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2008年11月

酒呑噺

久々に落語を聴いた。

♪チチントントンシャン 出囃子の「むつの花」に押されて桂米福師匠登場。イヨォ~ッ!

落語芸術協会の米丸一門。芸術?志ん生が聞いたら嘆くだろうな・・

で、米福。43才は噺家とすれば若手だ。気風の良がある。

師匠と言うからには真打である。本日の演目は「ちりとてちん」これは上方噺。

こちらで言うところの「酢豆腐」。ご存知黒門町の師匠、桂文楽の十八番(おはこ)いわゆる滑稽噺である。

個人的に偏った噺が好きだ。試し酒 親子酒 禁酒番屋・・全て酒呑噺。

さて高座。全体的アゲサゲが上手い。気風は良いが、描写が雑だしくどいかな。

お猪口を持って口まで運び、飲み終えてからの場面がいけない。酒に鼓は下品と言うものだ。43才まだまだ若手。期待してますよ。もうちょっとγを上げてね。Yakei1

横浜honky-tonk。

カーラジオから「ゴールデンカップス」が流れてきた。

デイブ平尾氏が11月10日63才の若さでご逝去された。

当時のメンバー、エディ藩・ミッキー吉野・ルイズルイス加部・マモルマヌーらが時さん(平尾氏の本名時宗より)の思い出と哀悼の意を表していた。

このバンド「長い髪の少女」や「いとしのジザベル」等のヒット曲がある為いわゆるGSと一括りにされがちだが、違ってた。世代的には1950年代前半生まれの方々がリアルタイムだろうが、とにかくイカしてた。

本牧の米軍キャンプのフェンスを乗り越え、当時のクリーム、ジミヘン、ローリングストーンズやアタッチメント・エフェクターなどサウンド技術を含め、本場のブルースロックを一早く取り入れたのも彼らだ。

たまにTVなどで歌う姿を観てると、少しヨレてノートを外したりしてたけど六本木「BOLD」で元気に歌ってると思ってた。

一時代の終焉か。Goldencups21

きっと天国のモッチン(アイ高野)と酔っ払いながら演ってるんだろうなぁ。

本牧bluseで献杯。

立山賛歌

寒風吹き荒む鉛色の日本海。雄々しくも険相たる立山連峰。

聞こえてくるのは訳ありの粋筋が歌う「♪悲しみ本線日本海ぃ~♪」 んな分けはない。

身も心も緩む出張帰り。楽しみと言えば・・・当たり!Konchikitai_tateyamatoricup1

車窓より仰ぎ見る眺望を肴に一心地。あとはず~っと。うんうん。

この辺りは美味いものがある。鱒寿司・ノドグロ(赤むつ)・寒ブリ・白エビ・アニサキスが居なければ最高のホタルイカ。まあここらは基本だね。

だがこの度の目的は「富山ブラック」。あ~あれ、の人は中々の麺通。250taikitoyamaekimae11 スープの色を見れば名が知れよう。よくイカ墨が入ってると間違われるが、単に醤油の濃度が高いだけ。これが厄介だ。元々は港湾労働者の白飯のおかず代わりの為、当然驚くほど塩っ辛い。今回はブラックの発祥店「大喜」に辿り着けず(ただの飲み過ぎ)残念ながら不食に終わったが、次回は必ず。

そんなこんなで、ああやっぱり我が家は良いなぁ。心身ともに休めるか・・の筈だった。無理だった。小金原会の皆様にお集まり頂きまたもや宴会突入。2008112219370000 好物ベスト7の月山筍(今の時期は缶詰)と牛肉と糸こんの煮物も見参。もう止まらない。

