗めで、JAZZが流れている。

店のスタッフの服装も黒ずくめの「如何にも」の店。

最近「この手の店」は久々なのでちょっと楽しみでもある。

焼酎の品揃えも多い。

大体のつまみは他のお二方にお任せして、コチラは「ジャガワタ」と言うジャガイモにイカとその肝を和えた物を頼む。

驚いた事に、ここは器まで「黒」い。拘りは伝わってくるが、どうにも「この手の店」を心身ともに「キツく」になってしまった。

結局最後まで、何を食べ、何を飲んだのかあまり覚えていないが、しかしそのお陰で話に集中出来て、宴は楽しく、いつもの「酔論風発」。奥方達もそれぞれの近況や昔話に花が咲いている。

「予定通り」、「far left wing」のN氏と、これまた「far right wing」のT氏の論戦が始まり相変わらず面白い、コチラが参戦すると完全にN氏が不利になる為、努めて「ニュートラル」な位置に居ようとするがこれが中々難しい。つい、N氏の「脇の甘さ」に「キドニーブロウ」を噛ましたくなるが、しかし我慢我慢。最後はいつも「ジャンジャン」になる。これも予定通り。

時が経ち、近々の再会を約束してお開き。

この連休にも関わらず独りぼっちのSちゃんが、我が娘を「もんじゃ」に連れて行ってくれている。「ヒマ人同士」語る事が沢山あったようだ。

その帰りに拙宅へ招いて「二次会」。そうこうしながら夜は更けていった。

市井の味。

今日は最近お馴染みのおでんの「あら川」。

最近は何度もここで記事にしているが、以前まで浅草や小岩で引かれていた屋台が建物の中に収まっている。

もちろんタイヤ付きで。

従って屋台の周りにはざっと8人も腰掛ければ満席。

それにあぶれた飲み人は、その屋台の外周にあるカウンターに座る事を余儀なくされる。

屋台の上の障子で囲われた電球が何とも哀愁を誘っていい感じ。

2009091816080000 2009091816130000

今日も「会津ほまれ」の「温燗」に「大根」「玉子」「牛すじ」。

飲み屋街などでは「おでん」と掲げて「べらぼう」な値段を取る店もある。

ここはそこら辺とは無縁。

ホーローの中でじっくり煮込まれている様々な「タネ」も、お上品に仕切られたりしていない。それぞれの相乗効果でいい味を出している。

いわゆる関西の「関東炊き」の様な薄味ではなく、どっしりしたしょっぱさの中に色々な具材の旨味が凝縮している。

その味はスタイルこそ異なれ、浅草言問い通りや馬道通りの「あそこ」とか、湯島仲町通りの「あそこ」にも勝るとも劣らない。誤解を恐れずに言うならば「おでん」とはそんなものだ。

店の善し悪しを判断する基準は、「味」はもちろん「雰囲気」「価格」など幾つかあるが「客筋」の善し悪しもその中の一つだ。

ここはそう言う意味では完璧だ。

ここの店主、「お母さん」を常連さんがとても大事にしている。と言う事は取りも直さず「お母さん」のお人柄からなのだろう。

常連さんの殆どが、現役を退かれた「ご隠居」さん、いや先輩方が多いが、その会話が何とも面白く実にシャレている。そして皆さんかなり盃を重ねておられるにも拘らず、乱れる事無く、適当にさっと「粋」に退かれる。かっこいい。

そんな先輩方に今日、「若手のお客さん」と声を掛けられた。

「まだまだ修行が足りんよ」と聞こえたのは僻みか。

 「酔人と 箸に止まれし 秋アカネ」 詠み人知らず・・にしておく。

相当修行が足りない。

良い酔いで家路に着いたら、娘から「扇寿司」への催促をされたが、酒とおでんで満腹なので、家人と二人で行ってもらう。

2009091821010000 暫くして帰ってきた二人の「かっちゃんが居たよ」の声に、結局「扇寿司」へ。かっちゃんと「抹茶ハイ」で遊んでいたら中国帰りのI上さんとI上ママが登場。

マスターを交えて和やかに色んな話をしながら、こうして臨時ご近所会の宴は遅くまで続いた。

家人がつくづく言っていたが、ここは何時来ても気持ちが安らぐ。マスターとママの掛け合いと気遣いも見事だ。近所に、何時でも気軽に行けるこう言う店があるのは無上の幸せ、感謝感謝。

溜まり場。

銀座線、末広駅近くの「大江戸」。5282a0610000000051

今日は同僚と言っても先輩二人N氏・K氏と。

この日時、ここへ来れば同じ会社の人間が必ず誰か居る。

この店は酒・肴とも及第点だがこれと言って「ウリ」があるわけではない。

しかし、若造が来ない分、静かで落ち着いている。これが「ウリ」か。

時節柄、珍しく「永田町」の話や四方山話で盛り上がる。

このお二方年齢的括りでは先輩だが、この中では自分が一番「生意気」と自負している。

この先輩方の武勇伝には到底かなわない。未だに「悪ガキぶり」を発揮している。こんなブログの記事にすら掲載出来無い笑い話を聞いた。

さっきも「もし生まれ変わったら絶対宮大工になる」とか「俺は料理人」などと、いいおっさんが目を輝かせて真顔で言っている。偉い。

程良いところで店長やスタッフをからかい飽きて店を出た。

一緒に立石辺りを巡ったK氏とはここで別れ、N氏と二人で立ち飲み「たきおか」へ。2009091621090001 2009091621110000

N氏もここの常連で、何故か今まであまり一緒にならなかったが、頼むものが同じなのが可笑しい。

古武道の覚えがあるこのN氏には、入社以来大変なっている。ありとあらゆる酒場に同行した。初めはとても怖い先輩だったが、杯を重ねるうちに単なる飲兵衛の顔が露呈されていった。

