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2009年1月

巷雀。

こんな雨の日は、真直ぐ帰るのは勿体ない。

かと言って、遠出するのも億劫だ。どうしようか。

「鳥一」。拙宅より歩いて数分。今夜はここで。2009013017020000

屋号どおりウリが焼き鳥で、地元で永年営んでいる極普通の飲み屋。

ここの焼き鳥は中々評判が良く、拙宅に来客があるとここの焼き鳥をテイクアウトする。

特にせせりやネックとも呼ばれる「こにく」、叩いた軟骨入りの「棒つくね」が旨い。

酒は香川の「金稜」が常備酒で、たまに青森の銘酒「田酒」が飲める。

なにせ地元密着系なので、メニューに無い肴が色々出てくる。と言うか常連さんが持ってくる。そのご相伴にあずかる事も。

お客さんもご近所のおばさんやご隠居さんなど、ピーチクパーチク噂話に花が咲いて一日の憂さ晴らし。

ここの「お通し」、ポテサラ、おから、がんも、大根、味付けがほど良い。

時々、都合良く寄り道させて頂く。

蔵王スター。

ちょっと多忙にしていたら、何よりのありがたいご褒美を頂いた。

お世話になっているO橋先生より奥様手作りの「チーズの燻製」。恐縮にもわざわざ奥様より届けて頂いた。2009013008470000

毎年お正月に頂戴するのだが、今年は諸事情がありお会い出来ずにいた為、密かに楽しみにしていた。

まだ、暖かいくクリーミィーなところを一口。

桜チップの香ばしさと調度良い塩加減、芳醇な味わい。堪らん。

もちろん、純米吟醸の冷酒でも良いが、偶然冷蔵庫のポケットにこれが居てくれたた。2009013008520000

ご存知(一部では)上山はタケダワイナリィーの「蔵王スターワイン」の白辛口。

通常は赤専門で白はあまり飲まないが、これだけは別、昔から白。

テイスティングに気の利いたコメントは言えないが、とにかく出過ぎず引き過ぎず、邪魔しない。

たまたまこの日食膳にはちょいと早いが大好きな腹黒(さより)の刺身が出ていた。もちろんこれともぴったんこ。

嬉しい事に今月は頂き物が多い。大守氏よりは「アメリカーナチョコレート」。これはブランディーで。I井さんからは沖縄より「島らっきょ」。これは泡盛。

これからも益々多忙。♪

同人。

思えば偶然が織り成す出会いだ。キーワードは「娘」と「酒」。

仕事が絡まず、よって利害関係も無い。しかし共通の話題もある5人。

M氏の提案で「根津の甚八」へ。根津に降り立った瞬間より下町情緒の幕が開く。P101002111

相変わらずの風情に脱帽。

自分とM氏以外は初めての訪店だが、皆様感嘆されていた。2009012720020000

まずは、秋田の銘酒「太平山」を一升。

つまみに寒鰤刺し・鯖燻製・アンキモ・肝入り干し烏賊焼き。文句無しに旨い。

話しも弾み、ここで店名ブランドの芋焼酎「根津の甚八」Photo_fd2_121 。甕より枡へ注がれる。

ここではこれは一人2杯まで。なんせ効き過ぎる。

飲み方は様々だが、断然ロックがお奨め。香が引き立つ。

最後は上野に戻り、立ち飲みの雄「たきおか」へ。

酔った視界に赤ウインナーが鮮やかに映える。

店内のこの心地よく程よい喧騒が良いなぁ。

良い酒宴だった。

親子酒。

倅がどうにかこうにか20歳の誕生日を迎えた。時代を遡れば「元服」である。

本人の自覚の問題だが、こやつ何を思い何を考えているいるのか。

親としてはT家をはじめ幼少の頃よりこやつを周りで支えて下さった方々に只々感謝するのみである。

