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2009年2月

桃の花。

今日は朝から雪。しかも「牡丹雪」。故郷では「ボタ雪」。

これだけ確りした雪が降るのは今年初めてだろうか。2009022719330000

3月ももう直ぐ。我が家の桃の枝から蕾がほころび花が咲き始めた。

雪国育ちの性か、久々の雪で何とはなしに朝から心も弾む。

まぁ、如何なる状況でも何かと正当な理由を付けるのが酒呑みの習性ではあるが・・

という訳で、こんな日はシンプルに「湯豆腐」に「熱燗」だろう。

いや、待てよ。「上野藪蕎麦」を真似て「菊正みぞれ酒」風もありか。0618471

しかしながら頂き物の「久保田・萬寿」がある。これはやはり「日向燗」だろうな。

どうしたものか。

そんな中、家人が「うこぎ」のお浸しと「納豆汁」を作ると言う。それに「赤海鼠」。

いやはや困った、困った。実に困った♪

酔い時雨。

雨の夜に酔うのも、また乙なもの。

しかも柳橋とくれば殊更だ。但し小糠雨に限る。

浅草橋でM氏と待ち合わせ。人形屋さんの多いこの街らしく、時節柄駅にはお雛様が飾られていた。三人官女、五人囃子、みな微笑ましいが、何と言っても右大臣が好きなのは当然。

2009022617510000 2009022617480000 柳橋に話しを戻すと、神田川から隅田川へ流入する落口に掛かる小体な橋が「柳橋」。

その昔は舟遊びより舟宿が発生し、それゆえ待合茶屋などの粋な遊び場になった。

かの鯨海酔候「山内容堂」も新橋・両国とこの柳橋がお気に入りだったそうだ。

現在も赤坂などと並び料亭が多いが今は柳橋の袂にある舟宿「小松屋」が柳と共に往時の風情を残す。

さて、巡礼。

柳橋と言う駅は無く、JR浅草橋が最寄り駅になる。

先ずは「西口やきとん」。 2009022618220000 2009022618400000_2

店内の活況は「たきおか」並み。

まずは「ボール」と「塩煮込み」。

この塩煮込み、どうにも旨いね。

焼き物のタレも塩梅が良い。

次いでM氏のご所望で「どぶろく」。いいね、イケる。

店の「あんちゃん」の客イジリも流石だ。

2軒目は創業80年の「鈴木酒場」。2009022619130000

外観、檜のテーブル・カウンター、座敷の店内、申し分ない。

酒は灘の「忠勇」。

ここでM氏が「コハダ」を一口。

瞬時にM氏が「仕事のツメの甘さ」を店主に指摘した。

それはそうでしょう。これだけのパフォーマンスが有りながら。

店主も解ってくれた様子だったが、つくづく勿体無い。頼みますよ吉田類さん。

気を取り直して3軒目。「やまと」。2009022620060000_3 ここもまた、賑っている。

ホッピーに「にら玉」が良く合う。

しかしこのニラ玉、うめぇ~な。

睨んだ通り、「浅草橋」恐るべし。

まだまだ奥が深そうだ。

ビッグマイナー。

「モツ煮狂い」。晶文社より2006年に創刊された。

著者はクドウヒロミ氏。D5aa1373bb8ff6dc9e01020e163735971_2

そのまんまのタイトルが不適切な表現で危険だ。こう言う雑誌には近づいてはイケない。深みにハマるのは目に見えている。だがそそられる。

しかも「酒とつまみ」に酷似しているのは掴みかご愛嬌か。

しかし中身は「酒とつまみ」に比べまっとう。

巻頭の論文が「モツ煮の歴史と荷風がみた東京」

その昔、東京の屠場が芝浦に集約される前は区部の屠場として、浅草・千束・三河島・三ノ輪・寺島(向島)などに分かれていたそうだ。なるほど見えて来た。全てモツのメッカ。