今ではコチラがお世話をしている。と言ったら怒るだろう。それにしても相変わらずのマシンガントークと、良く飲むわ。元気が一番。

ところで、この時間珍しく「たきおか」が空いていた。

最近「たきおか」の周りに「カドクラ」や「一力」などスタイルを同じくするライバル店が出来たせいか。

競争原理による「質」の向上は我々「たきおかマニア」にも大歓迎だが、単なる「にぎやかし」ならとっとと消えればいい。

もう一軒茶化してお終い。

早合点。

「取調べ」も「一応無事」に終わり、あとは判定を待つばかり。

執行猶予の感も否めないがそれまでの間、大手を振って飲める幸せを味える。

ここは常道で行こうか、ちょいとヒネろうか迷うところだ。

結果、湯島は春日通り沿いにある「樽平」。2009091517200000

店内に踏み込むと、うん?更にうん?

何か「匂い」が違うな。

所謂「正調炉端焼き」。今では懐かしい「渡しヘラ」を使用している。

取り合えずお酒を頼む。お通しには「色付き玉こんにゃく」。

品書きや店内を見回しても「故郷」の「匂い」がしない。

おかしいな。思い余って店主に聞いたら「樽平酒造」とは無関係との事。

しまった、過去に訪れた「銀座」と「神田」にある樽平直営店と完全に勘違いしていた。残念だが、ある意味良かったかな。

それでもここの名物、「ジャンボシューマイ」は直系6〜7cm、高さもその位で実に食べ応えがありそうだ。

礼儀として、2合ほど頂いてお勘定。

さて、どうする。

春日通りから中央通りへガード潜りちょっと歩いて、「たきおか」で砂ッ払いか。それでは如何にも芸が無い。

まだ早い時間にも拘らず相変わらず賑わっている「文楽」「大統領」を過ぎ、ラーメンの「珍珍軒」を右に折れて路地へ。更に細い路地を入ったところに、ありました。2009091518030000

偶然入った路地裏の店「豚坊」。闇市の香りもする。

店頭には、ここいらの常識、当然オープンエアー。

どっちにしようか迷ったが、取り合えず店内へと進む。

大きなテーブルに通され、腰掛けると、居ました居ました。

斜向かいに年の頃、60オーバーの見ず知らずの先輩。

ちょっと大き目の角「八酌」グラスで、大事そうに旨そうに飲っている。お見事。2009091518180001

こちらも真似て、「温燗」を「カシラ」「テッポウ」と、喉が渇いたので、それにチューハイをチェイサーで。

初めて入る酒場は、程よい緊張感が何とも言えずに心地よい。

「当たり」「ハズレ」もまた一興ではないか。

先ほどの先輩が店員さんを呼び止め、「まぐろブツの端っこのところ」。

勿論、品書きには「まぐろブツ」としか書いていない。「鰻」や「穴子」では聞いた事がある。

「まぐろブツの端っこ」が何処の部位を指すかは分からないが、驚く事にこの店員さん、普通に「ハイ」と言って、見た目「普通のまぐろブツ」を運んできた。

このやり取りがシャレている。

五時過ぎには一軒目、そしてこの店を出たのが七時。

慣らしとしてはこの位が丁度良い。

辛抱堪らん。

明日はいよいよ身体の「取調べ」を受ける。

姑息な事は百も承知。

無意味で無駄な抵抗である事も、また然り。

葛藤はあったが、結局今年初めての「禁酒」。しかも恐らく僅か1日。

勝手に付き合ってくれると言う家人と共に、質素で消化の良い夕食、「きつねうどん」を「烏龍茶」で食べていると、目敏い娘がそれに気付き「どうしたの?、キモいんだけど」などとほざく。

「うるせぇな」。こんな日も一年に一回ぐらいはあらぁ~な。

我が娘には、アルコール類を飲まずに夕食なんぞを食べている両親を見るのが、何かとんでもなく異様な光景に写るのだろう。

ただ、予定外な事がひとつ。いや単に忘れていただけか。

今日は月曜日。と言う事は吉田類の「酒場漂流記」がある。しかもこの時間帯に移ってからは一時間枠にのびた。これは試練だ。

いざ番組を観ると、「門前仲町」の駅から黒ずくめに何時ものハンティングで颯爽と現れた。

門仲と聞いていやな予感はしたが案の定、「大阪屋」。何でまたこんな日に。

ここは五人も座れば満卓の白木のアーチ型カウンター。その真ん中に鎮座している大鍋の中でじっくり褐色に煮込まれ串に刺された「シロ」「ナンコツ」「フワ」。タレの甘味がそれぞれのモツに絡み、実に旨い。正に今、吉田巨匠も液晶の向こうで堪能している。

吉田巨匠は早々とビールを切り上げ、たぶん次は「焼酎の梅シロップ割り」に行く筈だ。

ほらほら、やはり予想した通り。そうすると、もうそろそろ「アレ」か?