結局延べ14時間耐久飲酒。

自分よりお酒の強いお方は沢山いらっしゃる。が、体積による瞬間血中アルコール濃度は誰にも負けない~っ!γが上がるγが・・まあいいか。

麺3

「東池袋大勝軒」と言えば麺匠山岸一雄氏率いる大勝軒系の総本山。

その流れを汲む「大勝軒ROZEO」がご近所にオープンした。2008111911010000

この大勝軒系は近頃オープンラッシュの感がある。

池袋の本店で長い列に並んで初めて食べた特製もりそば(つけめん)の味と量の多さに仰天したものだ。

ここのウリは中華そばともりそばの二枚看板だが、店舗によって微妙に違う。それは直系とそれ以外の店舗展開の関係であろうか。麺は太くてスープは甘め。多分マニアには堪らないんでしょうね。

そこでROZEO。前回は中華そばだった。普通に旨いですよ。敢えて言わせて貰うならここの系列は間違いなくスープが少な過ぎる!

で、今回はもりそば。2008111911170000_3

やはり太く甘い。マニアには・・・。これからが楽しみな店だ。

因みに大勝軒系では津田沼必勝軒と北習志野大勝軒が好みですけどね。

根津詣で。

根津神社。ここのつつじは見事だ。だが時季が違う。

今回は「根津の甚八」詣で。もはやここはホームの感さえ漂う。

Photo_fd2_011

M氏 超体育会系のIN岡氏 それと初顔合わせのN氏。

珍しく、ビールで始まったが直ぐ太平山と焼酎。その名も「根津の甚八」。これはここの掟で2杯まで。訳は効き過ぎるから。大破轟沈された方を何人も見ている。

アンキモ 鯨 サバの燻製。新メニューも増えた。ネゴシエーターは絶対M氏だね。2008111820120000

ここで日本酒を頼むと、竹笊の中の数あるお猪口の中から自分の好みのお猪口をチョイス出来る。白磁の中に浮き出たうさぎのこしらえ。う〜ん、今日はこれ。

酒 肴 風情を十分堪能して向うは立ち飲みの雄、当然上野は「たきおか」。相変わらずの繁盛振りとオペレーションの見事さにしばし見入る。蕗煮 塩豆 ハムカツ 赤ウィンナーなどのメインキャストにご登場頂いた。

いやぁ良い酒会だった。

帰宅したら何とも郷愁をそそる匂い。間違い無い、納豆汁だ。これからの季節の酒会の〆はこれに限る。納豆 里芋 芋がら なめこ 蒟蒻 人参 油あげ 豆腐 葱 芹。ん?芹?おーい芹入って無ぇ〜ぞ〜(多少語気を荒げて)。 そこで家人、無かったから入れなかっただけ!!(物凄く語気を荒げて)。ジャンジャン。2008111906180000