今日は男二人の祝い酒。今までも非合法的に何度か飲みに連れて行ったりしたが。二人だけと言うのは初めてか。

男の生き様を伝授するなら(大袈裟)下町へ連れて行く予定だったが結局地元。

本人の希望もあり、ご近所のいつもお世話になっている「扇寿司」。

マスターからも「湊屋藤助」の大吟醸をお祝いに1杯。腰のある酒だ。こやつ、さあどう飲む。我慢顔をしながらマスターに、「うん、飲みやすて美味しい」だと。笑わせやがる。少しはお世辞も言える様だ。その後も正式な儀式には日本酒だと、焼酎を飲みたがっている倅を制し、ずっと日本酒の「ぬる燗」を勧めた。こやつ、案外飲めるな。2009012618040000

ここで、「かっちゃん」登場。ちょうど会話に行き詰ったころで助かった。この方にも倅はお世話になっている、倅の家出の二代目定宿だ。因みに初代は現在も大変お世話になっているI井家。

説教をタレるのも親の大切な役目と思っている。よって、酔いに任せて色んな話しをした。いや、した筈だ。残念なのは全て失念した。

まてよ、女性関連の忠告をしたのは覚えている。

安易に彼女を変えない事、面倒臭いからと自宅の半径500m以内で見つけない事、感情で接しない事、行動に責任を持つ事、自分の都合で振り回さない事、等々。よしよし我ながら中々的を得ている。

酔って来た、そろそろ帰ろうか。歩いて帰るのかったるいなぁ、よし、お前の彼女に車で迎えに来させろ・・・親の都合で振り回すなとは言っていない。

それにしても、自分が成人になった頃はもう少し真摯で大人の意識が強く自立していたのではと目をつぶった・・嘘で固めた人生だった。

後部座席におとなしく乗せて貰い家路に着いた。

定石。

偶然が重なり、早い時間より「花生食堂」。店内は相変わらず。2009012313560000

ママちゃんも相変わらず元気。

常連さんも相変わらず。

一升瓶から注がれるキンミヤも相変わらず旨い。200901231418000

そしてつまみはやたらと旨い普通の湯豆腐。

もはや定番のなめこおろし、文句無く旨い。

こんな至福の時を自分だけにしておくのは甚だ惜しい。

失礼ながら呼び水のメールを入れたらさすがM氏。

忙しい中を小岩で待ち合わせて向うは「銚子屋」。2009012316370000

ここはなんと朝7時より20時まで老夫婦が営業している。

酒場漂流記の吉田類さんも訪れたそうだ。

そりゃそうだろう。こんな店は中々無い。2009012316400000

これぞ哀愁酒場。

辺りを見渡すとこんな物が2009012316420000

すばらしい。

八幡横丁。

京成八幡から14号へ抜ける間にちょっと怪しい商店街がある。

晩年、永井荷風が愛した「大黒家」の反対側。

駅に降り立ち、人気の無い道の流れに沿って歩いていくと右に軽くスロープした辺りに立ち飲み「くら」がある。Kura1

外見は居酒屋風だが店内は完全立ち飲み。江戸川を挟んでこちら側は立ち飲み屋の数が激減するので、存在するただそれだけで偉い。しかも15時オープン、更に偉い。

ここの他にも都内に何店舗かあるらしい。普段なら、な~んだチェーン店かなんて斜に構えるところだが、何せ選択肢が無い。

システムは事前にチケットを買う。50円が11枚綴りで500円。10%お徳です。(店員か)

いわゆる新小岩「でかんしょ」系。

何ィ、酎ハイが150円とは片腹痛いわ。つまみは、牛スジポン酢。ふぅん、猪口才な。

Sujipon1今回はこのエリアに存在し、しかもこの時間帯の営業に免じて許してやろう。今度八幡でこんな舐めたマネしたら承知しねぇからな!(完全にバイアスが掛かっているChuhai1。)