おかみさんが鍋の中へ殻付きのまま玉子を投入した。やはり「アレ」た。

殻を取り除いた半熟玉子へ大鍋のタレとシロを足して、巨匠は満足げに何度も「舌鼓」を鳴らす。

こちらは「舌打ち」。

秋の夜長、本当に長い。

唐獅子牡丹。

土曜日の午前中、ちょっと集中したい事があり図書館へ行く。

県立の図書館だけに、何か重々しい雰囲気が漂うのは気のせいか。

ここへ行くとみんな小難しい顔をしてみたりするのが何とも可笑しい。

中でも一番難しい顔をしているのは、もちろん司書の方々。勘違いも甚だしい。

閲覧席を希望して「座席券」とか言う仰々しい物を押し戴いて指定された座席に着く。改めて周りを見渡すと、皆さん黙々と何かに勤しんでおられる。

ペン回しの名人や、手許を見ずに速記する人、髪の毛を縦横無尽に掻き回す人、色んな人が居てその素振り見ていると中々飽きない。

うん?こんな感じ、どこかで体感しているなぁ。そうだ、酒場だ。

立ち飲み酒場などで独り呑みの時のマンウォッチングがこんな感じだ。

以前、M酔軍氏に「こちらもか観察されている事を忘れずに」と、ご教示して頂いたが、確かに酒場では同じ人と何度も目が合ったりする。そのうち目礼したりして。

しかし、ここでは誰もコチラに関心がなさそうだ。大体目が合わない。そりゃそうだ、皆さん下を向いている。

何とかかんとか区切りを付けて三時間ほどで退席。図書コーナーへ移り、興味があって以前から気に成っていた事をちょっと調べて帰る。

土曜の午後、「調べたい事」と言うか「確認したい事」がもう一つあった。

最近通っているおでん屋「あら川」。その店内に営業が午後2時30分よりとなっていたが本当かどうか。

午前中の「志」とは全く様相が違うが、人間須らく変化が必要かと。尤もな理由だ。

おぉ、暖簾が架かっている。

良かったこれで確認が済んだ・・とはいかないのが人の常。

迷うことなく店内に入ったら、既に常連さんがお一人。

お母さんの「いらっしゃい、早いんだね」に「本当に2時半からやっているのか確認」と言ったら、「はっはっは2時にはやってるよ」、ですと。参りました。それから午前1時までの営業の間、お母さんは屋台口にずう~っと座っているそうだ。大したものだ。

最初は「冷や」で。2009091214450000 2009091215040000

重厚な角七酌酒グラスに、早出の「ご褒美」にと、いつもより大目に溢してもらう。ありがたい。

「スジ」「玉子」「蕗」「大根」などを見繕ってもらう。タネも汁も味付けが丁度良く旨い。

入れ替わりに常連さんが退いてお母さんと二人になり、色んな話になった。

ハルビン生まれのこのお母さんは元々浅草は吉原京町に住んでいて浅草の観音様裏で屋台を引いていたそうだ。

成り行きでご亭主の話になって十年ほど前に亡くなられたそうだが、このご亭主、いわゆる「任侠家」で、有名な大組織の重職にも名を連ねていたそうだ。気風の良さと面倒見の良さは筋金入りで、因って最後は何も残らなかったが楽しかった。お母さんは笑って話した。