相性

善し悪しも含めて食材には相性がある。

よく言われる、鴨葱。鴨に限定せずとも鳥と葱との相性は抜群である。

それを醤油で煮たのに柚子胡椒、あとは麒麟山の冷で如何なものか。

そこで鳥と卵で親子丼。

勤め先のご近所、末広町「鳥つね」。親子丼と言えばここか人形町玉ひで。150x150_7712521

場所柄、ランチも夜の酒席もある。品揃えも豊富だ。

しかし、ここは只々「特上親子丼」1600円。これに限る。150x150_1395301

比内地鶏と名古屋コーチンの妙味な逸品

まずは鳥スープからなどと思うが、他念は剣呑。

一気に「特上親子丼」から頂こう。

巷雀が呟いた。玉ひでの風情で鳥つねを食したい。我儘だ。

並木

世に言う藪蕎麦。神田、池之端、の御三家と上野を抑えての「並木藪」。Yabu021

気取らず、気負わず、正に市井の蕎麦屋。

この際、砂場 更科にはお控え頂こう。

暖簾を払って、まず菊正の樽酒。そうそう、あては蕎麦味噌を舐める。

次にもりを一枚。大盛り(他意はありません)や二枚を頼む無粋はいけない。

ここの蕎麦は普通だ。しかし麺つゆは、からい、からい。故に酒飲みには都合が良い。

蕎麦を二、三本手繰って、蕎麦猪口にちょいとつける。これが実に上等なあてになる。残りの酒を一気に煽って調度良い。後は蕎麦湯で一丁あがり。

長居は無用。駒形を背に、さあ雷門だ。

勇魚

CWニコルさんの著書にもあるが、鯨の古名。

IWC(国際捕鯨委員会)やグリーンピースの輩が何と言おうが、古来より伝承されたれっきとした日本の食文化だ。

特に我が故郷は内陸地で、物流手段の乏しい時代に海産の干塩物が貴重な蛋白源として食された。誤解を恐れず言うならば、イルカも食べた(そうだ)。今でもクジラ汁の事をいれが(イルカ)汁と呼ぶ。

材料は塩クジラ(薄めの短冊切)・ジャガイモ・玉ねぎ・インゲン・大根・茄子・これを味噌汁風に煮る。体が暖まって美味しそうだが、夏にも良く食べる。当時の流通手段の名残りだろう。Y3551140501

お盆に帰省すると良くばあちゃんが作ってくれた。もちろん酒席にも良く供され酔っ払ったおじさん達が美味そうに啜ってた。

野蛮?ああ結構だ、放っといてもらおう。

ついでに、これから正月に活躍するのが「からがい煮」と「棒だら煮」。多少説明を加えると、からがいはエイ、棒だらは鱈の干物。カチンカチンの状態から時間を掛けてじっくり煮込む。あとは甘辛く味付けして熱燗で決まり。

飽きそう?ああその通りだ、放っといてもらおう。2007072010575421_2

水澄まし

♪すぐおいしぃ~すごくおいしぃ~(一部の方々に深謝いたします。)

以前このインスタント麺のTVCMでカヌー犬「ガク」と一緒にファルトボート(カヌーの一種)に乗っていたカヌーイストでエッセイストの野田知佑氏。

「魚眼漫遊大雑記」20数年前に、このタイトルのエッセイを偶然書店で触れて以来のファン。実に上質で琴線を上手にくすぐる随筆を書かれる。ほとんどがカヌーを通した旅行記だが国内はもちろん、ユーコン川やマッケンジー川の紀行文も秀逸。

カヌーと言ってもタイムトライアルの競技カヌーではなく、キャンプ道具を積み込み自由気ままに川を下る、所謂ツーリングカヌー。恐らく日本ではこの方がパイオニアだ。

森林伐採や河川の不要な三面張り、護岸工事を憂いていた。この方心身供に強靭で、不条理な建設省の木っ端役人を一人で問答無用に川へ投げ込む。正に川のサムライ。

Sima21_3  その昔、パドリングでコックピットの中から川面と同じ目線で岸を眺め、カワセミと戯れ、艇でしか行けない三角州へ上がり、焚き火をおこして、さぁ~一杯。酔いに任せて沈もしたけど、のほほ~んと楽しかった。

♪夢は今もめぐりて・・

半殺し

雨も中々なもんだ。世の中万物にお湿りは必要だね。もちろん心にも。

こんな日は晴耕雨読改め、晴酒雨酒か。なんと怠惰な。

ところで、物騒なタイトル。じつは「納豆ぼだもち」。これでは分からない。

種明かしはこれ。Dsc02741_edited2_edited21

もち米を蒸かして、それをすり鉢に移し擂粉木で5分突き程度に。

感の良い方はここら辺で、ははぁ~ん。

この5分突きにする事を我が故郷の大先輩方は「半殺し」と言う。「半殺し」にしたらそこに納豆、葱、鰹節を混ぜて絡めて食する。お好みで酢を少々。うまいうまい。

ついでにこれも。Kkonnyaku011 山寺や蔵王でお馴染みの玉こんにゃく。

丸い蒟蒻さえあれば味付けは簡単。と、思いがちだが。これにも隠し味がある。醤油と○の素(これ大事)そこにとスルメ。あとはひたすら煮るだけ。実はこのスルメがポイント。もちろんダシも出るし、出来上った玉こんにゃくと一緒にそのまま食べられる。