ミッション1 ずぅーっとこのまま営業する事。

貴重な1軒だ。

IVY。

何故か1月22日はカレーの日だそうだ。

時々無性にカレーが食べたくなる。

カレーライスまたはライスカレーが国民食と言われて久しい。

1960年代、ターバンを巻いたタイガージェットシンの様な絵が印象的なインドカレーや当時は画期的なグリコワンタッチカレー、王道のハウスバーモントカレーやオリエンタルカレー等、インスタントカレーの創世記だった。

デパートの階上にある大食堂で食べたカレーの味は今も忘れられない。それと蕎麦屋のライスカレーやカレー丼。あのトロみがまた堪らない。

その後大人になってカレーは立派な酒のつまみに昇格した。呑み助ならこれに異論は無い筈だ。しかもスパイスの一つターメリックはウコンの別称。よって肝臓にも良い。一挙両得(何がだ)

銀座線三越前より程近い交差点にその店があり、建物に蔦がびっしり絡み付いて、独特の雰囲気を醸し出していた。02indo011

看板には「印度カリーライス」。その外見から蔦カレーとも。

店内は申し分無く昭和の匂い。

44981

テーブルには大きな薬缶に冷水、ハチミツの容器に入っている掛け放題の粉チーズ。この二つがここの激辛を抑えてくれる。

カリーそのものは、肉・ジャガイモ・人参全ての具が大振りで、どちらかと言うとカレー風ポトフに近い。そしてスパイスが効いて辛い辛い。

44941

1,200円が高いか安いかは別にして、暑い夏の昼下がり、ここの薄暗い店内の雰囲気は抜群に良かった。

残念だがカレーも店の風情も今はもう味わえない。惜しまれつつ閉店。

元禄囃子。

博物館や美術館、資料館などを「一人」で巡るのが好きで、特に趣向を凝らした小さな館が面白い。

裏原宿にある浮世絵の太田記念美術館などは好んで通う。ここで光線画家「小林清親」や「川瀬巴水」などを覚えた。地下が日本手拭いの専門店と場所柄洒落ている。ただ、同潤会アパートが原宿から消えたのは残念至極。

さて、もう一つ何度も通っているのが「深川江戸資料館」。

Mu_edo_fukagawa21

広さはさほどでもないが、実物大のジオラマで江戸の街並みが上手く拵えてある。

商人住いから木戸を潜ってMu_edo_fukagawa11 掘割のある町人住い。その向こうには大川へ注ぐ小名木川沿いの船宿「枡田屋」と「相模屋」、往事を偲ぶに相応しくなんとも情緒がある。

夜明けの空の黎明と共に蜆売りの声から蝉時雨・夕立、次第に黄昏に染まる夕暮れと、実に泣かせる演出だ。

船宿に上がりこみ細身の白磁徳利を前に、粋な元禄泰平の世に思いを馳せてみるのも良い。

町人住いの板の間の更に奥にささやかな縁側がある。夕立の後、ここで呑めたら・・

天婦羅の屋台に夜鷹そばの屋台も出ている。おや、そこで呑んでるのは八っつあんと熊さんかい、一杯くんねぇ。

ご推薦。

育った環境が同じ。例えば家族。

それ以外にもある特定の同じエリアで暮らせば食材・味の濃淡、当然食文化が似てくる。

我が故郷の粋人、「ちゃかぞうさん」のブログに全く同感の記事が掲載されていました。

この方、まだご面識は無いがことごとく食や侘び寂びの感性が合う。

見ず知らずの方とここまで趣向が合うと言う事はとても嬉しい。

下記のアドレスでの記事、この感覚が素晴らしいと思いませんか、M氏様。

http://blogs.yahoo.co.jp/tottibou12/58126657.html

佇む。

下野二日目。
蔵の街をウリにしている自治体は多いが、悪戯に余計な手が加えられた半人工古町もこれまた多い。
そう言う意味ではここはまだ由緒正しい。
何気なく街を歩けば自然に足が止まる建物が多い。
しかもそれらは過度の主張はしていない。そこらが良い。
よって何の拘りも無さそうな食堂に入ってもこんな当たりの中華そばと巡り会える。