仁侠映画で名を馳せた往年の大スターなどとも交流が有り、武勇伝も色々あるそうだ。当時、栄華を極めた「活きの良かった浅草」を知っている最後の世代ではないか。

いや、良い話を聞かせて頂いた。酒と話に酔って満足。

ススキの髪挿し。

秋のこの頃、もう夏へは戻らないだろう。

秋と言えば先ずは「読書」だが、最近心の余裕が無くてどうにも手につかない。

そんな中、ちょっと気に成る本がある。福沢諭吉の・・「学問のすゝめ」ではもちろんない。

「福翁自伝」。これが中々面白いそうだ。

これは福沢諭吉自らが人生を振り返り、その激動の生涯に付いて記述したものらしい。

しかも文語体で小難く著述された物ではなく、本人が語った儘を速記者が口述筆記の形で仕上げたそうだ。

実はこの先生、酒にまつわる破天荒な悪行がかなり多かったらしい。「人とは他人の行状を見て己を正とする。」正にこれ。

あと一つ、「志ん生の食卓」(アスペクト)。著者は志ん生のご長女、美濃部美津子さん。

明治・大正・昭和を生き抜いた名人「古今亭志ん生」の酒と食にまつわるエピソード。

志ん生=酒。と言われるほど酒を愛した。因みにタイトルには「食卓」とあるが志ん生である、そこはそれだ。

酒は常に「菊正」、つまみは「中トロぶつ」。行きつけのおでん屋「多古久」や桜鍋の「みの家」も登場するらしい、これは楽しみ。酔わずに酔える筈だ。

秋と言えばもう一つ「食」。これからの季節は何と言っても「芋煮」。

どうした事か今日の食卓。2009091018430000

「松茸」が正にテーブルに乗っている。

家人に「問い質したら」、「買ってきた」と。

そんな事を聞いているのではない。

「人間は怒りが頂点に達すると間逆の行動を取ることがある」と何かで読んだ。

待てよ・・え~と、ここ数日の自分の身の回りを振り返って見る。大丈夫だ、何も無い。

注意しながら顔色を伺うと、何も無さそうだ。ふぅ~っ。

気持ちを整え、早速「松茸の土瓶蒸し」。今夜はそれに「芋煮」。2009091019380001

この時期、国産であろう分けがないが、「外国産なんか喰えるか!」と心で叫びながら、そこはまげて。

ここはやはり日本酒、しかも「菊正」の「人肌」でしょう。

お猪口に松茸と三つ葉をよそって汁を注ぎ、更に上からカボスを弾くと、何とも芳しい柑橘系の香りが引き立ち、松茸・三つ葉と相まった芳醇な匂いが漂う。

月並みだが「日本人に生まれてよかった」と、つくづく思う。

更に、今夜は満を持しての「芋煮」。一口食べ啜り、只々「旨い」。

家人に言わせると、「洗い里芋」「牛肉」など、具材や調味料は故郷で売っている物がベストだが、殊更「出汁醤油」は「味マルジュウ」か「味ベニヤ」でなければダメそうだ。

茶の間の窓を開け放って夜風を誘い、さて一献、今宵は月見酒と洒落こもうか。

これより至福の時が訪れる。

「南」の宵。

お江戸を発ち、東海道一番目の宿場と言えば「品川」。

その昔、稀代の人気浮世絵師、北斎・広重らが挙って東海道五十三次「品川宿」を描いた。

宿場町とくれば、「酒・博打・艶」は当時の常道。

江戸吉原を「北」、品川を「南」の遊郭と称したそうだ。

「新橋ステンション」などで名を馳せた「光線画」のさきがけ、小林清親の「品川見越しノ月」などは恐らくその「事後」を描いたのではないか。どこか淫靡な虚脱感が伝わり、実に見事だ。