第一巻の口開けは門仲の名店「大阪屋」を皮切りに、宇ちだ・丸好・小林・きつね・・20軒を紹介している。

店名と共に頭の中がにプロジェクター状態だが、未訪店もある。まだまだ修行が足りんな。

巻末にはご丁寧に「レシピ」が付いている。クッキングドランカーにはありがたい。

芳しい煮込みの匂いが漂って来た。気のせいか。

案の定深みにはまった。、

さて、今宵は家呑みか、それとも何処へ。

宵越しバンドマン。

ひょんな事から知り合いになった方よりバンドに誘われた。

今の自分にそんな時間的余裕は無い。

丁重にお断りしたが、取りあえず話しだけでも聞いて欲しいとの事で、どうしようか迷ったが結局「お話しを聞く」=「飲み」に。

待ち合わせの駅へ。この街は若いじぶんにかなり「飲み倒した」。

「もつ焼き 勘助」。ここで4人が合流。皆さん初対面。

Mise11 ここは普段は暖簾が出ていない。平日は店主が一人で切り盛りしていて、土日か店員のいる時以外は暖簾を出さない。

したがって一見さんは中々入れないし余計な客も入れない。ちょっと生意気。

2009022420070000 まずは鮮度が命のもつ刺身。レバー・コブクロ・タン・ガツ・ハツ・・・

生意気もしょうがない。

べら棒に旨い。

刺身が旨くて焼き物が不味かろう筈がない。唇に残る脂が旨い。

しかも「キンミヤ」が置いてある。黒白両方のホッピーで。

こりゃ進むわ。

9時にはネタが無くなる。そりゃそうだ。

店主も仕事が終われば実に気さくで仕事中は職人に徹しているだけだ。プロだね。

2軒目はアジアンテイスト溢れる店へ移動し、歌のオーディション。

3軒目は24時間営業の困った時の「一源」。

相変わらずこの街、良いなぁ。帰宅は2時半を回っていた。

こんな時、優しく迎えてくれるのは「ちゃら」だけ。当然か。

深夜食堂。

我が故郷の粋人、「ちゃかぞうさん」お奨めのコミック。Img_1484576_58497828_01

小学館より出版されている、阿部夜郎著のその名も「深夜食堂」。

これまで3巻が出ている。

何より表紙には赤ウインナーとビール、これだけで合格。

まだ手許に無いが、ラズウェル細木(同県人)の「酒のほそ道」よりは大分硬派で骨太そうだ。

店主曰く、「営業は深夜0時から朝の7時頃まで。
メニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎のみ。
あとは勝手に注文してくれりゃあ、たこ足ウインナー・昨日のカレー・ねこまんま・胡瓜の糠漬け、できるものなら作るよ。」

かっこいい。映画になりそうだ。店主役は希代の名傍役、「夏八木勲」で決まり。この方のお猪口を口に運ぶまで、酒を口に含んでから、酒を飲み込むまで、その余韻、ここまでの一連の動作が秀逸だ。

まさにB級グルメワールド。皮肉にもこんな店が「絶滅食堂」に繋がるのか。

何とかしないといけませんね。

憂いをよそに、大好きな「マルシンハンバーグ」で一杯。とりあえず旨い。

白竜湖。

南陽市は赤湯付近にその湖はある。

「白竜」の由来は、昔雨乞いを託された旅の僧侶が呪文を唱えたら雨粒と共に白竜が湖から天昇したとの伝説から。如何にもである。

白竜湖と言えば、子供の頃、良く「ヘラ釣り」に行ったものだ。マルキューの「青ベラ」「赤ベラ」「黒ベラ」、そして「マッシュポテト」。匂いと共に記憶が蘇る。あのヘラ浮き、どこ行ったろう。

国道13号線よりこの湖を見下ろす「鳥上げ坂」。傾斜がきつく日差しをたっぷり浴びる、よって葡萄の栽培にはもって来いの培地だそうだ。そう言えば無数の葡萄棚があったっけ。ちゃんと神様にことわって、ちょっと味見もさせてもらったっけ。

ちゃかぞうさんのご推薦の「バーダップ樽熟成・赤」。2009021907000000 早々お取り寄せ。

この地で明治25年創業の「酒井ワイナリー」。

東北一の歴史がある。よくぞ頑張られた。

「ワインの味など解るのか」、とのご批判も聞こえてきそうだが。

確かにワインは「ジャケ買い」か「プラ買い」が殆どだがあまり外した事が無いのが自慢だ。

合わせる料理はどうしよう。当然肉料理に合うと書いてあるが、赤のプレーンさやフレーバーを確かめるには「ホタテのムニエル」などどんなもんか。まずはテイスティングしてからだ。