 
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懐古。

所用があって栃木市に居る。
何気なく、いや何か惹かれるものがあり国道沿いの目立たないレストランへ。
一応ファミリーレストランと成ってはいるがそこら辺のそれらとは全く趣が違う。
ドアを押して店内へ入るとテーブルの上に幻の「ルーレットおみくじ」が。その奥には何ともレトロな箸立てが覗いてる。
さて、何を食べようか。迷った時のカレーライスを頼んだらグリーンピースが乗った甘ぁ〜くて旨い純正ライスカレーが運ばれて来た。
ついでに頼んだコーラのコップは70年代フラワームーブメントの世界。
何の演出も無く、ごく自然に時を重ねただけ。
惹かれて良かった。


 
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大都会。

なんとも安易で陳腐な店名。だが凄い。何が凄いかは後で。2009011516040000

駅からのアクセスは徒歩1分。駅前ビルB1

おもむろにラーメン・居酒屋「大都会」のケバケバしい看板。

入ると大き目のフンドシにメニューがずらーっと書いてある。ここで慌てて注文してはいけない。店奥にちゃんと券売機がある。

どれどれ、ほぉ~、かなりの品揃えだ。えっ、チューハイ180円・・また~、からかって。おつまみ180円より・・またまた・・本当だった。

システムは券売機にて食券を買い厨房カウンターまでもって行きそこで商品と交換。その他全てセルフサービス。立ち飲みではないが、いくつもあるカウンターに着いて飲食する。

180円おつまみはストッカーの中の12種から選べる。2009011516460000

まぐろ・ほたて・イカ・貝ひも・〆サバ等の生もの。

ポテサラ・おひたし・ナス煮びたし・鴨燻製・・etc

ラーメン300円・天麩羅そば、うどん300円。

ここのラーメン、そこら辺のラーメン屋さんは今すぐ謝りなさい。

飲み物も各種様々。

今回は奮発して?ふぐの一夜干し350円・酒盗200円・厚焼き玉子180円。お味は値段を上回っている。CP抜群。いや、こんなもんかな。

場所は松戸、しかも24h営業。超個人的にこれほど凄い事はない。

寺町辺り。

時々寄り道をする。しかも通勤途中に。

千駄木で降り、団子坂下を三崎坂、いわゆる谷中霊園方面へ坂道を上がる。

途中、穴子寿司の名店「すし乃池」がある。2009011507110000

場所と言い、佇まいと言い、もちろ味と良い申し分ない。

あとはもう少し・・・

いや無粋は言うまい。

その先は「全生庵」。

最後のサムライ「山岡鉄舟」ゆかりのお寺で、落語中興の祖「三遊亭円朝」の墓もある。このお方、怪談話がお得意でここには自ら集めた幽霊画のコレクションも奉納されている。毎年8月11日は落語協会主催の「円朝忌」が行われ、ベテランから若手の落語家達が酒やつまみの売り子に徹する。毎回盛況だがお寺で飲む酒もまた乙。