本日は品川の巨匠、M酔軍氏ご夫妻よりお誘い。こちらも家人同伴。

港南口で待ち合わせ、品川ホルモン料理の拠点「みかさ」へと向う。2009090918380000

この店はM酔軍氏の「定宿」で、お誘いを受けた時より楽しみにしていた。

またこの一区画だけ時代から取り残された感があり、唯一「匂い」のする一角で、それぞれ人気の飲み屋が軒を連ねている。

駅から店までのアプローチがまた良い。

人とすれ違うのが困難な店と店の間の路地裏を右往左往しながら店へ着く。まるで香港の九龍城、これもM酔軍氏流のご配慮。

本日は二階の座敷が満卓という事で初めてのカウンター。2009090917520000 2009090918030000

先ずは亭主組みはチューハイ、奥方組は生ビールで乾杯。

画像が暗くて見づらいが、お通しの「鮪の山掛け」と「沖縄もづく」に卵黄を絡めたもの。うんまい。

続いてここ「みかさ」の真打が早々と登場、名物の第四胃袋「ギアラ」。

これはさすが。ここまで軟らかい「ギアラ」はそうそうお目に掛かれない。ギアラ、キャベツ、卵黄を絡めて食す。濃厚だがクドくないまろやかさは三位一体の妙味

品川は食肉市場があるので鮮度の高い肉が入手出来るとは言うものの、ここのご主人の妙技が活きている。

立て続けに「シロ炒め」「大蒜の唐揚げ」「黒豚焼き」インターバルに「山芋漬け」。

どれもこれも旨い。初見参の家人はもちろん大感激のうちにあっと言う間に平らげた。

この方、昨日は「屋形船」などと言う「粋」な行事をこなし、しこたま「飲み食い」したであろうに、その痕跡を微塵も見せない。とにかく感心してしまうほどタフだ。

満足のうちに店を後にして、さて次はと言う事になり取り敢えず駅へと向った。漆黒の深闇に貫く様に高層ビルが建ち並び、これもまた当世の品川。

M酔軍氏お奨め、アトレの階上にあるNYはマンハッタン「オイスターBAR」の「ドライマティーニ」をと向ったが満員御礼でフラれた。

結局落ち着いたはお互いの住いの分岐点にある「まる福」。2009090920450000

相変わらずのご繁盛、この喧騒も時として良い。

名物の「かっぱハイ」で新に乾杯。

つまみに「エイヒレ」「竹輪納豆揚げ」「マカサラ」「塩らっきょ」「かど焼き」を頼む。「マカサラ」には「醤油」でしょう、と亭主組み二人は満場一致でシャンシャン。

今月、偶然にお互い健診があるこの亭主組、大丈夫だろうか。

そんな不安を打ち消すべく、亭主組みは菊正の「樽酒」に切り替え、上々の仕上がり。

お陰様で良い宴だった。

12月23日の「遥拝」の確認をして本日は終宴。

庄内おばこ。

仕事でよく浦安へ行く。

ここは元々漁師町だが、ご存知の様に埋め立てにより巨大アミューズメントパークが誕生した。

京葉線沿線の「舞浜」は勿論、「新浦安」などはもはや南国情緒が溢れているリゾート地の感さえ漂う。

それとは対極にあるのが同じ浦安でも可愛い地名の「猫実 ねこざね」や「堀江」辺り。

昔の漁師の網元の家や浦安名物焼きアサリの「さつま屋」「越後屋」、銭湯などが辛うじて残っている。

街を流れる「境川」沿いに立派な郷土資料館がある。2009090712280000 2009090712290000

山本周五郎先生の「青べか物語」の舞台にもなった。

江戸末期から大正時代に立てられものを移築したり、当時の建物を忠実に再現したそうだ。

境川を模した水の無い川岸に「べか舟」が舫ってある。

これも実在した「天婦羅の天鉄」の堂々たる風格。

なんとも惜しいなぁ。お役人がもう少しシャレていたなら実際にここで店を営業させて飲食させれば良いのに。そうすれば観光客の幅も広がろうというもの。

昼過ぎ本八幡へ移動して昼食。

以前より気に成っていた「よりあい処 庄内」2009090712560000

「庄内」とは我が故郷の地方の呼び名。その他「内陸」「置賜」などがある。この地方の違いによって方言も文化も違う。

日本海側に位置し、都市名で言えば「酒田」や「鶴岡」など全国でも有数の米どころ。魚も旨い。そして何より美人も多い。最近は「おくりびと」か。

ここは恐らく20年位前より店の前だけは素通りしている。今までどう言う分けか「縁」が無かった。

夜は居酒屋で昼は日替わり850円のみ。

堂々たる暖簾を潜り、日替わり定食を注文する。

店内にはジャージィーな音楽が流れ配膳されるまでに辺りを見回すと、酒はさすが庄内の銘酒「初孫」。品書きには季節柄か「芋煮」650円や「玉こんにゃく」もあるようだ。

因みに庄内地方の「芋煮」は「豚肉」で「味噌」ベース。それはそれで美味しいのだろうが、我々には考えられない。

程なく膳が運ばれてきた。2009090713050000_2

長崎の卓袱料理の様なお膳に少々驚く。

ご飯は、「白飯」「山菜おこわ」「赤飯」のどれでもお代わり自由。

おかずは、「鮪の刺身」「茄子の揚げ餡かけ」「焼き鮭」「冷奴」「小魚の甘露煮」「サラダ」そして「ずんだ餅」。

これに味噌汁と食後のコーヒーが付くらしい。

どれどれ、先ずは「山菜おこわ」、ちょっと固いがおこわ好きには堪らない。合間に「茄子の揚げ餡かけ」、ちょっと甘いがマニアには堪らない。「赤飯」をお代わりしたがこれは(も)旨い。

流石に辛党ゆえ「ずんだ餅」だけはご遠慮させて頂いたが、これだけの品数で850円はCPが高いし女性には受けるだろう。

居酒屋が片手間で提供するその辺の「日替わり定食」の域は超えている。拘りも感じられるが、真価を問われるのは「夜」だろう。

夫婦善哉。

あっと言う間の昨日だったので、日曜の今日の予定がポッカリ空いた。

これまで、週末の自由が殆ど無かったので随分不義理もしており、今日はその埋め合わせに家人とお世話に成っているお宅へご挨拶に。

時間が読めないので「密かな裏予定」が叶うかどうか心配だった。

う~ん、12時に間に合うか微妙な時間、まぁダメ元でチャレンジ。

ここの駅で降りるといつもそわそわして普通に歩けない。

あまり事情の呑み込めない家人から「何で小走りなの?」に「後で分かる」とだけ告げた。

2009090613440000 まずは開いてて良かった。

八広は名店「丸好酒場」。

暖簾をはらって引き戸を開けると、ここの娘さんがにっこり微笑みながら「お二人さん大丈夫ですよ」。ラッキー。

12席しかないカウンンター席の常連さんの間に滑り込み、これで一安心。日曜は12時開店だが、あっと言う間に席が埋まる。

いやぁ~良かった。

直ぐに「ボール」と「ビール」を頼み乾杯。やっと人心地つく。

間髪入れずに「煮込み」。2009090612070000

家人はカウンター内の大鍋で煮込まれている見事な「もつ煮込み」を見て明らかに驚いている。

そうだろう、そうだろう。食べればもっと驚くぞ。

一口箸を付けた途端、「うんまぁ~~い」と、家人の声が大きい。

シロの脂がとろけるように甘みがあり旨い旨い、相変わらずの絶品。

どうだ、小走りまでして来る訳が分かったか。

ちょっと上から目線で優越感に浸る。

店内をキョロキョロ挙動っている家人、仕方あるまい。

続いては「鮭カマ焼き」「じゃがカレー」「ニラ玉」と立て続けに頼む。2009090612120000 2009090612280000 2009090612430000_2

すると、隣の常連さんから、「ナイスなチョイスですね」と褒められた。この常連さん、「チャリ」で草加から一時間掛けて来店する強者。小走りどころではない。

こんな常連の先輩からお褒めに預かり恐縮だが、何せ旨い。しかもこれらが250円~350円程度。

家人は特に「じゃがカレー」と「ニラ玉」を絶賛していた。

ここの店主おかあさんも言っていたが、これほど「つまみ」になるカレーも他にない。甘味とコクがゴロゴロした大き目の具と調和して絶妙のバランスだ。

「ニラ玉」は、目の前で調理するおかあさんの強火での「フライパン捌き」が見事で、ふんわり出来上がった上から丸好自慢の「秘伝特製万能タレ」を掛けて供される。

ここの鍵型のカウンター内は、いわばオープンキッチンでおかあさんの調理がダイレクトに観られる。本日も冷蔵庫より大きな「レバーの塊」を出し捌かれる様を家人は眼を広げ口をアングリしながら覗いていると、「綺麗でしょう」とおかあさんの一言。確かに切り口は「エッジ」が立って綺麗だ。

そこで頼んだのが「レバ焼き」。2009090613200000

都内で最初に「レバ刺し」を始めたのがこの丸好とされている。その刺身でもいける新鮮なレバーを「レア」で。周りの香ばしさに加え中心の生の濃厚な味わい、家人共々唸ってしまうほど旨い。