さて、早速オープナーで・・・

いや、待てよ3月1日まで待つか。

須田町界隈。

万世橋を渡り、靖国通り手前からちょいと脇に反れたここら辺りに、お気に入りのエリアがある。いわゆる「老舗街」。

2009021711460000 2009021711460001 2009021711490000 2009021711470000         

鮟鱇鍋の「いせ源」・甘味処「竹むら」・鳥すき「ぼたん」・ご存知三藪「神田藪蕎麦」。

見事に揃い踏みだ。どの店も歴史は建物同様古く深い。

いせ源の天保元年創業をはじめに、みな明治以来の創業だ。

夜ともなると運転手さん付きの黒塗りの高級車が並ぶ事も。

竹むら以外はみな一度はお邪魔している。それだけで十分。

ほんの狭いエリアに是だけの老舗が集まるとさすがに壮絶だ。

それぞれ外観で十分酔える。「菊正」を置いてる店が多いのは当時の流行りか。

神田藪の前を通ったら、「いらっしゃ~い~~~」・「お一人さ~~~ん」・「せいろ1ま~~~い」と、いつもの独特の掛け声。丁度お昼だ、1枚手繰っていくか~~~ん。

因みに僅かに離れた所の表通りに「神田まつや」があるがここは別格。

夜は同僚先輩数名といつもの定宿「大江戸や」。2009021720060001

比較的手ごろな値段でそこそこ。

今夜は「桜ロース」が旨かった。

ただ、ここは最後に蕎麦がでる。

丁重にご辞退した。

理由はもちろん、昼間の余韻を保つ為。

中川さんの生き様について賛否両論盛り上がり、次の店へ。めでたく轟沈。

明神下。

「神田明神」。正式には「神田神社」。勤め先から近い事もあり良くお参りに行く。

殆どが「苦しい時の神頼み」で。申し訳ない。Myoujin011

普通、明神通りより正面から鳥居の「端」を通り参拝するのが礼儀だ。

それは十分承知はしている。しかし、好きな道筋があるんだなぁ。

妻恋坂から左に折れて明神坂下裏道には今でも粋な料理屋が点在する。Mkandagawa1  Myoujin031

屋号にはみな誇らしく「明神下○○」と書いてある。残念ながら明神下の長屋やは無く、「銭形平次」は出てこないが、たっぷりの情緒を感じながら「男坂}より本殿に上がる。Myoujin021