ここら辺は霊園を控えている為か、お寺さんが多い。2009011507140000_2

したがって寺町独特の雰囲気を醸し出している。

朝の早い時間は御勤めのお経と木魚の音が静寂さの中に心地よく響き渡って。

2009011507170000

このまま谷中霊園へ向かっても良いがそこは天邪鬼、脇道へそれる。良いね、この感じ。

丁度お線香の香りも流れてきた。

こんな寄り道なら毎日でも良い。そぼ降る雨の日も、深々と降る雪の日も2009011507260000、 その都度良いんだろうな。

最後は芸大近くの交差点にある小体なお菓子屋の柳の風情に吹かれながら現世へ戻る。

1時間あまりの夢心地、十分堪能した。

聚楽台。

駅前旅館。原作はご存知、井伏鱒二。

森繁・伴淳(わが故郷が生んだスター)・フランキー堺、等が出演している。社長シリーズと共にこれぞ喜劇映画の王道。自慢じゃないが全て観ている。

古き良き昭和を感じたい方、是非ご覧あれ。

「山椒魚」や「黒い雨」と同じ原作者とは信じ難かったが、さすが井伏巨匠。大したもんだ。

ところで、駅前とくれば、食堂を連想するのは自分だけか。

「駅前食堂」。なんと哀愁が漂う響き。それだけでイマジネーションが湧いてくる。

少々訳ありな女将とこれまた影がある無口な男。ストーブの上で沸騰した薬缶の音だけが鳴っている。注文したカツ丼のふたの上におしんこか漬物が上手い具合に乗っかって、おもむろにかっ込む。傍らには硝子の徳利。涙をためた女将が、「秀さん、あたしを連れて・・」・・・限が無いのでここらで止める。

さて、上野「聚楽台」。Ueno_jyuraku050324_011 レストランと言う見方もあろうが、我々には紛れも無く駅前食堂。東北の人間はここに特別な思い入れがある。

和洋中全てが揃っていて、テーブル・欄干のある座敷。お国訛りの老若男女が集う望郷食堂。決して美味しくは無いが味のあるラーメン・ケチャップだらけのナポリタン・グリーンピースが乗ってるオムライス、既にのびていた蕎麦。おじさん達は昼から旨そうにお酒を飲んでいた。

そのうち行ってみるか。もう叶わない。昨年惜しまれつつ閉店。

寂しいな・・

江戸川端。

坂東太郎より分かれ、途中右岸に下町を舐めながら東京湾へ辿り着く。

金町~柴又辺りの土手は中々長閑で散歩や酔い覚ましには調度良い。

寅さんが草楊枝で歩いたり、寝転がったりするのもわかる。

JR金町駅から6号線へ向う途中に飲み屋さんが連なる一角がある。夜はそこそこ賑わう。ここら辺りは開発を逃れて地道に永年続くお店が多い。

駅より左側の少し栄えた(昔は)商店街の正に路地裏にひっそりと二軒の酒場が隣り合わせで待ち受けている。「大力酒場」と「ゑびす」。Ebisu0011 好きな方はこれだけで堪らないハズ。

創業40年以上の大力酒場の方が名が知れているが、風情や趣は断然ゑびすに軍配が上がる。

曇り硝子の引き戸を開けると十分に酒を吸ったコの字型のカウンター。

老練な親父さんとおかみさんの二人で切り盛りしている。チュウーハイ220円・菊正370円・剣菱370円。白子ポンズや馬刺し、さつまあげ。ここのわさび菜のお浸しが絶品。

何より旨そうなのは、酒やつまみを作りながら親父さんがサントリーの角をコップに注ぎ、更に水道水を蛇口から直接注ぎ、ムーンライト(ビスケット)でチビチビ飲ってる。実に旨そう、堪らん。

府中誉。

今日は石岡。茨城県のほぼ中央に位置しており、その昔常陸国の国府が置かれていた街。今も地名に国府とか府中が残っている。

歴史があると言う事は古い街並みも残っているやも知れない。国道から旧道へ車を進めると、どうにか間に合った。Img5701 Photo_050910_060416_0201