この丸好は勿論、「つまみ・酒」共にも申し分ないが、何と言ってもおかあさんと娘さんの客への気配りが見事だ。しかも常連さんも新参者も分け隔てがない。おかあさんと同郷の家人もすっかり魅了され感心していた。名店の名店たる所以であろう。

すっかり御機嫌になり、おかあさんと娘さんに挨拶して店を出た。

家人が「船橋の花生食堂と言いこの丸好酒場と言い、何か同郷巡りみたいね」とポツリ。

「普通はここで家路につくところですが、もう一軒ぐらい行くんですねぇ」(吉田類調)

このあと八広より京成線で「柴又」へ。途中の京成高砂で乗り継ぎ時間が15分ほどある。

2009090614200000その僅か15分が待てない。

ここで悪魔の囁き。「飲んじゃえ」

「リザーブウォーターとタカラ缶チューハイ」。と「柿ピーと、さきイカ」

ホームには椅子も無く仕方なく「立ち飲み」。

それにしてもこの家人、平気で付いて来る。

それどころか到着の電車からやはり乗り継ぎで降りてきた人様方を目の前に「関係無いわよ」と缶チューハイのプルトップを威勢良くプシューと開けゴクりといく。

M酔軍氏のお内儀E子さんがご一緒なら「ご指導」されそうだ。

そうこうしているうちに「柴又」。2009090614350000

2009090615120001 何はともあれ、日頃の悪行のお詫びを兼ねて「帝釈天様」にお参りをする。

参道を冷やかしながらそぞろ歩くのもまた楽しい。

お約束の「ハイカラ横丁」のフリッパーで遊んだいたら、家人が大きな袋を持っている。聞くと「駄菓子」を3000円ほど買い込んだとの事。だめだこりゃ。

いつもなら家人お気に入りの柴又駅前広場にある「居酒屋 春ちゃん」だが、今日は正に日本晴れで風も良い。2009090615120000

こんな日は「かなん亭」のオープンテラスで「樽酒とビールと牛スジ煮込み」。それと「イカ焼き」。しかしこの夫婦、よく食べよく飲む。

ここの「樽酒」はコップが桝に入ってちゃんと塩も桝角に盛ってある。ここでは必ず注文する「牛スジ煮込み」も濃厚だが口当たりが良く、柚子胡椒の風味も美味しい。

秋の気配を感じながら、流石にオープンエアーは気持ちが良い。

「のんべんだらり」とした自堕落的な一日だったが「たまには?」良いか。

雲煙過眼。

昨夜は最後に「験直し」を兼ねて、家人と地元の「小太郎」へ行き「出羽桜」。

何だかんだと酔いも回り、良い気分で帰宅。

ここで終わらないのが我が家「酔狂亭」。

「反省会」と言う名目の「飲み直し」を律儀にしっかり行う。

明日は土曜日だしもう少し、などと暢気に飲っていたら日付も変わろうとしている正にその頃、やっかいな用件を頼まれた。朝5時に起きなければ成らなくなり早々に床につく。

そんな分けで稲毛から成田へ。そしてあっという間に「こと」が済み成田から稲毛へ。

自分勝手な事しか考えていない人間が多過ぎる事と、有り得ない対応に久し振りに腹立たしさを覚えたが、ここは大人の対応。そのうち否が応でも分かる日が来る。

こんな気分のまま家に帰ったのでは何とも胸くそが悪い。

何のことはない、予定通りの「ギュートン軒」。この時点で既に気分は上々。2009090516010000 2009082617560000

3時半のオープンだが、3時過ぎには開いていた。

喉が渇いたので取り敢えずチューハイで。

「立ち飲み」って事もあるが、何も気取らず極々普通で何時来ても同じ。

店のおばちゃんも必要以上にお客に構わないのがコチラには都合が良い。しかし気配りもある。

土曜日と言う事で、まだ開店時間ではないが早目に店を開けた為に仕込みもやりながら2009090515150000おばちゃん二人は忙しそうに動いている 。

品書きを眺め、「竹輪の天婦羅」と「酢だこの頭」。

ここは船橋の「一平」と同じで、揚げ物などはお客の注文を受けてから揚げ始めるので出来上がりは熱々で旨い。

冷や酒に変えて「モツ煮込み」250円。

何度もこの記事で書いているが、この店は榊原精肉店の直営なので「肉系」には自信がありそうだ。

このモツ煮も「シロ」だけではなく「フワ」や「ガツ」その他、数種類が混合していて旨い。となりのおじさんはお代わりをしていた。

段々気分も乗ってきた頃には無粋にも長居をしてしまい結構な酔いと共に家路へ。

朝早かった事もあり、そのまんま夜中まで爆睡。

夜中に携帯を確認したら、地元の飲み師たいちょさんから柏で飲みの誘いを頂いていた。が、時既に遅し、また今度のお願いをした。

寝酒をちょこっと。

秋の夜長。

ここはかつて利根川水運において重要な役割を果たした「河岸」があった。

現在も観光として「境の渡し」が残っており、関宿間を「高瀬舟」が往来している。

そのせいかどうか、この街の人口に対する「酒場」の数が多いと聞いた。

そんな街を仕事絡みでよく訪れる。

以前より気には成っていたが、素面ではどうも臆病風が吹いてスルーしていた。

「三好食堂」。 2009090413090000_3

2009090412580000_5 その堂々たる正に「大衆食堂」の佇まい。

ラーメンやカツ丼・カレーライス等の蝋製サンプルがショーケースに所狭しと大人しく収まっている。

これだけでも大したものだ。

暖簾を潜り入った店内だって負けては居ない。