ツゥーンと鼻に抜けるほど芥子を塗って食べる。寒くなると一層うまい。

船橋千鳥

突然の嬉しいお呼びが掛かり、いざ船橋へ。

この街、漁師町でもあり、ギャンブルもある。よって、酒場も。

M氏、S木氏と合流後、聖地「花生食堂」で口開け。

S氏は初めての花生「詣で」なので、少々心配したが杞憂であった。

当然キンミヤでしょ。当然なめこ煮でしょう。当然糠漬けでしょう。(失礼)

150x150_8700641次いで「一平」。船橋に一平ありと謳われたカウンター大衆酒場の名店。

とにかく肴がみな旨い。その上安価だ。接客と程よい喧騒も良い。

自称「蛸っ喰い」には垂涎の吸盤にニンマリ。定番のマカロニサラダ、ウインナーも◎ M氏もS木氏も目光の唐揚げを堪能されていた。

その後、図々しくもM氏宅へお邪魔した。ここで絶妙な赤ワイン。酔わせて頂きました。

いつもながらの心地良さに感謝しつつ、夜の帳が下りて行く。

BLUES

♪窓をあければ・・by淡谷のり子。よぉっ、ブルースの女王!

じゃなくて。

19世紀後半にアメリカはディープサウスの

ミシシッピーデルタ地帯より発祥した黒人霊歌。Jacket_m1

バックグラウンドを探るととても深くて重い。

中学に入ると、当時ミーハー的に崇拝していたクラプトンを通して知った。

鼻持ちならない生意気な中坊は、このアルバムを小脇に抱えて得意げに田舎の町をあるいてた。右手に青のマディソンスクエアーバッグを持ちながら。

自分で言うのもなんだが、勉強など全くせず、来る日も来る日もラジカセ(涙)に耳を傾け、必死こいてコピーしていた。それがこの伝説のギタリスト ロバートジョンソン。

クラプトンがこの方の弟子なら、問答無用で自分は孫弟子。

で、ギター。随分と相棒も増えた。

苦労してお金を貯め(涙2)手に入れたので1丁1丁愛着がある。

2008110607130000

現在の相棒達。

まだ押入れに眠っているヤツもいる。

ブルースと言えば酒場(得意の論法)。と言えばやはりこのアルバムにジムビームバーボン。Ylp9776_21

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師匠クラプトンのアルバムジャケットにも載ってます。

ところで、whiskeyとwhiskyの二種類がある。スペルにeがあるのと無いの。

アメリカで製造されるバーボンにはeが付いてて、それ以外のスコッチやアイリッシュ、もちろん日本製にもeが無い。

その昔、アメリカで貴重品だったバーボンをkeyを掛けて保存していた名残だそうだ。

下野古記

二泊三日の栃木市滞在。と言っても旅行ではない。
かと言って仕事でもない。ちょっとね。
この街、栃木市と名乗りながらも県庁所在地はご存じ宇都宮。
何でも廃藩置県の後、当時の県令、三島通庸が自由民権運動
の盛んなこの地を嫌い、行政の中枢を宇都宮へ移したのだそうだ。
なになに、三島通庸?聞き覚えが・・・思い出した。
小学生の時分に思いを馳せれば、確かに習った記憶が。
この方、明治の初め頃、我が故郷の県令も勤められてた。
これも何かの縁か。
ところで、町並みが見事な事は以前にも書いたが、改めて良い。
単に街並みや建造物の古さではなく、
そこに確かに育まれる生活の息吹きや、いにしえの深さを感じる。2008110209490000 2008110209530000 2008110209440000 2008110209590000
重厚な蔵造りの街並み。朽ちかけそうな骨董屋。金魚がご愛嬌の中将湯銭湯。
暖簾の向こうから今にもM氏が出てきそうな大衆食堂の昭和軒。

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