それにしてもこの静寂さはどうだ。人通りや車の騒音が少なく、このエリアだけがひっそりと息づいている。

道筋を一歩きしてみると、街そのものがギャラリーに成っている様だ。そんな中、281 一軒の蕎麦屋さん。「東京庵」と書いてある。

迷い無く暖簾をはらって店内へ入ると梁の太い柱や、少々煤けた壁、申し分ない。何の気負いも無く普通に営んでいる。当たり前か。

御酒と行きたいところをぐっと抑えて、もり一枚を手繰り出て来た。

道の幅といい、開けた空といい、実に良い街。何故かデジャブーを感じた。

夜は昼間とは全く真逆の情景の近隣の飲み屋街でOさんと一献。海鼠酢で4合。これ位で終わればよしよし。

帰宅したら家人がSちゃんと娘のRちゃんと鍋を囲んでいた。結局いつもの盃量。

佃島。

歌舞伎座より晴海通りを進み、勝鬨橋を渡と月島。騒がしい「もんじゃストリート」は素通りし・・いや、ちょっと寄り道。残念な事にもんじゃはもはやB級では無い。そこそこ値も張る。が、しかし月島には「レバーフライ」と言う強い味方がある。Bada8650s1

レバーを薄く延ばし側面に串を刺してパン粉を付けて揚げる。そこへソース(ユニオンソースがお奨め)をどっぷり浴びて、最後は芥子たっぷりで食べる。1本120円これぞB級の極み。

さて、佃島へ。ここは私道(路地)と公道の織り成すバランスが絶妙だ。そして街ぐるみで古(いにしえ)を頑固なまでに守り続けている。大人も子供も。

路地裏より我が物顔で覗く大川端リバーシティー21もこの街には敵うまい。010105tsukudajima21

なにせこちとらにゃぁ~、粋でいなせな「住吉」様がついてらぁ。Nitei360b_011

住吉神社の三年に一度の例大祭は昨年終わったばかりだ。威勢の良い法被が御輿と踊った。

赤い欄干の佃小橋より舟溜まりを眺めながらそぞろ歩くと、途中に「佃屋酒店」。

010105kobashi1 必需品を買い、続いて「天安」へ。

ここでも必需品を買う。それらを持って石川島灯台下へ。大川(隅田川)を見下ろせる場所に腰掛、必需品を飲んだり、食べたり。

S97081

天安には申し訳ないが、ほていの焼き鳥缶詰(塩限定)が堪らない。

川面を往来するSEAーBUSも、いつの間にか猪牙舟に化けた。その昔ならこれで吉原へ繰り出した。酔ったか。

玉の井~鳩の街。

今はこの地名は存在しない。永井荷風の「墨東綺譚」や吉行淳之介の「原色の街」、滝田ゆうの「寺島町奇譚」に詳しくしかも風情良く描かれている。最近ではALWAYS。

「ぬけられます」や「ちかみち」の有名な看板があった花街だ。現在の地名は東向島。

戦前からの遊郭地区だが東京大空襲で全焼し、その後娼婦のお姉さん方が「鳩の街」に流れた。ここは今も情緒のある街並みが生きている。当時は最先端の洋風建築のカフェの二階にはバルコニーがあり、今にも「お兄さん寄ってかない?」なぁ~んてね。水戸街道を挟んだ向こうは曳舟。

花街、色街には当然良い酒場が常にある。ここら辺も例外無く名店酒場が名を連ねる。

四つ木橋南に程近い、泣く子も黙る「丸好酒場」。0dcb4715e10e1352ca79fbcf140ecb111

カギ型のカウンターのみだが4時の開店と同時に瞬く間に満席。

ここのチューハイは2冷、いわゆ焼酎と炭酸が冷え冷えでしかも自家製炭酸。これにグラスまで冷えていると3冷になる。G_maruyosi421

つまみも豊富。しかも旨い。店の外見はおよそ女性など寄せ付けない雰囲気があるが、美味しいものは見逃さないのもまた女性だ。良い感じの老夫婦が良い感じに絵になる。

カウンターの向こうに鎮座ましますは大鍋で煮込まれた「もつ煮こみ」

G_maruyosi911

文句無く旨い。もしかしたらこれまで食べた中で三本の指に数えられるかも知れない。

定番のニラ玉。これには秘伝の特性にんにく醤油をおばさんが匙でひとかけしてくれる。482df17ds1

奥の冷蔵庫から何か大きな塊が出てきたと思ったら、何とレバーの塊。レバ刺しの注文に合わせて削ぎ落とす。不味かろう筈はあるまい。

ここのもう一つの名物はトイレ。表へ出て店脇の路地にある。ちゃんとドアノブもある。開けてびっくり、小の便器はあるが奥行き40cm程。つまり、用を足そうとするとドアが閉まらず身体三分の二が路上にはみ出す。これに恥かしさを感じない程酔ってはいけないのだそうだ。