纏と木遣の火消し半纏姿は、め組の頭と若衆か。

お神酒に呼ばれてまず一杯。

今年もまた粋で鯔背な「神田っ子」が神輿と共に踊りますよ。

雪うるい。

うるい(学名オオバギボウシ)は故郷の最上地方でよく採れる山菜。ギンボとも。

その促成遮光栽培(アスパラとホワイトアスパラの関係)をした色白で淡白な味に仕上がったのが「雪うるい」。2009021207160000

最近こちらの店先でも良く見かける。

確かに色白べっぴんさんだ。

調理方法も多彩で生・サラダスティック・炒め物・おしたし、など。

ここはやはり、定石通りおひたしだろう。さぁっと、お湯に潜らせそのまま小鉢に。2009021121010000

鰹節と味ぽんでいただく。内緒で「味の素」改め「旨味調味料」も。

微かなほろ苦さがこれの身上。しゃきしゃきとした歯応え、旨い。

野趣味溢れる「うるい」のぬめりも好きだが、これも良い。

白菜のおしんこってこんな感じかしらん。

このうるい、インゲンと鯖なまり節の煮物が旨い様に、うるいと鯖缶の煮付けも、これまた旨い。今晩の一品は決定。

要は、いずれにしても酒に合う。

これから春の山菜が楽しみだ。

湯島の景。

光線画の流れを汲む版画師「小倉柳村」の作品に「湯島の景」がある。

光の明暗と濃淡を生かしほのぼのとした名作だ。

湯島と言えばもう一つ、歌にも歌われた「湯島の白梅」。

天神様参道脇には当然出会い茶屋。粋筋の風情が今でも色濃く残る。

湯島の居酒屋と言えば、杉玉と黒板塀に柳がそよぐ名店、天神下「シンスケ」。お酒は両関一筋。150x150_10809261

ファンに絶賛されている。確かにすばらしい。

お店の空気も常に張りつめる大人の空間だ。

でも今日は仲町通り商店街側のここ2009021016310001

ここでO畑氏と待ち合わせ。

「赤提灯」。そのまんま。

しかし、侮る事無かれ内容は全然負けてませんよ。むしろ・・

品揃え・味・価格・実に庶民的。黒ホッピーがガンガン進む。

何か物足りなく、もう一軒定宿「根津の甚八」。Photo_fd2_011 やっぱり落ち着くなぁ。

O畑氏、忠告も聞かずオリジナル芋焼酎「根津の甚八」をぐびぐび、そしてお約束の轟沈。ここの焼酎は「二杯まで」ってしっかり書いてあるでしょうが。

江戸情景。

所用で浦安へ。

ここは埋め立てられて出来た街ながら昔かられっきとした漁師町だ。

そこここに今尚面影が残る。夏は「吉野屋」で屋形船を仕立て江戸情緒にふけるのも一興だが、夜景がレインボーブリッジではなぁ。

江戸の誇る庶民の食文化と言えば、まずは蕎麦・鮨・とくれば「天婦羅」だろう。

江戸前でとれた新鮮な魚介類を屋台で揚げる。

浦安と言えば山本周五郎の「青べか物語」が有名だが、その中に「天鉄」をモデルにした天婦羅屋が出てくる。Ten1_3

当時の「天鉄」は現在は存在しないが、資料館にかろうじてイメージが残っている。

泰平の時代「近世職人尽絵詞」の中に出てくる天婦羅の屋台には二本差しの侍が手拭いでほおっかぶりをしながら天婦羅を食べている絵は有名だ。

佇まいで言うなら土手の「伊勢屋」だろう。ここは昭和初期に建てられ奇跡的に戦災を免れた。150x150_5913831

吉原大門の側、文句はあるまい。

その時代は二階に上がり、温い燗酒を差しつ差されつ。興に乗り都都逸なんぞも。乙なもんだ。

めごち、きす、はぜの白身から拘りの穴子・王道の海老。揚るまでお新香で盃を傾け待つのも悪くない。いや、やはりじっと待とう。

「天婦羅の指をぎぼしへ引き擦り」。

橋の欄干にある葱坊主の様な飾りに、べとべとした指の油をこすり付ける。こんなお行儀の悪い川柳もある。

伊勢屋なら、〆にはなめこの味噌汁椀で決まり。

出稽古。

この度は、いつものホームグランドを離れて「ジュク」と「ジョージ」。

新宿西口で11時にM氏と待ち合わせ。ここでの待ち合わせと言う事は、ここしかない。2009020812160000

昔「ションベン横丁」。今はいつの間にか「思い出横丁」。

目的の「名店」がまだ開いてない為、ちょんの間、焼き鳥やを冷やかす。

このエリアは7年ほど前に火災に見舞われ一部が新旧入り混じっている。

お店のお姉さんの訛りが気になり尋ねてみると、きっぱりとした口調で「中国」。だそうだ。

2軒目は中華料理と言うかラーメン屋。もちろん、腹ごしらえではなく、気の利いたラーメン屋は酒場としての十分な機能を兼ね備えている。

つまみも充実していて、取り敢えずピータンとメンマで。

カウンター席のお隣に偶然カトリック系の「シスター」。さすがはシスター様、この様な場所は「初めて」とのたまわれ、お上品に「箸」で炒飯を食された。

帰り際、「来世で懺悔致します」とお告げしたら、M氏に「現世」からでしょう、とつっこまれた。仰るとおりです。