お客が誰も居なく静まり返った店の奥から、如何にも実直そうな老夫婦が現れ「らっしゃい」。

一人店内を見回すと、やはり「匂い」通り、煮込み・ニラ玉・ハムカツなどのつまみ類が200円~300円。

生唾を飲み込んだが仕事ではしょうがない。

和洋中の品書きの中からここはラーメンを。2009090413030000_3

なんと380円。

懐かしい玉龍と鳳凰柄の丼で供されたのはこれまた「正調 支那そば」

味もそのまんま。微かな甘味は鶏と牛ガラか、旨い。

うん?品書きを見たらもう一つ「名物 みよしラーメン」、こちらは280円。

親父さんにラーメンとの違いを尋ねたら、「特に無い」と自慢げに言われた。

それでは実も蓋も無いので、執拗に尋ねたら「学生用」だそうだ。成る程。

この辺りを訪れるには車かバスしか無い。そういう意味では不便な土地柄でこれと言った観光地も無い(失礼)。

しかしながら酒場同様に割烹旅館なども多い。

いつかじっくり一献、呑む事だけで訪れたいものだ。

仕事も一段落して家路に着いたら、またいつもの堪え性の無い「悪い虫」が騒ぎ出し、昨日行ったばかりなのに二日連ちゃんで「おでん あら川」。気に入るとこれだ。2009090418440000

おでん鍋を囲む周りは8人程で満席になるが、本日も入れ代り立ち代り常連さんで満席

先ずは「会津ほまれ」の「ぬる」と「ウインナー・焼き豆腐・大根・玉子」

たっぷりの芥子を利かせて食すその味は屋台のその域を出ないが、元来「おでん」とはそんな物だろう。タネに昆布出汁の味がしみて旨い。

今日の常連さんのうち3人は昨日も来ていた。

そのうちの一人の「山ちゃん」と呼ばれている老人より「あんた昨日も来ていたね、明日も来なよ」といきなり言われた。

そこで隣に座った「熊さん」と言う方が、一人一人常連さんを紹介してくれた。

こう言う役回りの方は何処にでも居る。

この「熊さん」が斜め対角に座っている「Sちゃん」と呼ばれている方を指差して、「あの人には気を着けた方がいいから」と教えてくれた。そのSさんは年の頃は60そこそこ。

まぁ何処にでも酒癖の悪い御仁はいらっしゃる、大方その辺りだろう。

暫く気を着けて観察していたが、見た目は紳士然として大人しく、周りの人とも聞き取れないくらい小さな声で静かに話している。こう言う人が急変するんだろうなぁ、などと遠めに見ていたら、明らかにこちらを「ガン見」して来る。

始めは目を反らしていたが何時までも見てくるので、こちらも酔った勢いで睨み返した。その刹那、「ニタ~~」っと、そして更には「片目だけを閉じて口を尖がらした」。瞬時に大声で「おねえ言葉」。グラスを持つ手もしっかり小指が立っている。

??? ははぁ~ん成る程、そう言うことか。気付いたら鳥肌が立っていた。おでんを前にお燗で悪寒などとシャレている場合ではない。

もっと驚いたのはこの方、れっきとした「作家さん」でちゃんと著書もある。

長居は無用と勘定を済ませ帰ろうとすると、この「作家先生」、怪しい目付きでこちらに進んで来ると「はい、これあげるわね~っ」と、おねえ調で自分の本にご丁寧にサインまでして差し出してきた。

一瞬たじろいだが、せっかくなのでご恵贈にあずかる事にした。

すかさず「熊さん」が、「気に入られちゃったね、ハッハッハッ」だと。更に「Sちゃんは良い人だよ~」って、さっき気を付けろって言っておきながら。そりゃ~、良い人なんどしょうよ。

そそくさとお礼を言い店を後にすると背中から先程の「山ちゃん」が「明日も必ず来いよ!」。曖昧に返事をしながら店を出た。

帰り道、何気無くその本の帯を見たら、サブタイトルに「愛と滅びの哀しみ」と書いてあった・・意味が解らん。

ダメだ、寒気がぶり返した。

秋の夜長、読書よりも験直しにもう一軒寄って帰る。

ホルモンヌ。

昨今のホルモンブーム。

鉄道好きの女性は「鉄子」。仏像好きの女性は「仏像ガール」。

それに習ってかどうか、ホルモン好きの女性を最近はこう呼ぶそうだ。

2009090317540000 JRの最寄の駅から二つ隣に「ホルモン屋」がオープンした。

全国チェーンの後ろ盾だが、怖いもの見たさで家人と見参。

店内に入るなり、無駄に元気の良いスタッフ。

この時点で既に辟易するが、ここは大人の対応。

お奨めはホルモン・テッポウ・ギアラだそうだ。

更に馬刺し、煮込み、ポテサラを注文。

チュウーハイと琉球泡盛大神。どちらも優しい・・

滞在時間30分。大人の対応。

店を後にして、こんな時の為に「良さげな店」はリサーチしておいが、向う途中の細い路地に見つけてしまった。2009090317570000 2009090317590000

おでん、「あら川」。

家人と共に「匂い」がするね。

店内に入ると余計な装飾は何も無い屋台が鎮座。

店の店主お母さんの優しい対応に思わずニンマリ。

聞くところによると浅草で5年、小岩で5年、ここへ来て42年だそうだ。これはこれは恐れ入りやした。

取り敢えず酒を頼めば「会津ほまれ」をチロリに入れて「温燗」。2009090318030000

それを受け皿付きの角七酌グラスへなみなみと注がれる。旨い。

お客さんは100%近く常連さんだが皆さん程よく気を遣ってくれる。

おでんも各種揃っているが、しかし何より嬉しいのが、なんと「午後2時30分」からの営業だそうだ。

偉い偉い偉い!