心地よい酔いに足取りも軽く、わざと路地を間違え遠回りして帰る。

帝釈天。

暮れから明けて正月三が日何かとバタバタしてやっと4日に正月気分。

毎年恒例の家人との柴又帝釈天詣で。

金町を出た辺りから何となく良い匂いがするのは気のせいでは無く、京成電車が運んで来るからだ。

参拝を終えて参道を冷やかしながら歩いて行くと、駅前広場に「寅さん」が居た。もちろん銅像。それにしてもここの参道は良い。特に夕暮れ時がお奨めだ。通りの向こうから「相変わらずバカかぁ」なんて声が聞こえてきそうだ。

柴又ではいつもの「春ちゃん」。今日はM氏にもご同伴頂いた。ここはカウンターに大皿で料理が乗っている。ナポリタン・マカロニサラダ・きんぴら・芋の煮っころがし等々、これだけで合格。2009010412370000

沖縄島とうがらしをそのまま焼酎に漬けたコーレーグースに焼酎を炭酸とオレンジジュースで割ったここの名物「レッド春」。

初めてのお店でマカロニサラダ、ポテトサラダ、ナポリタンが美味しいお店は例外無く当たり、は酒呑みの定説。ここもそうだった。

いつも頂く「行者にんにく」もお浸し程度の漬かり具合だったが、良い。

良い塩梅に酔って来た。M氏の提案で三人で一路、本に載らない絶滅食堂「花生食堂」へ。

  • Dsc131661 ここのママは同郷なので味付け品揃えがバッチリ合う。

2009010415460000家人も楽しみにしていて本日が初顔合わせ。

お互い酒呑み。気が合わない筈が無い。

ひとしきり故郷話しに花が咲き、「キンミヤ」も相変わらず旨い。

驚いたのは回りの先輩達が皆んな「湯豆腐」を頼んでいる。興に乗り頼んでみると、これがうまいうまい。具材は豆腐・ちょこっと鱈・白菜・葱と至って普通だが特に付け汁が絶妙。めんつゆと鰹節と柚子。だが旨い。酔いに任せて作り方をママに聞いたら、やんわりはぐらかされた。やはり拘りがあるんだね。

その後、またまた銚子に、いや調子に乗ってM氏宅へ。しかも奥様にわざわざ迎えに来て頂いた。竹筒のお猪口で頂くお酒もまた格別。最後はH嬢のお手製キムチラーメンおつまみバージョンで〆。お陰様で正月気分満喫である。

今年も開宴。

新年の幕開けに相応しく、清々しい初日の出と見事な日本晴れだ。しかも年男。

何かとネガティブな話題が多かった年末を一蹴する上でもお清めが必要だ。

一般的にはお清めと言えば「塩」か「酒」だろう。2009010109110000

今年もこの無理な論法で邁進する所存です。

そんなこんなで、今年一発目のお清めはこれ。2009010108490000

「鬼嫁」。何とインパクトのある名前だ。ご近所のI井Pさんより頂いた。

洒落の分かるI井Pさんの贈り物だが、問題は受け取る側の家人だが・・「ウケてた」。

中身はれっきとした鹿児島産本格芋焼酎だ。

何でこのネーミング?絶対理由があるはず。近々製造元へ聞いてみよう。

昨年は単独も含めて24、5軒ほどの新規の下町酒場巡礼が出来た。今年も恐らく何軒かの下町名店が消滅するだろう。安息の地を求めてさらに急がねば。

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