ここで「高円寺」へ。駅前で大守氏と合流。

まづは韓国料理でお目当てのへの序曲。

次いでここから一気に満を持して吉祥寺が誇る名店「いせや」へ。2009020814040000 2009020814060000

今日は「公園口店」。

喧騒の中店内へ案内される。

「smoke gets in your eyes」by the platters。みたいな。

日本酒も旨いし、焼き鳥も旨いし、風情もいいし。

二階が何故か西部劇に出てくるsaloonの様でこれもgood。

良い感じで本日5軒目は、スタンディングbarでワイン。チキンとゴルゴンゾーラ、パルミジャーノレジャーノがワインと調和して親父三人組みにとても優しくしてくれる。

本日これで和・洋・中・韓・4カ国制覇達成!ここで終わりそうだが終わらない。

我儘を聞いて頂き、ションベン横丁へ旋回。

本日6軒目はその名も知れた名物ソイ丼を擁する「つるかめ食堂」。2009020816590000

有名親父さんが見えなかったのは残念だったが、おばさんも負けじと良い味だしてる。名店とはオペレーションが上手く機能している事が第一条件だと思う。

迷わず「ソイヘッド」。

これはソイ丼(大豆をカレー味でじっくり煮込んで自家製スモークハムとご飯に乗っける)の上の具のみ。いわゆる蕎麦屋の「抜」と同じ原理。

熱々揚げたてハムカツやポテサラは勿論旨い。

いや酔った酔った。本日はこれにて終宴。

あけがらし。

「堅物過ぎる息子を心配した親父が、その息子をだまして吉原へ連れて行く」。これは古今亭志ん朝の十八番、人情噺の「明け烏」。残念ながら我が家には無縁。

さて「あけがらし」。

以前「週刊文春」の中で、「酒ソムリエが選ぶ珍味ベスト10」と言う企画をやっていた。

この手のものには懐疑的ながら斜に構え眺めていると、ん?

何故「ん?」かと言うと、まず商品名が気になった。次いで我が故郷で製造されている。なのに知らなかった。それがベスト1に輝いている。

これまで、数々の故郷の食べ物の普及活動に努めてきた自負がある。故に知らなかったでは済まされない(鼻息が荒い)

即効お取り寄せ♪ 2009020607040000

どれどれ。ほう、中々良い面構え。

添付文書に丁寧にしかも親切に「あけがらし」の由来や、製造過程、食べ方まで記載されている。

2009020607200000

何々、名前の由来は製造元「山一醤油製造所」の先代さんと谷川俊太郎氏の父上との酒席の中から生まれたとの事。「明け烏」と「開け芥子」をかけて「あけがらし」。

齋藤専務さんによるとそもそもは「先祖代々姑から嫁へ口伝にて受け継がれ長らく門外不出だった」代物だそうだ。面白くなってきた。

さらに本家の長男の祝言の夜だけに作られ、色んな意味でカチカチになっている新郎の緊張を鎮め「今晩がんばってね!」の強壮増進の意味があるとか。な~るほど、それで姑から嫁ね。この由来だけは我が家では極秘にしよう。

では、一口。

ダメだ旨い、旨すぎる。口に入れた途端味が三段階ほど変化する。味のグラデーション(彦麻呂か)。この滋味に富んだ味、初めての味覚だ。

原材料は、米こうじ・芥子・醤油・唐辛子・麻の実・三温糖だけ。それをじっくり丁寧に熟成されている。もちろん、保存料など余計な物は何も足さない。旨いわけだ。

食べ方は、そのまま舐めて酒肴に・熱いご飯・豆腐・浅漬けやお新香・納豆・魚、肉・天婦羅・山菜、等々すべてに合うらしい。

困った、家にあるのはこれだけだ。しょうがない。2009020607150000

上野四天王。

上野駅の中央改札口を出て通りへ。

ここを正面玄関と間違える人が案外多い。ここは広小路口。

その他、入谷口・浅草口・不忍口・公園口とある。

広小路口から通りに出てマルイの脇を進み、「上野藪」の十字路へ。

ここを右折してガード下まで50mくらいの間に四天王がある。

向こうから「大統領」・「焼き鳥 文楽」・「肉の大山」・「たきおか」。94cca064cd41646586b99821146df9111

「肉の大山」と「たきおか」は立ち飲み。

しかも「たきおか」以外は全てお約束のオープンエアー。

開店も早い。朝の7時オープンの「たきおか」から一番遅い「焼き鳥 文楽」、と言っても昼の12時開店。

したがってこの通りの絶景は午前中から昼過ぎにかけてだ。焼き物、煮込み、それらが合い混ざって辺り一面薫煙が旋回する。

主役(酔客)もギャラリー(通行人)も周りの景色に溶け込んで良い味だしてる。たぶん、戦後の闇市とはこんな感じか。

一日で3軒までは流した事はあるが、グランドスラムは未だに無い。

それぞれの店が個性もあるし好みもある。

う~ん、今日はどこから攻めようか。

とりあえず「肉の大山」で、揚げたて特性メンチとチューハイ、一丁!