捜し求めた恩人に漸く会えた気がするのは少々大袈裟か。

それにしても本日の収穫は大きい。

お陰様で同行のホルモンヌ(定義は定かではない)も大喜び。

また来よう。

塔下巡礼。

押上駅へ降り立つ。

嫌でも目に付くのがこれ。「新東京タワー スカイツリー」。2009090117150000

建設途中のちょっと恥かしげなその様は、現代版「三丁目の夕日」と言ったところか。

なんでまたこんな所に、などと思うが所詮他所者。

但し、酒場聖地だけは破壊してもらっては困る。

浅草に程近いここら辺りは所謂その華やかさは無いが、その分「感化」されていない。

依って「立石」等ともともまた違う「正調下町酒場」のメッカ。

今日はそんな押上・業平辺りをM酔軍氏との巡礼。

まだ待ち合わせには時間があるので、ちょいとそこらを散策。2009090117030000

北十間川を渡り、業平方面へ。

途中川を覗くと、沢山の「鯔」が健気に「ライズ」を繰り返している。

と言う事はこの辺も汽水域なのだろう。

浅草通りを渡ると「春慶寺」。

ここは池波正太郎先生の「鬼平犯科帳」の舞台にもなった。

「本所の鉄」こと「長谷川平蔵」の盟友「岸井左馬之助」が寄宿したとされる。

悪戯に路地裏を探ると、生活の匂いが漂いどこか昭和の懐かしささえ感じる。

いいねぇ、この街。

思いを馳せて、いよいよM酔軍氏と落ち合い巡礼の始まり。

先ずは「亀屋」。2009090119060000

店内はL字型のカウンターと二人がけテーブルが一つ。

奥には座敷もある様だ。

店主とその母上様、そしてその孫娘さんの三代で営んでいる。

M酔軍氏はホッピー、こちらはチューハイで乾杯。つまみは「茄子の煮浸し」。

カウンターの上には大皿で、「ひじきの煮物」や「厚揚げと竹輪の煮物」、煮物好きのこちらには堪らない。なんと「オムライス」まで大皿に乗ってある。しかも普通に。品書きには他に「醤油玉子焼き」や「目玉焼き」もある。呑み助の心情を掴んでいる。

男女問わずの常連さんで瞬く間に満席になったが、この常連さん方も実に気さくで普通に会話に入れる。これぞ下町。時々これが「煩わしい」事もあるが、それも下町。

良い気分で店を出て、品書きにあった「ソーセージライスロール」がどんな物なのか聞くのを忘れたが、次回の課題と言う事にした。

続いては「もつ焼き 松竹」。2009090119140000

四つ路の角、目の前が銭湯で住宅街の中。絶好のシチュエーション。

遠くからも混んでいるのが分かるのは自転車の数。

カウンターは満席、困った。いや困らない。

正真正銘の「公道」に縁台とテーブルを置いてOA(オープンエアー)。

お店の娘さんは申し訳無さそうな顔をしてたが、OA好きのこちら二人にはお誂え向き。しかも今宵は風も丁度良い。

創業50年だそうだが以来地元の人に愛され続けているのが客層を見れば良くわかる。

2009090119500000 取り敢えず色付きの下町チューハイとカシラ塩、シロタレ。

娘さんにお奨めを聞いたら「午前中まで生きていた」レバーだそうだ。

勿論「刺し」もあるが、「半生」の焼きを奨められた。

ここのシステムは一皿四本450円なので、半生二本とテッポウ二本。

M酔軍氏は余程の事がない限り「レバー」を食さない。

訳は「風」が吹いても「痛」いからだ。今日は翌日を覚悟して食され、「旨い」と一言。

銭湯が近い事と、住宅街のド真ん中と言う事もあり、結構通行人も居るが半ば「歩道」や「道路」で飲み食いしているコチラには全然関心が無い、普通に通り過ぎる。何と羨ましい環境だろうか。

さて次は、本日の目玉「まるい」はと・・

一階も二階も更には「表の道路」まで満席。これではしょうがない、この度は潔く諦める。

実は本日のもう一軒の目玉「大黒屋」も臨時休業でフラれ、「三春屋」も休み。

ここからタクシーで都営新宿線西大島駅そば「えびす」へ向うが、ここも休み。

折角と言う事で路地裏を歩き、「裏酒場かくれん坊」と言う普通の居酒屋へ、一息入れ直ぐに店を出て、目指すは西船「まる福」。2009090122080000

混んでる混んでる。

ハコが大きい為、老若男女様々の客が入り混じり相変わらずの盛況ぶりは見事だ。

何と言っても落ち着く。

ここの名物「かっぱハイ」と「朝鮮もやし」「マカロニサラダ」で本日の戦績を振り返る。

今回の巡礼火曜日休業が多かったがこれもまた試練。それにしても押上・業平もまだまだ奥が深い。

と言う事はこの巡礼の旅はまだまだ続く。

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