せんべろ。

オバマさんの大統領就任スピーチやSONYの業績回復のキーワードの共通点は「原点回帰」だそうだ。詳しくは割愛するが共感を覚える。

原点回帰かぁ、唐突だが好きな作家に故「中島らも」が居る。

この人のウィットに富んだ文脈はエッセイも含めて秀逸だった。早過ぎる晩年はヨレヨレで筆も生活も溺れてしまったのが残念だが。まぁそれも魅力と言えなくもない。

「せんべろ」=「千円でベロベロ」になる事。

中島らも著、「せんべろ探偵が行く」。7andy_312018211

大阪を中心に東京下町・神戸・名古屋・博多など、せんべろ名店の匂いを嗅ぎ付け実戦行脚する実に単純かつ壮大な内容。

これぞ呑み助の原点ではないか。

原点と言えば、先日ひょんな事から初めて飲んだ日本酒の事を思い出した。

1合の徳利型瓶。もちろん現在の様なお洒落なデザインの瓶ではない。

栓はスクリュウーでもプルトップでもなく勿論王冠。よって栓抜きで開ける。銘柄は地元の「秀鳳」だったかな・・・

今でもたまに屋台のおでん屋や黄昏食堂などで出会うとつい郷愁懐にかられる。味などどうでも良い。

その後は何故か家にゴロゴロしてた月桂冠の「キャップエース」が常用だった。Img_173011

何故これがあんなに沢山家にあったか、子供心にも不思議だった。飲んでも飲んでもバレない。

これは当時のTVドラマ「雑居時代」の石立鉄男演じる「ジャック」が旨そうにキャップのお猪口に注いで飲んでいた。大人も子供もみんな夢のあった時代だ。

みんな原点に帰ろう。オバマからここまで持ってくるのにとても大変だった。

狐火。

所用があり王子へ。王子と言えば何と言っても「王子稲荷」の狐とその狐が夜な夜な訪れた料亭「扇屋」の卵焼き。

北斎の「江戸切絵図」や広重の「王子装束榎大晦日の狐火」・「王子稲荷の杜」などが知られている。落語の演目にもある。

王子は花見で名高い飛鳥山から王子稲荷までの参道沿いに料理屋・茶店が建ち並び、江戸市中に劣らない賑わいをみせたそうだ。

今や往事の面影も無くひっそりと屋台で卵焼きを販売している。2009020113120000 2009020113240000

二階の木欄干に腰かけ酔い覚ましの夜風に吹かれる。

そこへ遠くから聞こえる新内流しの三味。

粋筋に袖を手繰られ、にやけ顔で盆の首なぞを撫でながら振り向けば、そこにはお揚げを咥えたお狐様。なんてね・・

どうにもこうにも卵焼きモードを変えられず、王子駅前へ。そこで渡りに舟、2009020113360000 待ってました大衆酒場「半平」。

ありがたくも11時よりの開店。

早速、熱々ほくほくを一口。

う~ん、卵焼き。しょうがないので温燗も。

王子は都電も走っている。早速飛び乗り町屋へ。

町屋の名店「ときわ」で扇屋を偲びながら杯を重ねていると、かっちゃんとSちゃんから写メールが届く。ご近所のその名も「扇寿司」が新メニューを出したとの事。

「扇屋」に「扇寿司」、ほう今日は「扇」繋がりか、何か良い事が有りそうだ。わざわざご丁寧に、と開いてみる。ええっっ、、200902011449000

今一度、ええっっ!

私の目が確かなら、そこには「たい焼き」が写っている様に思われる。しかもご丁寧に大葉に乗っかっている様だ。

この「扇」繋がりの間の善し悪しは別にして、おちゃめなマスターとご親切な方々である。

せっかく扇屋を偲んでいたところなのに・・・実にありがたい。

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